プロフェッサーXは、「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」で死んだのですが、後作の「X-MEN:フューチャー&パスト」では生きた姿で登場しており、プロフェッサーXは生きていたのか?またどうやって生き返ったのか?に疑問の声が上がっています。
今回は、プロフェッサーXが死んだり生き返ったりを14回も繰り返した原作コミックの話も含め、プロフェッサーXに何が起こっているのかを深掘りしたいと思います。
プロフェッサーXは「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」で死んだ
映画「X-MEN:ファイナル:ディシジョン」では、フェニックスという人格を呼び覚ましたジーンが暴走してしまう2000年代後半のお話です。
ジーンはもともと本能にコントロールされてしまう、とても攻撃的な女性でした。
気に入らないことがあると、とても強い力を発動させて、凄まじい破壊力で人や物を傷つけたり壊してしまいます。
プロフェッサーXは、この破壊的なジーンの人格を一時的に封印することで、ジーンは穏やかな新しい人格を持っているのでした。
しかしジーンは、映画「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」でフェニックスと呼ばれる、その封印していた攻撃的な人格を呼び覚ましてしまいます。
ジーンの体に宿るフェニックスは仲間を傷つけ、「恵まれし子らの学園」を去ります。
プロフェッサーXは、ジーンを学園へ呼び戻そうと優しく説得しようとしますが、ジーンはそれには応じません。
フェニックスとなり暴走するジーンは、運悪くプロフェッサーXを殺してしまうのでした。
プロフェッサーXは死に、葬儀も行われ、お墓に埋葬されます。
プロフェッサーXは「X-MEN:フューチャー&パスト」で生きてた
X-MEN:ファイナル・ディシジョンの舞台から3年後が舞台となっている映画「X-MEN:フューチャー&パスト」では、死んだはずのプロフェッサーXが、何もなかったように登場しています。
映画はプロフェッサーXのナレーションで始まり、車椅子に座るプロフェッサーXが生きた姿で登場しているのです。
死んでから3年間の間に、いったい何があったのでしょうか?
プロフェッサーXが復活した瞬間の解説
映画「ファイナル・ディシジョン」をエンドロールの最後まで見ると、エンドクレジットの後にプロフェッサーXが生き返るシーンが映し出されます。
ベッドの上に横たわる毛むくじゃらの男の人がこん睡状態から目を覚まし、「モイラ」と呼びかけると、プロフェッサーXの恋人であったCIAエージェントのモイラは驚き喜びます。
どうやら、プロフェッサーXは、ジーンの殺される直前に、自分の意識を、このベッドに横たわる男性に移したことによって、別の体で復活するという設定があったようです。
昏睡状態から目覚めた男性を見たモイラは「チャールズ」とプロフェッサーXの名前を発しています。
このことから、チャールズ・エグゼビアことプロフェッサーXは別の体で生き返ったことが分かります。
プロフェッサーXが死んだのに生きていた理由の解説
映画「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」をよく見てみると、プロフェッサーXが生き返る伏線がありました。
その伏線は、プロフェッサーXが生徒に語っている言葉にありました。
その内容は、「昏睡状態の人間は意識がない。意識がない人間に意識を移すことは有りか無しか」というものでした。
つまり、プロフェッサーXの頭の中には、「昏睡状態の人間に自分の意識を移して、プロフェッサーXの意識として生きるアイディア」が既にあったのです。
このような伏線から、プロフェッサーXの肉体がジーンによる攻撃で消滅した後、もしくは消滅する前に、プロフェッサーXの意識は昏睡状態の男性の肉体へ移ったことで、プロフェッサーXとして生き返ったのです。
しかし、それなら、どうしてプロフェッサーXが生き返った時、肉体がチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)のままなのでしょうか?
