アニメの考察・感想・ネタバレ

アニメ【ペット】林の行動歴まとめ!会社から逃げる理由についても

その独特な世界観で2020年冬アニメを牽引する異色の存在「pet」ですが、キーマンの一人となっているのが林という男です。

そこで今回は、林についての情報をまとめてみました。

さっそく見ていきましょう。

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アニメ【ペット】林はマタサのおじちゃん

漫画家三宅乱丈先生により小学館ビッグスピリッツで連載後、2009年に改稿されたリマスター版をもとに製作されたアニメ「ペット」。

人間の記憶の中に潜り込めて、なおかつその人間の記憶を操作できる特殊能力者たちが織り成す、切なくも愛しい人間模様が特徴的です。

 

第4話「袋の林」では、主人公である司のヤマ親でもある林にスポットが当てられた内容でした。

林は第1話から登場していましたが、その存在や行動、性格どれもこれまではあまり描写がなかったので、初めて知る情報が多いと感じた印象です。

 

司と同じく、林をヤマ親として慕っている悟は、幼いころ林を「マタサのおじちゃん」と呼んでいます。

これは、林と悟が出会ったときに、周りの人間の感情に感応しすぎていた悟を助け出し自らのヤマ(記憶の中のと尊い場所)へ導くときに名乗った「風の又三郎」というワードが由来です。

林のイメージは「風」を使うので、とっさにそう名乗ったのでしょう。

自分の記憶をうまく形作ることができずに毎日怖い思いをしていたその時の悟にとって、救世主であり保護者であった林のことを、心底慕っていただろうことがうかがえる呼び名です。

 

アニメ【ペット】林の能力とは

petに登場する主要人物たちは皆、人の記憶を改変する能力を持っています。

林もその1人で、人の記憶の中へ入ったり、記憶をいじったりすることができます。

人間の記憶が集まる<場所>へ潜り込んで、その人間が大切にしている尊い記憶の場所<ヤマ>や、それとは対照的に、触れたくないトラウマや直視できない記憶の場所<タニ>を探り当て、そこへ干渉することにより、記憶が改ざんされます。

林の場合は、記憶に潜り込む際のイメージとして「風」を使い、風に姿を擬態させて、<場所>の探索、<ヤマ>や<タニ>を探り当て、その人間の記憶のつじつまが合うように変更を加えるのです。

 

ちなみに、林のように「風」といったイメージを持たない能力者のことは「潰し屋」と呼ばれます。

記憶の辻褄が合わなくなると、その人間は俳人状態と化し「潰れ」を起こしてしまうことが由来です。

林を含むイメージをもつ能力者の多くは潰すことを嫌がり、自分たちが「潰し屋」と揶揄されることを極端に嫌います。

 

記憶の辻褄が合わなくなると、その人間は俳人状態と化し「潰れ」を起こしてしまうことが由来です。

林を含むイメージをもつ能力者の多くは潰すことを嫌がり、自分たちが「潰し屋」と揶揄されることを極端に嫌います。

 

アニメ【ペット】林がヤマを与えた人間

周りに感応しすぎるせいで記憶の形成がうまくいかなかった幼い悟を救った林。

能力者は、自分の<ヤマ>の部分を与えることで、悟の人格形成を手助けしました。

そして、司にも同じようにヤマを与えていました。

 

この物語の主人公の一人です。

記憶に潜る際のイメージは「水」。

林のことは誰よりもわかっているという発言と、林のことを必要以上に気にかけているあたりは、相当林への思いが強いとうかがえます。

ちなみに現在の相方で司のpet(ヤマを与えた相手)の、もう一人の主人公ヒロキは、司のイメージ「水」を自由に泳ぎ回れる「金魚」がイメージです。

 

幼いころ、その潜在的な特殊能力が影響で、周りの人間の感情に飲み込まれて、人格形成がうまくできなかったところを、林にヤマを与えられたことで救われた、林のpet。

イメージである「ドア」も林が見つけました。

林がいない今は、潰し屋の桂木とともに、「会社」と呼ばれる中国のマフィア組織の仕事を遂行しています。

ちなみに、主人公の司とヒロキと一緒で「会社」で囲われています。

 

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アニメ【ペット】林の行動歴まとめ!

