サイコパス3期では、ビフロストに所属する3人のコングレスマンが、ラウンドロビンでゲームをしています。
今回は、ビフロストの正体や、ラウンドロビンとインスペクターの関係、コングレスマンたちと常守朱の事件の関係、ラウンドロビンが実行している罪などについて、考察してみました。
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【サイコパス3】ビフロストとは
サイコパス3には、「ビフロスト」という言葉が登場します。
ビフロストとは、キツネを統括する強大な力をもった組織ですが、ビフロストとは、ラウンドロビンのゲームに参加している3人のコングレスマンが統括しているチーム名のようなものであると思います。
ラウンドロビンのゲームには、
- 法斑静火
- 代銀遙煕
- 裁園寺莢子
の3人が参加していましたが、この参加者たちは、「コングレスマン」と呼ばれています。
コングレスマンは、参加者の呼び名で、「プレーヤー/選手」のようなものではないかと思います。
コングレスマンは、インスペクターたちが目指す最高席であり、インスペクター時代に認められた者が、ビフロストのコングレスマンの座につくことができるようです。
ビフロストとは、つまり、大きな悪組織の呼び名であるようです。
【サイコパス3】ビフロストの正体
ビフロストに所属しているコングレスマンやインスペクターたちは、シビュラシステムが支配する社会には、認識されていないようです。
第3話にて、裁園寺は、
「再び私たちの存在をシビュラに知らせる結果になりかねない」
と発言していました。
このことから、3期現在、シビュラシステムは、コングレスマンたちの存在を把握できていないことが分かります。
ビフロストのコングレスマンたちは、表社会にはほとんど姿を現さず、IDをとっかえひっかえ生活しているようです。
でも、時々インスペクターたちと直接的なやり取りをすることがあります。
【サイコパス3】ラウンドロビンとは
ビフロストに所属している3人のコングレスマンたちは、ラウンドロビンというシビュラシステムのようなものとゲーム(犯罪)をしているようです。
ビフロストのメンバーは、表社会で起きている、インスペクターが関わっている事件のことを逐一観察しています。
慎導灼 監視官たちが追っている事件のことは、全て知りつくしており、公安局がどう行動を起こしているかも、全て把握しています。
目的はまだはっきりとは分かっていませんが、ゲームの結果によっては配当を得ているので、お金を設けるためのゲームである可能性が高いです。
外務省も国外の「キツネ=インスペクター」たちを追っていることから、ラウンドロビンのゲームとなっているのは、日本の実社会にかかわらず、世界に広がっている可能性があります。
また、ラウンドロビンは、コングレスマンを殺す=執行することもあります。
第7話では、裁園寺というコングレスマンがゲームの進行中にルールを無視するという事態が発生しました。
その際、西園寺はラウンドロビンによって、執行されました。
このように、ラウンドロビンは、ゲームの規律を守る役目も持っているようです。
【サイコパス3】インスペクターは、ラウンドロビンの駒
そして、インスペクターたちは、それぞれが「キツネの名刺」を持っています。
- 梓澤廣一:1stインスペクター
- 榎宮春木:2ndインスペクター
- トーリ・S・アッシェンバッハ:3rdインスペクター
- 些々河哲也:7thインスペクター
- 小畑千夜:11thインスペクター
インスペクターは、何人いるのか分かりませんが、スカウトによって増えていくと思われます。
最後に追加されたインスペクターは、イグナトフの13thインスペクターだったので、最高で12人のインスペクターがいたようです。
また、同時に、1stインスペクターの梓澤廣一は、他のインスペクターを殺す手伝いもしているようです。
そのため、インスペクターの数は減ることもあります。
これらのインスペクターたちは、ビフロストたちが実行しているラウンドロビンというゲームの「実社会用の駒」であると言えるでしょう。
例えば、第3話では、「都知事選候補者である、薬師寺ヘラクレスの第一秘書が殺される」というニュースが流れましたが、それを見たファーストインスペクターの梓澤廣一は、セカンドインスペクターの榎宮春木に会いに行きます。
