「サイコパス」に登場する常守朱 監視官は、色相が濁ることがほとんどありません。
そのため、免罪体質者なのではないかと感じることがあります。
今回は、常守朱が免罪体質者なのか、また、色相美人で居続ける秘訣についてまとめてみました。
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【サイコパス】常守朱は免罪体質なのか
©サイコパス製作委員会
引用元:「サイコパス」公式サイトより
サイコパス2期まで主人公として登場していた常守朱は、免罪体質者なのではないかと言われるほど、色相を濁らせないキャラクターです。
免罪体質者についてのおさらいはこちらから↓
【サイコパス】免罪体質者の意味と一覧!それぞれの個性についても
常守朱は、自分でもサイコパスを濁らせないことだけが特技と言っており、これまでの様子を見ても、サイコパスを濁らせない自信があるようです。
しかし、常守朱のサイコパスは、上昇することもあります。
そのため、免罪体質ではないと言えるでしょう。
では、どうして、常守朱の色相は濁りにくく、免罪体質者のようにキレイな色相を保つことができるのか?
それは、常守朱は、心を安定させる鍵を知っているからでしょう。
常守朱は、自分の心(サイコパス数値)を安定させる方法を、自然と心得ているのです。
常守朱は、免罪体質ではないにも関わらず、色相をクリアに保つことが得意で、犯罪係数が上昇した際も、すぐに下げることが可能です。
通常は、色相が悪化すると、数値を下げることは難しく、横ばいにしてこれ以上悪化させないように努力をするのが常です。
そのために、例えば、一度執行官落ちした監視官たちが、監視官に戻ることはほぼないでしょう。
しかし、常守朱に関しては、悪化した色相を改善することを可能としています。
それも、割とすぐに色相は改善します。
このように、常守朱は、免罪体質者だから色相に変化がないのではなく、変化する色相を自分でコントロールしているようです。
では、常守朱は、どのようにして犯罪係数・色相をコントロールしているのでしょうか?
【サイコパス】常守朱が色相美人で居続ける秘訣を考察
常守朱が、サイコパスの色相を綺麗に保つことができ、また、悪化したサイコパスを静めることができるのは、何事も否定せずに受け入れ、前向きな姿勢でいることが得意だからだと思います。
例えば、狡噛慎也は、部下を殺した藤間という犯人や、槙島を憎み、怒る気持ちがあったから、色相が濁り、執行官に落ちたのだと思われます。
朗読劇にて、槙島聖護は、狡噛慎也のことをこう観察していました。
「狡噛慎也は、ずいぶん長いこと怒っているね。
つまり、長い間狂気に取り憑かれているということなのかもしれない。」
このことからも、色相が濁っている人というのは、長いこと怒りを腹に納めている人だということが分かります。
また、恐怖や悲しみを抱えている人の色相も濁りますが、いずれにしても、常守朱は、感情を整理するのが得意であると言えるでしょう。
常守朱は、悪を悪とみなさず、敵を作らないことができるようです。
しかし、常守朱は、感情が動かない人間ではありません。
過去に色相が濁りそうなこともありましたが、自分でサイコパスをコントロールして見せています。
【サイコパス】常守朱がサイコパスをコントロールするシーン
常守朱がどのようにして過去の色相悪化の可能性がある場面を乗り越えてきたのか、いくつかの例を挙げて考察してみたいと思います。
メモリースクープをした時
1期第11話では、槙島聖護が常守朱の目の前で友人を殺害しました。
この時の常守朱は、ガクガクと震えており、ドミネーターが槙島聖護を裁かないという事実を知り驚愕し、槙島聖護に怒りの気持ちを抱いてもおかしくない状況だったと言えるでしょう。
また、友人を助けることができなかった自分に対しても、腹立たしい気持ちや挫折感があったのではないかと考察します。
さらに、槙島聖護の顔をはっきりと見たのは自分だけだ、ということで、第13話でメモリースクープをします。
友人が殺された時のシーンを頭のメモリから抽出して、データを取り出し、モンタージュを作りました。
このメモリースクープという作業は、犯罪係数が上がる確率が高いもので、皆心配していました。
