パージ:エクスペリメントが公開になっていますが、パーズシリーズは全部で4作品あります。
全ての4作品を理解することで、現実に起きている政府の陰謀やマインドコントロールの方法を理解することができます。
今回はパージシリーズの「パージ」「パージ:アナーキー」「パージ:大統領令」「パージ:エクスペリメント」の4作品の時系列や見る順番、各内容や繋がりについてまとめました。
パージ映画シリーズの全4作品の時系列
パージシリーズは、全4作です。
- 今回新作で公開された「パージ:エクスペリメント」が時系列では一番始めの作品。
- その数年後を描いた映画が1作目の「パージ」。
- その1年後を描いたのが2作目の「パージ:アナーキー」。
- そのまた数年後を描いたのが、3作目の「パージ:大統領令」です。
パージ映画シリーズの4作品を見る順番
時系列に沿って内容を理解しながら見るのであれば、
- 「パージ:エクスペリメント」
- 「パージ」
- 「パージ:アナーキー」
- 「パージ:大統領令」
の順番で見るのがいいでしょう。
しかし、なぞ解き感を楽しみたいのであれば、公開された通りに
- 「パージ」
- 「パージ:アナーキー」
- 「パージ:大統領令」
- 「パージ:エクスペリメント」
の順番で見た方が面白いと思います。
映画の意味さえ分かれば、「パージ:エクスペリメント」を最後に見た方がゾッとするでしょう。
パージ映画シリーズのパージとは?
パージとは、英語で「追放、一掃」などを意味する言葉ですが、映画のパージが意味することは、「政府が邪魔な国民を殺す」ということです。
アメリカ政府は、政府にとって邪魔な人間を虐殺したいのですが、法律があるとそんなことはできないので、1年の内、12時間だけ犯罪を犯してもいいという法律案を思いつきます。
そして、その法律が「パージ法」です。
映画パージシリーズは、政府が合法で国民を虐殺できる法律を制定することを描いている映画シリーズなのです。
「パージ」のあらすじ内容
映画「パージ」は、パージシリーズの一作品目です。
映画の舞台は、パージ法が制定された後の2022年のアメリカで、サンディン一家に焦点を合わせています。
サンディン一家は、パージ法に賛成しているものの、自ら犯罪を起こす気はさらさらなく、恐怖のパージ中12時間は、家に引きこもってやり過ごす派です。
サンディン一家の家も、他の家と同様、厳重なセキュリティシステムが家に施されています。
犯罪が合法となる12時間前には、メディア(政府)が「過去最高になるか」と国民が犯罪を起こす雰囲気を高めるように煽っています。
サンディン一家は、父、母、息子、娘の4人家族で、娘の彼氏もサンディン一家に忍び込んでいましたが、彼らは戦闘心の全くない人々でした。
しかし、パージ法が定められたことで、「自分の身を守る為」、または、「交際を認めてもらう為の脅しの為」に銃を持つことに抵抗がなくなっています。
運悪く、サンディン一家の娘であるゾーイの彼、ヘンリーは銃によって死んでしまうのでした。
「パージ:アナーキー」のあらすじ内容
パージ:アナーキーは、パージシリーズの2作目です。
舞台は、パージ法が制定されて6回目のパージとなる2023年のアメリカ。
パージ法を推し進めてきた政府の大統領は、「新しい建国の父」として崇められています。
しかし、パージ:アナーキーでは、「政府が政府の虐殺を合法化する為にパージ法を制定している」ということを知っているパージ法反対派がチームを作っています。
そして、今回は、パージ法に乗って、どんどん過ちを犯してしまう一般人に焦点が合わされています。
例えば、自分の貧しい家族を助ける為に、パージ法発令中に報酬を得ることに走ってしまう一般の人。
普段もてないからといって逆恨みする一般の人。
息子を殺されたことで復習しようとする一般人。
映画「パージ:アナーキー」では、「法律で許されていれば犯罪を犯してもいい」と、人間としてのモラルが徐々に崩れてきている様子が描かれているのでした。
「パージ:大統領令」のあらすじ内容
「パージ:大統領令」は、パージシリーズの第3作目です。
パージ法が制定されてから、もっと先の未来のお話です。
幼い頃にパージ中に恐ろしい思いを体験したローンという少女が、議員となり、大統領になってパージ法を失くそうとするお話です。