そして、「なぜ襲撃したのか」との問に、セカンドインスペクターの榎宮春木は、
「リレーションの一環ですよ。コングレスマンの誰かがこの私をプランに入れた」
と答えました。
このことから、インスペクターは、コングレスマンの指示によって行動を起こしているということが分かります。
さらに、第3話では、ラウンドロビンのゲームをしている、コングレスマンの法斑静火が、実社会に姿を現しています。
そして、その時は、「キツネの名刺」を持っていました。
また、第4話では、慎導灼はこのように↓言っていました。
「自分自身を外部に委託して、むしろ、生身がアバターになる。」
「今の時代、そういう考え方もあるのかもね。」
これがまさに、インスペクターの正体であると思われます。
【サイコパス3】インスペクターの正体と常守朱の事件との関係
インスペクターの正体は、未だ謎ですが、もしかすると、免罪体質者なのかもしれません。
サイコパス1期では、「シビュラシステムが管理できない人間、槙島聖護みたいな免罪体質者は、どうするんだ~?」と、シビュラシステム社会へ疑問が投げかけられていました。
サイコパス2期では、「シビュラシステムが管理できない、シビュラみたいな集合体の人間は、どうするんだ~?」と、疑問が投げかけられていました。
もしかすると、サイコパス3期は、「シビュラシステムが管理できない、免罪体質者が組織を作っているけど、どうするんだ~?」という謎かけということはないでしょうか?
いずれにしても、インスペクターというコングレスマンたちと繋がる人間が、犯罪係数を上げずに、手を汚さずに、罪を犯しているのが現状です。
もしかすると、常守朱は、インスペクターやコングレスマンたちの正体や実態を見抜いているのかもしれません。
だから、免罪体質者である慎導灼を、監視官に配属させたのかもしれません。
【サイコパス3】ビフロストの法斑静火の父が「勝て」と言った理由
また、もう1つ気になるのが、ビフロストの法斑静火の父親である、法斑却一郎が、 法斑静火に、「何としてでもゲームに勝て」と言ったことです。
法斑の父親は、勝たせる為に法斑を育てたとも言っており、どうしてもラウンドロビンというゲームに勝ってほしいようでした。
でも、他のコングレスマンの代銀遙煕や、裁園寺莢子のように、「利益を得るぞ~いっひっひっひ~」というような悪意は、法斑静火には見られないのですよね。
また、法斑静火はゲームが好きではないと自分で言っていました。
法斑の父親も、病弱(?)とは言え、そういう「い~ひっひ~」という印象はないので、それを考えると、法斑親子は、正義のために、事件を引き起こしている槙島聖護みたいな存在なのかもしれないと、考察することもできます。
【サイコパス3】ビフロストのラウンドロビンのゲーム解説
裏世界で、ラウンドロビンをプレイしているビフロストのセリフと、表世界(実社会)でのインスペクターの動きを、照らし合わせてみたいと思います。
そうすることで、ここまでの考察が現実味を帯びてくるかもしれません。
注)代=代銀、裁=裁園寺、法=法斑、ラ=ラウンドロビン
第1話
法「本日より同席します。法斑静火です。」
代「代銀遙煕だ。歓迎するよ。」
裁「裁園寺莢子よ。随分若いのね。」
ラ「議事進行ミドルウェア・ラウンドロビン起動。ユーザー認証、法斑静火、コングレスマン。適性ユーザーです。」
代「さぁ、ラウンドロビン、始めてくれ。」サイコパス3期第1話より
ラ「第107795事案、リレーションスタート。」
代「親は私だ。ジョイン。」
裁「ジョイン。」
法「ジョイン。」
ラ「リレーション完結まで、参加を継続して下さい。欠席や妨害は執行対象になります。」
リレーションという言葉は、人と人や、物と物のつながり、関係性を意味する言葉ですが、ここでのリレーションは、裏世界のコングレスマンたちが、表社会のインスペクターたちと直接繋がる時間なのではないかと考察します。
裁「ようこそ。ビフロストへ。」
サイコパス3期第1話より
代「この社会での真の自由と権力をかけて、心躍るゲームをしようじゃないか。」
法「望むところです。」
代「公安局が予想外に食いついた。発生したブロックの解消が急務だな。」
サイコパス3期第1話より
