2021年1月よりアニメ放送開始される「裏世界ピクニック」についてまとめています。
主人公の1人である紙越空魚の右目に隠された真実や「青」について考察していきます。
【裏世界ピクニック】空魚の右目が青色になる
主人公の1人である紙越空魚の右目は最初に遭遇した「くねくね」をハントした結果として、青色になります。
(空魚はこの青色を鉱物じみた青色と表現しています。)
またもう1人の主人公である仁科鳥子の左手も青く透明になります。
「空魚の右目」と「鳥子の左手」がそれぞれが青色になったのには意味があります。
「空の右目」で「くねくね」の正体を看破し、「鳥子の左手」で撃った銃弾で「くねくね」を撃退しています。
二人の初の共同作業の結果として、それぞれ体に青色が刻まれました。
我らが合法ロリ小桜さん曰く、「裏世界」との接触によって肉体的な影響を受けた第四接触者というものらしいです。
【裏世界ピクニック】でのキーワード「青」とは
「裏世界ピクニック」では度々「青」というキーワードが登場しています。
最初は初めて空魚と鳥子が初めて会った「裏世界」からの帰り道、空魚がもう一度「裏世界」に扉を開けると一面青色に世界だったというものです。
鳥子は冴月から「裏世界」が「青」くなったら危険だと聞いていたらしく、すぐに扉を閉めさせました。
再度扉を開けると「裏世界」にはつながらず、空魚は落胆したというのは別の話です……
その後も度々「青」は登場し、空魚や鳥子が「裏世界」の「青」は危険だと体感することとなります。
この「裏世界」の青についてですが、作者である宮澤伊織先生によるとモチーフがあるらしいです。
ですが、ここでは個人的な考察をしていきたいと思います。
「裏世界」の「青」が危険だというものはあの有名な童話?である「青髭」や有名なゲーム「青鬼」の「青」と同じ意味だと考察します。
そして「青髭」や「青鬼」に共通しているのは「好奇心」から始まる「悲劇」ですね。
つまりは「好奇心は猫をも殺す」ということです。
(西洋生まれのことわざで過度な好奇心は、あのしぶとい猫でも殺してしまうという意味です。)
確かに「裏世界ピクニック」でも一線越えた危険と遭遇すると「青」が登場しています。
なので「裏世界」の「青」の意味は「これ以上近づくな」や「これ以上ここにいるな」という意味を内包しているかと考察します。
「空魚の右目」や「鳥子の左腕」を「くねくね」という驚異を「命の危険」を越えた先に獲得した(もしくは後遺症)ものなので「青」になっているといえるのではないでしょうか?
【裏世界ピクニック】空魚の右目は正体を看破している?
紙越空魚の「くねくね」をハントして青色となった右目は「裏世界」の存在の正体を「見る」ことができるようです。
そして、仁科鳥子の青く透明となった左手は「裏世界」の存在に「触る」ことができるようです。
「裏世界」の存在が人間に対して、認識の錯覚をさせてきます。
しかし空魚の右目はその錯覚をはぎ取って、真実の姿を「見る」ことができ、鳥子の左手はそれに「触る」ことができます。
認識の錯覚によって人間を恐慌に陥らせる「裏世界」の存在にとって、天敵になりうるのです。
(しかしそれを逆手にとる「裏世界」の存在はすぐに出てきてしまいますが……)
【裏世界ピクニック】空魚の右目に隠された真実を考察!
空魚の右目が「裏世界」の存在の正体を看破するとまとめてきましたが、実は「正体」を看破しているわけではないと「時空のおっさん」との出会いで発覚してしまいます!
「一つの事象についてのいくつもの様相を渡り歩くように認識している」というものらしいです。
すごく難しい言い回しなっていますが、一つの事象について多くの様相(解釈)があり、その断片を一つにピントを合わせているということです。
「くねくね」や「八尺様」などの「正体」を看破できたように感じたのは、空魚の認識がブレようがなかったからではないでしょうか。
ネットロアや怪談について空魚は興味があるようですし、知識があったのでしょう。
もしくは多くの人間の認識が収束していたからでしょうか?
「時空のおっさん」については情報が少なく、正体が定まっていなかっために色々な姿に見えたのでしょう。
空魚としては「右目」について認識を正すことができてよい経験だったかもしれません。
青色になっているのは本来無色透明であるはずの水が青色に見えるのと同じ原理かもしれませんね。
微粒子による光の散乱が原因となっていますが、色々な解釈・認識がある存在を像と結びつけて「見る」ことができるために青色としたのではないかと個人的に考えています。
(”散乱”と”多解釈”を無理やり関連付けて感じです!!)
まとめ
「裏世界ピクニック」に登場する紙越空魚の青色の右目についてと「裏世界」の「青」について考察してきました。
「青」というのは今後も「裏世界ピクニック」において欠かせないキーワードになってくるでしょう。
アニメに伴い、どのような「青」で描写するのか個人的にとても楽しみです。