映画パッセンジャーズで、ノーマンの周りをうろつき、クレアに助けを求める「自分の名前を覚えていないんだ」という記憶喪失のスーツを着た男の人が出てきます。
この人は結局誰だったのでしょう?
この記憶喪失の男の正体と、記憶を喪失していた他の7人についてまとめてみました。
パッセンジャーズで記憶喪失のスーツの男
映画パッセーンジャーズの中で、生存者の1人であったノーマンの周りをうろついている謎のスーツ姿の男性がいました。
彼はノーマンの顔に見覚えがあるというだけで、ノーマンの周りをうろついていたのです。
そして、クレアに「自分の名前を覚えていないんだ。助けてくれ。」と、助けを求めます。
クレアは、最初は飛行機事故の真実を隠している側の1人かと警戒していましたが、彼の「飛行機事故の前、機体から火が出るのを目撃した」という証言から、被害者の1人であることを知り、彼を航空会社のアーキンのところへ連れていきます。
航空会社の一員に見えたアーキンを見た彼は、アーキンに見覚えがあり、「僕を知っているなら助けて欲しい」と頼みます。
ですが、アーキンは前に会ったことはないと言います。
記憶喪失の男は「ではなぜ僕は君を見たことがあるのだ」と興奮状態になり、アーキンに詰め寄りますが、突然何かを思い出したかのように、「君はいったい何をしたんだ?」とつぶやきます。
航空会社のスタッフに見えていたアーキンが、当時の飛行機事故のパイロットであることを思い出したのでしょう。
パイロットであるアーキンを乗客であった記憶喪失の男が見る確率に比べて、パイロットが乗客の記憶喪失の男を見る確率は低い為、アーキンは見た覚えがなかったと思われます。
その後、アーキンに焦点が当てられている瞬間に、この記憶喪失の男は突然姿を消してしまいます。
記憶喪失の男の正体
この記憶喪失の男の正体は、飛行機事故の被害者の1人でした。
彼は、飛行機の中で、ノーマンの隣に座っていた男でした。
だから、ノーマンの顔に見覚えがあり、自分のことを思い出せない彼は、ノーマンの辺りをずっとうろついていたのです。
映画の後半で、彼がトイレに行って帰ってくると、ノーマンの隣に腰を下ろすというシーンがあります。
彼は、事故後、アーキンに詰め寄る際、何かを思い出したように見えたので、アーキンを見て事故のことや自分のことを思い出し、その後成仏したのかもしれません。
記憶喪失の男以外で記憶を失っていた人々
記憶喪失のスーツ姿の男以外にも、パッセンジャーズには記憶を喪失している人々が出てきました。
記憶喪失の男は自分のことを覚えていなかったのに比べ、他の人々は事故のことや、死んだことの記憶がありませんでした。
事故の一時的なショックであったと表現することができますが、人によっては飛行機に乗っていたことすら覚えていない人もいるので、まとめておさらいしてみます。
クレア
飛行機事故の被害者で生存者である人々のカウンセリングをしているクレア。
彼女も本当は飛行機事故で死んでいた1人ですが、自分が飛行機に乗っていたことも、墜落事故で死んだことも覚えていません。
また、飛行機の中で、隣同士に座っていたエリックのことが誰かも覚えていません。
そして、自分の周りに登場する叔母や恩師など「知るはずの人」を、真相を思い出すまで認識することができていない点もあります。
エリック
クレアの恋人になるエリックですが、彼も最初は記憶が曖昧です。
飛行機事故現場に帰り、飛行機のシートに座ることで記憶が戻ってきます。
また、幼い頃に飼っていた犬を思い出すことで、自分が死んだことに気がつくようになります。
幼い頃飼っていた犬を見ても思い出せなかったことは、単純に古い記憶であった為に思い出せなかったのかもしれませんが、飛行機が墜落して死んだ記憶が最初はありません。
シャノン
シャノンは、最初のグループカウンセリングで、周りが恐怖におののいているのを見たことを覚えており、その後急激な着陸(墜落)があったことも覚えています。
ですが、その後のことは覚えていません。
グループカウンセリングの中で、「機体から火が出た」という証言を「そんなはずないわ」と否定していますが、これは彼女は飛行機の中で窓側の席ではなく、真ん中の席に座っていたからでしょう。
ジャニス
ジャニスもグループカウンセリングにて記憶を話す時、事故の詳細の記憶を失っています。
彼女は墜落した飛行機のCAでしたが、そのことも事故のことも覚えていませんでした。
ノーマン
ノーマンも最初事故によって死んだ時の記憶を失っていて、自分が死んだことを思い出すまではクレアと同じように航空会社が事故の原因を隠していると考え、「真実を知る生存者は狙われている」と恐れています。
ディーン
ディーンは、飛行機事故に遭ったことを覚えており、墜落前に光(火)を見たことを思い出します。
その後自分が死んだことを認識できるようになって成仏すると思われますが、グループカウンセリングに参加している段階では、事故で死んだ記憶がありません。
記憶を喪失していないのに成仏できていないアーキン
映画パッセンジャーズを見ていると、自分が死んだことを認識できていない人は、成仏できず、自分の死を理解したと同時に成仏できるように描かれています。
ところが、パイロットのアーキンは、自分が飛行機のパイロットで、自分のせいで飛行機が墜落したという記憶がありますが、成仏することができていません。
これはきっと、「罪悪感」によるものだと思われます。
私たちは、死んだ後、死んだことに気がつけば成仏できるという訳ではなく、全てを許すことができて、執着心がなくなったら成仏できるということを示唆しているのだと思います。
アーキンは、飛行機事故が墜落したのは自分のせいだと責めています。
自分を責めているということは、自分を愛することができていないということです。
自分を許し愛することができないということは、「○○はダメだ」のような、ある「考え」に執着しているということです。
真実とは、偏りない考えであり、「それはそれであり、それ以外の何物でもないが、それをジャッジした時点で、それは何かになる」ということなのですが、その「何か」になった考えを正しいと信じるということが執着心なのです。
つまり、何らかの考えに執着しているうちは、真実に触れることができず、真実に触れることができなければ、成仏はできないということなのだと思います。
パッセンジャーズという映画の主人公が、もしもアーキンで描かれることがあったとしたならば、「記憶はあるが、自分を責める考えに執着している為に成仏することができないでいる」という状態であったでしょう。
そして、クレアや他の生存者たちに指摘されたことで、「自分に非があったととらえることもできるが、機体が炎上したことが原因だったので、アーキンのせいではなかった」と自分を許し成仏する映画となったでしょう。
まとめ
記憶喪失のスーツ姿の男は、ノーマンの隣に座っていた男でした。
アーキンは「飛行機事故はパイロットである自分のミスだ」と罪悪感を持つことで成仏できずにいることを象徴する重要人物であったと私は思います。
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