そして、今回は、パージ法を体験しようと、海外からわざわざ訪れている人々が登場しています。
「パージ:大統領令」の時は既に、パージ法に賛成する国民が根強く増えているのでした。
「パージ:エクスペリメント」のあらすじ内容
「パージ:エクスペリメント」は、シリーズの全4作中の最新作ですが、4作品の元となった初めのお話です。
パージ:エクスペリメントという映画は、パージ法が制定される前に行われた「実験」のお話です。
アメリカのスタテンアイランドという島で、「12時間、全ての犯罪を合法でできる」というパージ法が、世界で初めて発令されます。
スタテンアイランドにもともと住んでいた住人は、被害に巻き込まれないように教会に隠れ、島のギャングも自分たちの薬やお金を守る為、パージ法発令中は静かに行動を起こさない方針です。
しかし、実際にパージ法が発令された実験中には、武装集団による無差別大量虐殺が起こりました。
「パージ:エクスペリメント」では、「政府が犯罪を犯さなければ、国民は犯罪を起こす傾向がなかった」という事実を描いています。
パージシリーズ全4作の繋がり
時系列順に映画を見ると、アメリカでは、「犯罪を犯してもいい」とされる12時間以内に犯罪を積極的に起こそうとする者は、最初ほとんどいませんでした。
普段は犯罪を起こしがちなギャングでさえ、犯罪を起こそうとする様子はありませんでした。
しかし、政府はパージ法の実験という名の世間への見せしめとして、豪快に虐殺を行ったのです。
その後、メディアはパージ中に犯罪を行った人々のことを賞賛します。
一般の国民は、最初は、パージ中は犯罪を犯さずにやり過ごす方向だったのですが、政府とメディアのマインドコントロールの末、一般の人々も、パージを経験する回数が増えるにつれて、「パージ中は犯罪を楽しむもの」もしくは「パージ中は犯罪をしても許されるもの」と政府に教育されていきます。
しかし、多くの国民は、自分たちが政府にマインドコントロールされていることに気がつきません。
政府が「パージ中に犯罪を犯すことはいいことだ」ということで、国民はそんなマインドセットを持つようになり、メディアが「今年のパージは過去最高だった!」と称賛することで、一般国民のモラルはどんどん崩れ去っていきます。
「なぜ、犯罪を犯してはいけないのか」という原点すら忘れていきます。
そして、政府の思惑通り、国民の一部は完全にマインドコントロールされて、「パージ法は良い法律だ」と思い始めてしまうのです。
そんな政府にコントロールされている人々も、いずれ政府に抹殺される対象となることでしょう。
もしくは、政府の奴隷になるのでしょう。
そんなことにも気がつかない国民の愚かな様子を表現したのが、パージシリーズなのでした。
パージシリーズの各映画の違い
パージシリーズの全4作品の違いの1つは、4つの異なる時期(パージ法発令前、発令後、それから1年後、それから数年後)であることです。
また、パージシリーズのもう1つの違いは、パージ法発令中の焦点が異なるということです。
「パージ:エクスペリメント」では、国民がまだ「犯罪は、人間としてのモラルに反するから犯してはいけない」という常識を持っています。
そして、これは、「パージ法が制定される政府の陰謀と、真実を知らないうぶな国民」に焦点が当てられている映画でした。
1作目「パージ」では、「積極的に犯罪に参加する気のない一般国民が、どのように犯罪に巻き込まれていくのか」ということに焦点が当てられている映画でした。
2作目「パージ:アナーキー」では、「パージ中なら犯罪を犯しても構わない」という政府からのマインドコントロールに既にハマっている人々に焦点が描かれていた映画でした。
3作目「パージ・大統領令」では、「パージ法が廃案になるべきではない」とマインドコントロールされた国民がどれだけ増加しているかに焦点が当てられた映画でした。
つまり、パージシリーズでは、時間の経過と共に、一般国民がどのように政府によってマインドコントロールをされていくのかが描かれているのでした。
まとめ
パージシリーズは、「政府が国民をどのようにマインドコントロールしていくか」を表現した映画ですが、私たちの実社会と重ね合わせて考えると、ゾッとするところがありますね。