プロフェッサーXが復活した肉体の解説
プロフェッサーXは、自身の肉体を破壊された後、意識(魂だと思うと分かりやすい)として、昏睡状態の男の肉体に入り込みます。
そうすることで、プロフェッサーXの意識が、昏睡状態の男性の体を操ることができ、プロフェッサーXとして蘇るのです。
プロフェッサーXの意識が入った、昏睡状態の男性は、実は、プロフェッサーXの双子の兄弟だったのです。
Marvel Database によると、プロフェッサーXには双子の兄弟が存在していて、彼の名は「P・エグゼビア」というそうです。
彼は昏睡状態のままでこの世界に生まれてきたという設定を持っており、スコットランドの北にあるミュア(Muir)島でモイラ医師(CIAエージェント)がケアをしています。
X-MEN:ファイナル・ディシジョンのDVDには、ライターによる「昏睡状態の男性は、意識がない状態で生まれた、チャールズの双子の兄弟である。」との記載があります。
映画の中では、プロフェッサーXに双子の兄弟がいたなんて話は出てこないので分からないですよね。
もしかすると、主要人物のプロフェッサーXは、死んでしまったものの、X-MENシリーズには欠かせない重要人物であった為、なんとかして蘇らせる方法を考え出した結果として、双子の兄弟が存在するようになったのかもしれませんね。
プロフェッサーXが生きてる設定に残る疑問
プロフェッサーXが死んだ後に、双子の兄弟の体に意識を入れて、プロフェッサーXが蘇ったとする設定は、少し雑な気もしますが、まぁ良しとしましょう。
しかし、プロフェッサーXが双子の兄弟の体で蘇ったとすると、もう1つ新たな疑問が生まれます。
それは、「なぜ、プロフェッサーXはまだ車椅子に乗っているのか?」という疑問です。
プロフェッサーXは、映画「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」での事故が原因で、脊髄を損傷し、下半身不随となっています。
しかし、その後、プロフェッサーXが、双子の兄弟の体として生き返るとなると、何故双子の兄弟の体で車椅子が必要なのかが不思議なところです。
この件については、説明がされていないので、疑問は疑問のままで世界に広がっています。
「あまり深く突っ込まないようにしよう」と追及を止める人が多いようです。
プロフェッサーXが生き返った後、車椅子を必要とすることについての私個人の見解
私の個人的な意見としては、プロフェッサーXが新しい体を手に入れたのに、車椅子に乗っている理由は、1つしか考えられません。
それは、「プロフェッサーXに、自分は歩けないという固定観念がある」ということです。
私たち人間は、意識が意図したことを実現させる能力があります。
よく「思ったことは本当になる」とか、「信じていれば、願いは叶う」と言われていますよね。
これは実は本当に理にかなっていて、私たちの意識が何かを100%信じる時、それは現実に実現するという宇宙の法則があります。
つまり、プロフェッサーXが「自分は歩ける」と100%信じていれば、プロフェッサーXは歩けるはずなのです。
しかも、プロフェッサーXはただの人間ではなくミュータントで、テレパシーなどを司る意識に関してはトップクラスの生き物です。
なので、彼の特殊能力を考慮したならば、プロフェッサーXは本来、自身の体を自由に操れるはずなのです。(時間は少し要するかもしれませんが)
それなのに、自分の体を治すことができていない様子を見ると、どうやらプロフェッサーXは「自分の脊髄を修復し、再度歩けるようになる」ということに対して真剣に向き合うことがないようです。
結局のところ、そこまでの興味がないと言えるでしょう。
その上、プロフェッサーXの双子の兄弟の体を得てまでも、プロフェッサーは「自分は歩けない」という固定観念があるらしく、本来は歩けるはずの双子の兄弟の体までもを、歩けない状態にしています。
なので、最初から無理がある設定に関して真剣に考えるならば、プロフェッサーXには、「自分は歩けない」という固定観念がある為に、双子の兄弟の体を得た後も、歩けないのだという結論に行きつきます。
原作コミックでは14回も死んで復活しているプロフェッサーX
映画の中でプロフェッサーXが死ぬことは、とても珍しいことであり、生き返った方法などが注目を浴びていましたが、原作コミックの中では、実は、プロフェッサーXは14回も死んで、その後生き返っているようです。
- グロテスクに殺された
- エイリアンのパラサイト、ブラッドクイーンによって殺された
- プロフェッサーXの意識が入っていたクローン体が持たない
- ウルヴァリンに刺される
- シャドーキングと戦って背骨が粉々になる
- アサシンに胸を撃たれる
- レギオンに殺されそうになるマグニートーをかばって倒れる
- ケーブルにガイコツにされる
- X-MENミュータントたちがプロフェッサーXを探した時お墓しか見つからない
- ビショップの銃撃を頭に受ける
- 暴走したマグニートーに首を折られる
- サイクロップに殺される
- 脳葉切除される
- ローガンによって殺される(映画)
これだけプロフェッサーXは死んでいますが、どのコミックでも、特に生き返った理由が解説されることなく、次のストーリーにまた普通に生きて現れるプロフェッサーXなのでした。
マーベルは、プロフェッサーXが死ぬことでその後に期待する人々の真理を理解していたとの見方があります。
まとめ
プロフェッサーXは、X-MENシリーズで最も重要なキーマンなのでした。
そして、プロフェッサーXは、意識を操る特殊能力を持っている為に、人間(ミュータント)として死んでも、いつも生き返ることができるようです。
これはつまり、「魂は死なない」ということと同じで「意識であるプロフェッサーXは、死なない」ということなのでしょうね。