ところが、常守朱の犯罪係数は、100を超えないばかりか、すぐに低下していきました。
79まであった犯罪係数が、どんどん通常の数値まで戻っていったのです。
常守朱は、「ね、大丈夫だったでしょう」と、宜野座伸元 監視官に言います。
この時の常守は、おそらく、罪を犯す槙島聖護と、槙島を取り逃した自分と、槙島を裁かなかったドミネーターを許すことができたのだと思います。
普通であれば、友人を殺した槙島を恨み、槙島を取り逃がした自分を責め、槙島を裁けなかったドミネーターに怒りの気持ちを抱いてもおかしくないと思います。
ですが、常守は、起こったこと全てを許し、今後何をどうするかに焦点を定めていたのではないでしょうか。
起こってしまったことでくよくよせず、前向きな姿が、サイコパスをコントロールする秘訣なのではないかと私は思います。
狡噛慎也が公安局を離れた時
©サイコパス製作委員会
引用元:「サイコパス」公式サイトより
1期では、槙島聖護をシビュラシステムに取り込みたいと考えていたシビュラの策略によって、槙島を殺す危険性のある狡噛慎也が捜査から強制的に外されることになりました。
どうしても自分で槙島聖護を捕まえたい狡噛慎也は、公安局を離れることを決意します。
唐之杜志恩と征陸智己はそんな狡噛慎也を察し、手助けをします。
しかし、狡噛慎也は常守朱には何も言わずに去ってしまいました。
常守朱は、狡噛慎也が潜在犯から犯罪者になってしまうのではと、心配し、悲しんでいる様子です。
第19話で、唐之杜志恩にその思いを打ち明けていました。
「何もかも自分で背負い込むのはダメよ」という唐之杜志恩の言葉に、「大丈夫ですよ。朝自分でチェックしてびっくりしちゃいました。」と、サイコパスがクリアだったと返します。
このように、サイコパスが濁るかもしれないと自分で思うような場面でも、常守朱のサイコパスは濁らなかったのです。
この時の常守朱も、おそらく、起こってしまったことにくよくよせず、前向きでいたことが、サイコパスを濁らせなかった秘訣なのではないかと私は思います。
普通であれば、「どうしよう」と心配して、錯乱したり、やけになったりしてもおかしくないような状況ですが、常守は、おそらく、「狡噛慎也の意を認める。ならば、私は彼のためにどう動くか」ということに焦点を合わせていたのではないかと思うのです。
心配してもどうにもならないし、狡噛慎也がそうしたいと言うのに「止めて」ということもフェアではない。
「ならば、私はわたしのやり方で、望む結果を得る」という強い思いが、サイコパスを濁らせなかったのではないかなと考察します。
唐之杜志恩は、サイコパスと心は違うと言いましたが、私はサイコパスと心の強さには関係があると思っています。
自分だけが真相を知り背負いすぎた時
1期で、槙島聖護を追う常守朱たちは、ウカノミタマウィルスの管理センターへ侵入します。
その際、常守朱の様子を見て、征陸智己 執行官は、「狡噛の時と一緒だ。突っ走りすぎた監視官の末路なんて、俺はそう何度も見たくない」と、常守のことを心配していました。
常守はこの時、シビュラシステムの真相を知った後でした。
このように、シビュラシステムの真相を知り、狡噛慎也を助けたいという思いが強く、狡噛が昔そうだったように、サイコパスが濁ってもおかしくない状況でしたが、常守朱のサイコパスは綺麗でした。
自分のサイコパスをドミネーターで見て下さい、という常守朱の犯罪係数は、24でした。
こういう状況では、通常、焦りや不安、自分を苦境へ追い込む対象(犯罪者や不条理な社会・システム)への否定の思いなどが、サイコパスを濁らせる可能性が高い傾向にあります。
しかし、常守朱のサイコパスは濁らなかった。
おそらく、「ダメなもの」「不当なもの」を、排除したいという思いの代わりに、受け入れる心が常守朱にはあって、その心がサイコパスを綺麗に保っているのだと私は思います。
まとめ
常守朱の犯罪係数は動くので、常守は免罪体質者ではないようです。
しかし、サイコパスをコントロールできる素質があることは確かで、どうやら、人や物を否定する代わりに、受け入れて、だめな部分を改善していくという前向きな姿勢が、サイコパス美人の秘訣なのではないかと、私は考察します。