代銀遙煕が上記の様に言う時、表世界(実社会)では、慎導灼 監視官たちは、殺されたリックが隠していたデータを見つけ出していました。
ハイパートランスポート社の帳簿の管理者だった与根原巧と、セブンインスペクターの些々河哲也が、バブル経済を引き起こそうとしていることを、公安局は把握しています。
代銀が言う「ブロックの解消」というのは、公安局にハイパートランスポート社の悪事の邪魔をさせないという意味ではないかと思います。
法「ジャッジ。ハイパートランスポート社の空売り。
サイコパス3期第1話より
法斑静火が、上記のように言った時は、法斑静火は、ハイパートランスポート社を使っての悪事からは、身を引くという意を表明したのではないかと思います。
おそらく法斑静火は、公安局が、ハイパートランスポート社の悪事:バブル経済を引き起こしている真相に気がついている可能性があるとして、自分たちビフロストまで芋づる式に暴かれるのを避けるため、ここは大人しく身を引いておこうと判断したのではないでしょうか。
あくまでも「空売り」なので、ほとぼりが冷めた頃に、またハイパートランスポート社を使って悪事を成す可能性があります。
代「会社が潰れる方に賭けるというのか。」
サイコパス3期の第1話より
「会社が潰れる」とは、ハイパートランスポート社が機能しなくなると言う意味ではないかと思います。
裁「空売りのリスクは無限。会社が持ち直せば、あなたが破産しかねないわ。最悪、ラウンドロビンに執行されるわよ。」
法「ジャッジをどうぞ。」裁「シビュラの干渉を防ぎ、ビフロストの利益を守るのが私たちの使命。輸送関連株をセール。」
代「セールで株価が下がれば、事故の影響を恐れた行政がハイパートランスポート社を守る、か。面白くなってきたな。」
サイコパス3期第1話より
輸送関連株を「セール」というのは、輸送機墜落事件からは、「完全に手を引く」ということなのではないかと考察します。
そして、「行政がハイパートランスポート社を守る」というのは、行政は、今までバブル経済を引き起こそうとしていたハイパートランスポート社の悪知恵に気が付かず放置してきたけれど、自ら犯罪に加担していると行政が気がついた時、ハイパートランスポート社の悪事をサポートすることで、裁かれることを逃れ、国の崩壊を阻止しようとするという意味なのではないかと思います。
サイコパス3では、「皆が事件に関与していると知らずに事件を起こしている」というキーワードがありますが、ここにもそれが当てはまるのではないでしょうか。
第2話
ラ「リレーション、オーバー。コングレスマンはリゾルツを表明して下さい。」
代「インスペクターの1名が行動課の手に落ちたか。これを読んだ静火くんは大したもんだ。」
サイコパス3期第2話より
「インスペクター1名が行動課の手に落ちた」というのは、セブンインスペクターの些々河哲也が、外務省特別行動課の花城フレデリカたちに捕まったということですね。
裁「これがラウンドロビンの意思であり、私たちビフロストの安泰に不可欠だったと。」
サイコパス3期第2話より
法「サブプライムダイヤグラムの崩壊も、行動課のトラップも自明。それだけです。」
法斑は、外務省特別行動課がトラップを張り、些々河哲也を捕まえることを読んでいたようです。
また、ハイパートランスポート社が手掛けていた、バブル経済を作り出すシステムも、公安局に読み解かれ、暴かれることも、法斑は読んでいた。
だから、ハイパートランスポート社と繋がりがあるビフロストを守る為に、前回、ハイパートランスポート社を空売りして、身を引いておいたのではないでしょうか。
代「誰かを生贄にしてトラップを炙り出し、ダイヤグラムを組み直す必要があった。」
裁「全てはビフロストのため。インスペクターの犠牲など安いもの。お見事。」
サイコパス3期第2話より
セブンインスペクターの些々河哲也を逮捕したことで、外務省や公安局は、一般論で言えば、事件は解決したと思い、ビフロストと繋がるハイパートランスポート社の裏事情まで捜査することはなくなります。
こうして、ハイパートランスポート社とセブンインスペクターを突き放してビフロストの身を守りながら、ハイパートランスポート社の代わりとなるような、悪事ができる場を構成し直すことができる(=ダイヤグラムを組み直す)、という意味なのではないかと考察します。
