アニメの考察・感想・ネタバレ

トイストーリー4に感動する理由はウッディの成長?泣ける感想まとめ

賛否両論のトイストーリー4が話題になっていますが、面白くないという人もいれば、感動して涙が止まらないという人もいます。

今回は、トイストーリー4に感動して泣けるとの感想や理由について、また、これまでのウッディの成長について深掘りしてみたいと思います。

トイストーリー4に感動して泣ける理由

トイストーリー4を見て、面白かったと感じる方もいれば、つまらないし続編を作るべきではなかったと感じる方もいますが、感動して涙が止まらなかったと感じる方もたくさんいるようです。

トイストーリー4を見て感動する主な理由は、

  • ボー・ピープの強さ
  • ウッディの決断
  • ウッディと仲間(特にバズ・ライトイヤー)との友情

この3つであるようです。

1つずつネタバレを含みながら詳しく見ていきましょう。

ボー・ピープの強さ

ボー・ピープは、トイストーリー2でアンディという男の子の元を離れてから、アンティークショップやあらゆる場所を転々としたことなどから、「4」では、人間の子のおもちゃとして生きずに、自分で人生を切り開く強さを手に入れていました。

そして、ウッディとめでたく再会することになり、嬉しく思いますが、最初ウッディはボー・ピープと一緒に生きることを即決しません。

ウッディのことを好きなボー・ピープですが、ウッディを好きだからこそ、ウッディの人生の選択を尊重しようとする強さを見せます。

 

普通なら、「私と一緒においでよ」とか「私はあなたといたい」などと言って、ウッディを困らせてしまいそうなものですが、ボー・ピープは、好きな人の選択を尊重し、自分の辛い思いをこらえて、ウッディと別れようとします。

このボー・ピープの強さが、多くの方にとっての、映画の最後の感動シーンの始まりだったと思います。

 

ウッディの決断

トイストーリー4の最後にウッディが下した決断も、多くの方が感動している理由の1つであるようです。

トイストーリー4の中で、ウッディは、「おもちゃである自分の持ち主のことを第一に考えた人生を歩むのではなく、自分と愛する人の幸せを考えて人生を歩む」という決断を下しています。

この決断は、とても勇気がいる決断であったと思いますが、そんな勇気ある決断をしたウッディに、心が打たれる方が多いようです。

 

ウッディと仲間(特にバズ・ライトイヤー)との友情

ウッディの勇気ある決断により、ウッディは、今まで一緒に生きてきたバズ・ライトイヤーたち(アンディの所有するおもちゃ)とお別れをすることになりましたが、このシーンに感動した人も多くいるようです。

ウッディとバズ・ライトイヤーは、トイストーリー「1」で知り合ってから、ずっと仲間として一緒に生活してきました。

ウッディとバズ・ライトイヤーの友情の絆は深く、2人はお互いをよく理解しています。

 

その理解力もあって、バズ・ライトイヤーは、ウッディの決断の背中を押すのですが、ウッディと離れ離れになることを寂しく感じなかったはずがありません。

そんな、仲間の門出を応援するバズ・ライトイヤーの姿に感動した人も多いはずです。

 

結局のところ、物語のメインストーリーとも言える、おもちゃのウッディの成長の描写に多くの方が感動している様子です。

トイストーリー4で感動する人の多くは、ウッディの成長ぶりに共感できるような人生を経験しているのだと思います。

そこで、今度は、ウッディの成長について見てみることで、感動する私達がどんな人生を経験しているのかについて深掘りしてみたいと思います。

 

トイストーリー4のウッディの成長に共感できると感動して泣ける

トイストーリーシリーズは、おもちゃであるウッディの視点を中心に描かれた映画で、トイストーリー1~4までで、ウッディの成長の様子が描かれています。

1つずつ見てみましょう。

トイストーリーのウッディ:自分中心期

トイストーリー「1」では、ウッディは自分のことだけを考えるおもちゃとして登場していました。

後からアンディの元へやってきたバズ・ライトイヤーを敵視し、「自分だけアンディに可愛がられればいい」という自己中心的なウッディの様子が描かれています。

しかし、映画の最後では、仲間(バズ・ライトイヤー)の気持ちを知り、仲間を大切にするウッディに成長しました。

 