物語の根幹に関わっているように見える林。

どう考えても重要人物である彼の、これまでの行動歴をまとめましたので、見ていきましょう。

 

林は会社のために働いていたが、ある理由で離れる。

4話の段階で、なぜ林が姿を消していたかの詳細は描かれていません。

しかし、司と桂木の会話から想像するに、北京で忽然と姿を消した林が、わざわざ足の着くやり方で日本にいることを会社に知られるようなあしの付き方で現れたのは、思い入れのあるpetの悟を保護しに来たのではなかろうか、ということ。

この描写自体が視聴者を誘導するものなのかもしれませんが、そのように考えるのが妥当という線が濃厚でしょう。

 

林は中国の北京にいると思われていたが、日本にいた。

第3話終盤で明らかになった、林の居所。

桂木が運転する車に司が乗り込み、この事実を聞かされる。

そこから4話へ続き、潜伏先のアパートを監視する場面での「北京で消えた」発言。

 

林の真意も気になりますが、それよりも注目すべき点は、明らかに今までと違っている部分は、それまで桂木に敬語だった司の話し方。

まるで部下に話すかのような上からの物言い。この短期間で二人の関係性に変化があったのかまたは最初から司が桂木の上司的な存在だったのか。

未だ不明点が多い状況です。

 

林は小さなアパートで監視されていた。

林の潜伏先は、アパートの302号室。

窓もカーテンも閉め切り真っ暗にして、室内は布団とテレビだけという質素なもの。

という情報を、ほぼ毎日出前している中華料理屋さんの出前のお兄ちゃんにしゃべらせるマンションの管理人。

 

この管理人が会社側の人間で、林の動向を逐一報告していたのです。

それも報告していた管理人は最近赴任したとか。

おそらく会社側が林の潜伏先アパートを突き止めたときに、会社の息のかかった人間を潜入させるため、事故と見せかけて前任の管理人を始末したのでしょう。

しかし、そのことさえも林はお見通しです。

 

林はラーメンを出前し続け、お釣りを取らせることを調教していた。

林は中華料理屋でラーメンを注文すると、支払い時はおつりを受け取りませんでした。

その行為を繰り返すことで、無意識にその出前のお兄ちゃんは「ラーメンの出前の時はおつりを持たずに配達する」という行動パターンを習慣づけさせていたのです。

その習慣が、桂木へのラーメン出前でもあらわになります。

 

林は桂木を外へ誘い出す。

ラーメンの出前のお兄ちゃんにおつりを受け取らせる習慣を持たせたことで、桂木への出前の時も、釣銭をもたずに配達させることに成功した林。

たとえ小銭でも、出前のおにいちゃんへはあげたくないという小者感あふれる桂木は、千円札を両替するために近所のタバコ屋さんへ出かけます。

ケチな桂木の性格を知り尽くしている林は、桂木を単独で監視先から外出させることに成功するのです。

そう、林は策士です。

 

思惑通り桂木をおびき出した林は、車の鍵を手に入れ逃亡。

タバコ屋へ両替に出た桂木。

それはまさに林の思惑通りの行動だったのです。

タバコ屋に入った桂木の背後から現れた林。

 

その特殊能力で桂木の記憶に潜り込み操作。

無事に車のカギをゲットし逃走を謀ります。

隠さなければならない何かをUSBに仕込み、それを記憶操作した桂木に託して。

 

アニメ【ペット】林が会社から逃げている理由を考察!

これまでの林の回想シーンを見るからに、林が会社を嫌っていることは一目瞭然です。

そこから一歩踏み込んで、林が会社から逃げている理由を3パターン考察してみました。

 

考察1:「会社」のやり口に嫌気がさした

中国マフィアである「会社」のやり口は、林や司のような特殊能力者が嫌がる「潰し」もいとわないやり口。

また、会社が悟を組織に入れたときのように、目的のためならば手段を択ばないその姿勢に、ほとほと嫌気がさしていたであろうことは想像に難くありません。

ヒロキも、そういう「会社」の体制が嫌で熱帯魚屋さんを始めたいと言い出した経緯があります。

 

考察2:思い入れの強い悟を守るため

潜在的に特殊能力を有していた幼い悟を手に入れるため、会社は悟から両親と祖母を奪います。

そのことに手をかけたのは、悟のヤマ親である林です。

仕方がなかったにしろ、悟の両親を殺害し、祖母から引き離してしまった負い目からか、悟への思い入れが強い林が、会社から二人で抜け出すために2年間準備していたとしても不思議ではありません。

 

考察3:実はラスボス

特殊能力者の特性を誰よりも理解し、その技術にもたけている林が、能力者だけの組織を作って会社や人間社会に復讐なりを企んでいるかもしれないという線も捨てきれません。

能力者集団に自分のpetたちを引き込んで組織化すれば、もはや怖いものなどない、無敵の団体の完成です。

しかし個人的には迎えたくないENDです。

 

まとめ

まだまだ謎の多いアニメpet。

林の真意や司との関係。

悟はどうなっていくのか。

桂木は小者から卒業できるか(多分無理)。

今後の展開には注目必須です。

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