ラ「リゾルツ確認。配当を実行。」
代「君が次の親だ。楽しみだよ。静火くん。」
法:「こちらこそ」
サイコパス3期第2話より
このリレーションの結果は、「法斑>代銀>裁園寺」という順番で大きな配当を受け取ることになりました。
つまり、ラウンドロビンが1番優れていると定めたプレイヤー(コングレスマン)は、法斑静火だったという訳です。
法斑静火がラウンドロビンに評価された理由は、利益を失うことなく、ラウンドロビンやビフロストを守ったからでしょう。
第3話
法「今回は私が親です。」
裁「よろしく。」
代「ところで君は、今はどのカードで生活をしている?良い手札が揃ったはずだ。」
法「ご想像にお任せします。」
サイコパス3期第3話より
カードとは、インスペクターが持っているキツネのマークが入った名刺のこと、つまり、操っているインスペクターのことなのではないかと考察します。
ラ「代10785号事案。インスペクト・リレーションをスタート。
ラ「優先候補、小宮カリナ。セキュリティ項目、東京都知事選挙。リレーションブロック、公安局刑事1係。」
代「さぁ、いよいよだ。我々ビフロストにとって、ここが大きな分かれ道となる。」
サイコパス3期第3話
やはり、「ブロック」というのは、悪事の邪魔をする公安局や外務省などのことを指していますね。
裁「誰の伏せ札が、薬師寺陣営を襲撃したのかしら?」
サイコパス3期第3話より
この時、表世界(実社会)では、ファーストインスペクターの梓澤廣一が、薬師寺陣営の第1秘書が襲撃されたニュースをテレビで見て、ラーメンを吹いていました。
ファーストインスペクターの梓澤廣一は、誰が薬師寺陣営を襲撃したのか、知らなかったのです。
このことから、梓澤廣一は、裁園寺が裏で操作している駒=インスペクターである可能性が出てきます。
代「仮にだ。どちらかが私のですと宣言しても、君は信用しないだろう。世論誘導用のAIボットにインベスト。リレーションブロックの処理は後回しだ。」
サイコパス3期第3話
表世界で、薬師寺陣営を襲撃したのは、セカンドインスペクターの榎宮春木でした。
つまり、セカンドインスペクターの榎宮春木は、代銀か法斑、どちらかの駒=インスペクターである可能性が高いです。
また、榎宮春木は、ファーストインスペクターの梓澤廣一に表社会で出会った時、「コングレスマンの誰かが、この私をプランに入れた。」と発言していました。
このことからも、榎宮春木・セカンドインスペクターは、代銀か法斑の駒=インスペクターである可能性が高いです。
また、世論誘導用のAIボットというのは、小宮カリナなのではないかと考察しています。
小宮カリナは、世論を誘導するように、都知事選の候補者として、国民の目に触れています。
慎導灼 監視官は、小宮カリナのメンタルトレースをした時、「あんな恐ろしいのは見たことない」と言っていました。
それは、小宮カリナが、人間ではないから(脳だけが人間だから)ということなのではないでしょうか?
追記↓
第4話では、小宮カリナがAIだったのではなく、AIマカリナが小宮カリナの姿をしていたことが分かりましたね。
裁「こちらも同じく、世論誘導にベット。」
サイコパス3期第3話
法「私は、公安局刑事課1係のプライオリティ再設定を提案します。」
プライオリティとは、優先順位という意味の言葉ですが、「公安局の優先順位の再設定を提案する」ということは、今、小宮カリナの捜査に集中している公安局の気が、他に回るように仕向けるという意味なのではないかと思います。
裁「反対よ。リスクが高すぎる。再び私たちの存在をシビュラに知らせる結果になりかねないわ。」
代「同意見だね。」
法「では、自分がアセットを処理します。」
法斑は、アセットを自分で処理すると言いました。
アセットとは、ゲームにおいて、自分で作成・編集できるデータのことですが、ここでは、表社会で使うキャラクターのことを指しているのではないかと考察します。
さらに、法斑は、「アセットを自分で処理する」と言った後、自分の父親に会い、表社会(実社会)に足を踏み入れています。
シビュラシステムの目に触れる表世界で、キツネマークの入った「法斑静火」と書かれた名刺を持って、ホテルと思われる場所のオーナーを名乗っています。
この新しいオーナーというキャラクターが、アセットということなのではないでしょうか?
