映画「天気の子」が公開になりますが、今回は、主人公の森嶋帆高や天野陽菜などの8人の登場人物について、声優や、キャラ設定、映画でのストーリーなどをまとめてみました。
また、キャラクターデザインを担当したデザイナーについてもまとめてみました。
天気の子のキャラクター一覧!主人公や登場人物のキャラ設定
映画「天気の子」に登場する人物。キャラクターは主に8人です。
主人公: 森嶋帆高 (声・醍醐虎汰朗)
森嶋帆高(もりしまほだか)は、16歳の男の子です。
地元の島では、「光の中に入りたい」という希望を持っており、光を追いかけたことがあるものの光に届かず、光がある東京に憧れを抱いていました。
ある日帆高は、父親に殴られたことがきっかけで家出をし、東京に出てきます。
帆高は、東京で体験する多くのこと(人の冷たさや、俗に言うマセている人々)に驚き、怯えながらも、なんとか住む場所や仕事を探していました。
一大決心をして離島から東京にフェリーで出てきたものの、物事はなかなか思ったようにはいきません。
ネットカフェに寝泊まりしていましたが、出費をさらに抑える為に、路上で過ごすことはできないものかと東京をさまよいます。
身分証明書がない帆高は、なかなか仕事を見つけることができません。
1人きりの東京で困った帆高は、フェリーの上で自分を助けてくれた「須賀圭介」という男に電話をし、住み込みで雇ってもらうことになります。
東京で出会った「晴れ女」の天野陽菜に好意を寄せています。
森島帆高は、東京の人々が忘れがちな「純粋さ・汚れなさ・無邪気さ」、そういったものを持っているピュアな男の子なのでした。
天野陽菜(声・森七菜)
天野陽菜は、15歳の女の子です。
「天気を自在に操る」ことができる女の子ですが、これはつまり、天気と繋がっている人柱ということです。
ある日、天野陽菜は、古いビルの屋上にある神社の鳥居の下を、母親と弟と3人で晴れた空の下を再び歩くことを願いながらくぐります。
すると、陽菜は宙に浮き、魚を見たり、雨が降っていた空が晴れたりと、不思議な体験をすることになります。
その後、雨空を晴れ空に変えることができる自分の力を使って、ビジネスをするようになりますが、天気を操る代償として、人間としての体が透明になっていきます。
人々の喜びを選んで自分が消えるか、自分の幸せの為に人々の「晴れてほしい」という願いを聞き捨てるのかという葛藤を体験しますが、陽菜は自分が空となり、世界に晴れ空をもたらすことになります。
しかし、陽菜に想いを寄せる帆高に、晴天よりも君が大事だと言われ、最終的には人間として生きることになります。
また、陽菜は両親がおらず、弟と2人暮らしをしています。
須賀圭介(声・小栗旬)
須賀圭介は、大雨に打たれて落ちそうだった森嶋帆高をフェリーの上で助けた男です。
また、東京で住む場所も仕事も見つからない帆高に仕事を提供するライターでもあります。
小さな編集プロダクションを経営しており、ガサツな感じの男性ですが、気のいい男性です。
服のセンスがあまり良くなく、割と散らかし屋で大雑把なところがありますが、奥さん一途な男です。
須賀圭介は、奥さんが生きていた頃に事務所を立てましたが、現在は奥さんを事故で亡くし、時々娘に会いに行くといった様子です。
森島帆高を自分のところへ住み込みで雇った理由は、若き日の自分と似ているからのようです。
夏美(声・本田翼)
夏美は、須賀圭介の事務所で働く女子大生で、須賀圭介の姪です。
雑誌の取材のアルバイトをしていますが、興味津々に取材をしていて、明るくハキハキした性格です。
父親とはあまりうまくいっていませんが、須賀圭介とは良い仲で、お互いをよく理解し合っています。
就職活動をする時期でもあり、気が乗らない夏美でしたが、帆高や陽菜と出会ってひと夏を過ごしてからは、彼らが憧れるような社会人になろうという目標を持ちます。
冨美(声・倍賞千恵子)
帆高と陽菜のお天気ビジネスのお客さんの老婦人。
「君の名は。」に登場したタキくんのおばあちゃんです。
冨美さんは、亡くなったおじいさんの初盆を晴れにしてやりたいと、帆高たちのお天気ビジネスに依頼をしたのでした。
陽菜のお母さんも初盆だと知り、一緒に迎え火をまたいでいきなよと誘います。
天野凪(声・吉柳咲良)
天野陽菜の弟です。
顔の雰囲気が、姉の陽菜に少し似ていて、陽菜と2人で生活をしています。
利口な好青年で、女子に人気がある男の子です。
10歳ですが、女子のことをよく知っているので、帆高に「センパイ」と呼ばれています。
「親がいない未成年の兄弟」という理由で保護された後も、女の子と頭の良さを使って、脱走します。
安井(声・平泉成)
銃器不法所持の疑いがある帆高を追っている警察官で、行方不明者届けが出されている帆高を追うことになります。
帆高を探す為に、須賀圭介の事務所を尋ねることもあります。
高井(声・梶裕貴)
安井の相棒刑事。
若くて、リーゼント風の髪型をしています。
安井刑事に比べると、まだ青々しさがありますが、帆高を追い詰めます。
天気の子のキャラクターデザイン
映画「天気の子」のキャラクターデザインを担当したのは、田中将賀さんです。
田中将賀さんは、現在43歳の広島出身のアニメーター・キャラクターデザイナーで、過去にも有名作品を多数手がけています。
過去参加作品の一部
- さくらももこ劇場コジコジ
- 頭文字D
- HUNTER×HUNTER
- BLEACH
- ハチミツとクローバーⅡ
- 天元突破グレンラガン
- かんなぎ
- あの日見た花の名前を僕らはまだ知らない。
- NARUTO などなど
新海監督は、以前アニメCM「クロスロード」の制作で一緒に仕事をしましたが、「長編をつくるなら、田中さんと!」と思っていたそうです。
そして、新海監督の映画「君の名は。」で田中さんとの仕事を実行し、今回の「天気の子」も引き続き田中さんを指名しています。
背景美術を全面的に押し出すような新海監督の作品の作り方と、田中さんのキャラクターデザインが同じ画面上で成立することが、田中さん指名の理由だそうです。
田中将賀さんは、小学生の時に、絵が上手い従兄弟の影響で絵を描くようになり、高校生の時にはファンタジー漫画を描いていたそうです。
もともと新海誠監督と世界観が似ていたのかもしれませんね。
まとめ
雨空を晴れ空に変えることができる少女を描いた映画「天気の子」。
新海誠監督さんの世界観を壊さずにプラスアルファで加えることができるキャラクターを作る田中将賀さんとの最強コンビは見どころですね。
また、高校生の純粋なキャラクターたちが見せる人間性や人生の壁、それに影響された心模様に影響する大人たちなど、挫折感を覚えながらも強く生きていくキャラクターの姿勢が印象的な映画「天気の子」なのでした。