トイストーリー2のウッディ:世界観の決定期

トイストーリー2では、ウッディは世界観を形成するという成長を遂げます。

トイストーリー「1」では、アンディという持ち主の世界観が全てでしたが、「2」では、アンディの元を離れることで、他の人間やおもちゃがどのような世界観で生きているのかを知ることになります。

そうして、他の人の世界観を体験したウッディは、「どの世界観が自分は好きかを知る」という成長段階に達します。

トイストーリー3のウッディ:親元離れ期

トイストーリー3では、自分のことを今まで大事にしてくれていたアンディがおもちゃを卒業するにあたり、ウッディはボニーに譲られることを経験します。

この経験を通して、ウッディは、自分を成長させてくれる存在や場所は1つではないことを理解しました。

 

人間に例えると、親が唯一の大人だと思っていた頃から、大人には先生がいたり、会社の先輩や社長であることを知っていくといったところですね。

アンディのことは変わらずに好きで、親のような感覚がウッディにはあると思いますが、ボニーという新しい持ち主のところへ移ったことで、世界観はそのままに、親元を離れて人生を生きるということをウッディは学んでいます。

 

トイストーリー4のウッディ:自立期

そして、ウッディの成長の中で、最も大胆な成長が描写されているのが、トイストーリー4です。

トイストーリー4では、今まで人間である自分の持ち主の子(ウッディからしたら大人)の幸せを一番に考えていたウッディが、自分と愛するボー・ピープの幸せを1番に考えるという成長を遂げています。

これは、人間界では「自立」と言い、もちろん、他の人のことを大切にする気持ちは大切なのですが、自分が主人公となる自分の人生を、自分で切り開いていくことができるというのが、ウッディが経験した成長です。

つまり、トイストーリー4で感動して泣く人の多くは、人としての自立を今経験している人、もしくは既に経験した人であるのだと思います。

 

トイストーリー4で感動して泣ける人はウッディの成長段階を経験している人

私達は、自立する前は基本的には、大人の価値観に自分を合わせようとする習慣があります。

例えば、親が望む進路を進んでみたり、親が怒ることは行動にしないようにしたり、学校の先生が駄目だということは手を出さないようにしてみたり、会社の先輩が否定することは、「これは無しなのか」と理解するようになったりする傾向があります。

しかし、これはあくまでも、周りの親や大人の価値観に自分が縛られている状態で、自分の心が人生の主人公になっていません。

 

つまり、自分自身を周りの人の意見によって判断しているのです。

 

ところが、自分で自立できるようになると、自分が興味を持っていることや、本当にやりたいことなど、心に従って生きることができるようになります。

例えば、ビジネスで成功している人の多くは、上の人々に言われたことを忠実にこなすタイプの人間ではなくて、人がやっていないことや否定していることをやってみた人であることが多いです。

 

このようなタイプの人々は、自分を人がどう思っているかによって判断し、行動を起こしているのではなく、「自分が何をしたいのか」によって行動を起こしています。

ウッディがトイストーリー4で成し遂げた成長も、「自分はボニーの持ち物だから、ボニーのところへ帰るべきだ」と一瞬悩むところから、「自分はボー・ピープと人生を歩みたい」と決意できるようになったところにあります。

このウッディの成長に感動する人は、「ウッディの決断がどれほど勇気あることか」を知っている人である可能性が高いでしょう。

 

新しい世界へ飛び込むことは、勇気がいることでもあり、別れが必要なことが多々あります。

それでも、新しい世界へ入ってしまえば、新しい出会いがあり、楽しいこともたくさんあり、素敵な変化を楽しむことができるわけですが、まだ経験したことがない世界へ飛び込むには、勇気が必要です。

トイストーリー4で感動する人は、結局のところ、この「成長して新しい経験をする」ことが、どれほどの一大イベントなのかを知っている人であるのでしょう。

 

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まとめ

トイストーリー4に感動する理由は、自分の心に従って生きることがとても勇気のいることであるからであり、それを達成できるほどに成長したウッディの姿に、世界は感動しているのでした。

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