裁「あらあら、親は大変ね。」
サイコパス3期第3話
代「処理に失敗すれば、ラウンドロビンに執行されるのは君だぞ、静火くん。」
表世界で、公安局の目を小宮カリナから逸らせる目的で、法斑は派手な事件を起こす。
処理に失敗すれば、法斑の存在が、公安局にバレ、ビフロストもラウンドロビンも危険になる。
裏世界を守るために、処理に失敗した法斑は、ラウンドロビンに執行される。
ということなのではないかなと思います。
第4話
裁「ただ小宮を勝たせることが、ラウンドロビンの真意ではない。問題は、代理人AIが民衆の認知を得て、シビュラの無視できない状況を作ること。」
代「我々の安泰に不可欠な要素だった。榎宮を早い段階で莢子さんに抑えられたのが響いたがね。」
裁「連勝の貯蓄が全て消えたなんて、下手をすれば、執行レベルのマイナスじゃない。このまま静火さんが消えるのは寂しいわ。」
サイコパス3期第4話より
代銀が、「榎宮を莢子さんに抑えられた」と言っているので、やはり、ファーストインスペクターの梓澤廣一は、裁園寺の駒=アバター=インスペクターであることが分かります。
そして、裁園寺の「このまま静火さんが消えるのは寂しいわ」という言葉から、第3話で法斑が計画していたアセット事件は、どうやら公開討論会の襲撃事件だったようです。
襲撃に失敗したので、前回話していたように、ラウンドロビンに執行されることをほのめかしているのだと思います。
ということは、死んだセカンドインスペクターの榎宮春木は、法斑が抱えるインスペクターだったということになるでしょうか。
しかし、法斑のやり方を見ると、結構雑なやり方ですよね、梓澤廣一も言っていましたけど。
この雑さは、新人特有の雑さなのか、あるいは、榎宮春木は代銀の抱えるインスペクターだったのか、はっきりとしません。
榎本と代銀の名前が、どちらも「はるき」であることも気になります。
第5話
裁「あの坊や、もう限界だと思わない?」
代「うーん。確かに頃合いだね。」
裁「いい返事と受け取るわよ。」
サイコパス3期第5話より
裁園寺と代銀は、「あの坊や」に、何かを仕掛けるようです。
この会話の後に死んだのは、セブンインスペクターの些々河哲也でした。
裁園寺が言った「あの坊や」とは、些々河哲也のことであった可能性があります。
些々河哲也は、外務省に捕らえられた後、梓澤廣一の名を口にしていました。
代「確か、以前も孤立したコングレスマンがいたな。裁園寺とうやくん、だったか?」
裁「兄のようにはならないわ。」
サイコパス3期第5話より
法「地方インフラにインベスト。スキャナー配備を推進。厚生省の管理能力を強化。」
裁「相変わらず、公安局びいき。の割には、おとなしいジャッジね。」
代「勇敢な静火くんも、いよいよ後がない・・・か。」
サイコパス3期第5話より
法斑が言った地方インフラとは、三郷ニュータウン・入国者信仰特区のことでしょうか?
それとも、出島のことでしょうか?
裁「親のジャッジよ。大手報道各社にインベスト。特区推進へ世論を誘導。」
ラ「ジャッジ確認。」
サイコパス3期第5話より
裁園寺が「大手報道各社にインベスト」と言った後、表世界では、爆破現場の施設で入局者への違法な薬物使用が発覚、ニュース沙汰になっています。
このことにより、報道規制が厳しくなっていました。
これが裁園寺の言う、大手報道各社のインベストなのではないかと考察できます。
第6話
裁「インスペクト動議を要請。リレーションヘッジとして、鉄鋼、エネルギー産業に対する救済処置の実行を提案するわ。」
法「動議に反対します。」
代「私は動議に賛成だ。鉄道輸送業にインベスト。生産拠点を分散。労働者たちの再雇用を喪失。」
裁「あら、特区賛成派に転じるの?」
代「特区は反対だ。だが、略奪経済復活のため、ニュータウンの国際ブラックマーケットの中継点にすることには賛成だよ。」
裁「では動議を実行。」
サイコパス3期第6話より
ヘッジとは、株で言うと、相場の変動で生ずる決済時の損失に備えて先物で売買しておくことですが、裁園寺は、良からぬことが起こることを想定し、先に手を打っておこうとしているようです。
また、代銀が言っていた、特区を国際ブラックマーケットの中継点にするというのは、おそらく、慎導たちが見つけた銃の部品をブラックマーケットに運ぶ際、特区のテレーザ陵駕の貸倉庫を経由させるという意味だと思います。
代「親がリレーションヘッジを提案とは、大盤振る舞いじゃないか。」
裁「リレーションに検討はついた?」
代「さて、どうだろう。静火くんのやり方だと、公安局が捜査に失敗した時の損失は、計り知れないぞ。」
法「ならば、そこまでということです。」
サイコパス3期第6話より
第5話でも、法斑は公安局びいきだと言われていましたが、どうやら法斑は、公安局内にいるキツネを操っているということかもしれません。
代銀の「公安局が捜査に失敗した時の損失は計り知れないぞ。」というセリフは、イグナトフ監視官と如月執行官の潜入捜査がバレて、捕らえられるということを言っていたのだと思います。
「損失は計り知れないぞ」というのは、イグナトフが外務省についての情報を漏らすことを指していたのでしょうか。
それとも、イグナトフか舞子が殺されることを指していたのでしょうか。
そんな代銀のセリフに対し、法斑は「ならば、そこまでということです。」 と言っていましたね。
「そこまで」なのは、法斑のゲームでしょうか。
それとも、イグナトフの命なのでしょうか。
第7話
第7話では、今までとは異なるビフロストの様子が見れました。
なんと、裁園寺莢子が、ラウンドロビンによって執行されてしまいました。
裁園寺は、ラウンドロビンのルールに背く行動を取っていたのです。
ラウンドロビンは以前、 「リレーション完結まで、参加を継続して下さい。欠席や妨害は執行対象になります。」と言っていました。
しかし、最近(第7話あたり)の裁園寺は、リレーションが完結する前に、家族に会いに行くと嘘をついて(言い訳をして)、インスペクターで息子のトーリに直接会いに行ったり、指示をしたりという行動を起こしていました。
この件について、コングレスマンの代銀は、「ゲーム上の過剰な干渉と援助は看過できんよ。」と言っていました。
つまり、裁園寺は、ゲームの妨害と呼べる行動を起こしていた訳です。
西園寺は、この件を隠し通してゲームに勝つつもりでいたようですが、自ら裏切った息子のトーリに、裏切り返される形で、代銀にバレてしまいます。
この告発が原因で、裁園寺はラウンドロビンに執行されたのでした。
裁園寺が執行されたことで、コングレスマンの1席が空きました。
当初、代銀の計らいで、トーリがコングレスマンの座につく予定だった(?)ようですが、 トーリはイグナトフの妻:舞子に殺されてしまいました。
コングレスマンの空いた席に座るのは、梓澤なのでしょうか?
それとも、空いたまま公安局が事件を解決するのでしょうか?
まとめ
ビフロストとは、
- 法斑静火
- 代銀遙煕
- 裁園寺莢子
の3人のコングレスマンが統括していた悪組織で、コングレスマンはインスペクターを部下としている。
そして、インスペクターは狐(何も知らずに事件に加担している一般人)を部下としている組織なのでした。
ビフロストの正体は、実社会のシビュラシステムに認知されていない人々。
ラウンドロビンとは、コングレスマンがインスペクターを操作することで、罪を犯すゲームを実行しているもの。
と、考察することができるのでした。