2020年秋アニメのサスペンス枠を独り占めしている話題作「憂国のモリアーティ」。
犯罪卿というダークヒーローとしてモリアーティ教授が私腹を肥やしている貴族に罰をあたえていく物語です。
結末はどうなるの?
最後の事件って何?
今回の記事では、憂国のモリアーティの結末について掘り起こします。
【憂国のモリアーティ】モリアーティとは?なぜ貴族を殺したいのか
憂国のモリアーティの主人公である「モリアーティ」とは、本名:ウィリアム・ジェームス・モリアーティです。
職業は大学の数学教授で、副業としてコンサルタント業を営む、頭脳明晰な若い青年です。
イギリス帝国が隆盛を極めていた20世紀初頭あたり、イギリスのとある貴族モリアーティ家の次男という設定で活躍しています。
この「設定」という言葉には理由があり、実はウィリアム・ジェームス・モリアーティは本物ではありません。
あることをきっかけに、本物のウィリアム・ジェームス・モリアーティと入れ替わったのが、今存在する大学教授でコンサルタントのウィリアム・ジェームス・モリアーティなのです。
入れ替わる前の彼は、孤児でした。
しかし孤児出身にもかかわらず、彼は幼いころから読み書きやあらゆる知識に精通している、いわゆる「神童」のような人物でした。
当時のイギリス帝国は、生まれながらにして差別が激しい国。
貴族に生まれるだけで尊ばれ、孤児や平民に生まれると蔑まれるような国です。
孤児出身である今のモリアーティは、そんな腐ったイギリス帝国の階級制度に嫌気がさしていたのでしょう。
それはもう、貴族や国を滅ぼしたいぐらいに。
そして実際に周りの孤児たちを集めて、貴族階級を潰すといった思想を植え付けて反旗を伺っていたのです。
モリアーティが大人になってもなお貴族を殺したいと思うのは、このころの礎が元となっているのでしょうね。
そんな孤児だったモリアーティを見出したのが、モリアーティ家の長男であるアルバート・ジェームス・モリアーティでした。
アルバートは生まれながらの貴族ですが、彼もまた貴族の差別思想や国の階級制度に嫌気がさしていました。
アルバートの両親、そして実の弟は根っからの貴族体質で下層民をゴミのように扱う人種。
そんな家に嫌気がさしていたころに、アルバートは孤児だった幼いころのモリアーティと出会います。
利害が一致した彼らは、モリアーティを養子として迎え入れ、アルバート以外の家族・使用人を全て焼き殺し、養子として迎えたモリアーティがなり替わったのです。
【憂国のモリアーティ】あらすじ内容まとめ
ではここからは、アニメ「憂国のモリアーティ」のあらすじや内容をまとめます。
古い階級制度をよしとするイギリス帝国で暮らす主人公:ウィリアム・ジェームス・モリアーティは、本業は大学教授であるが、副業としてコンサルタントをしています。
しかし、これは表向きのお話。
裏では、表沙汰にならないような、貴族や差別が関わる事件を扱い貴族へ制裁を加える「犯罪相談役」の顔を持っています。
ウィリアムの頭脳と、兄でイギリス諜報部MI6指揮官であるアルバート、そしてウイリアムの実の弟ルイスやその他優秀な仲間とともに、悪い貴族に「罰」をあたえていくのです。
彼が請け負ってきた数あるコンサルの中でも、特に代表的なものをご紹介しましょう。
一つ目は、モリアーティ伯爵家火災事故
モリアーティ教授が幼いころ、モリアーティ家に養子に入った直後におきた事故です。
養子先のモリアーティ伯爵家がガス爆発で全焼し、長男アルバート、弟のウィリアムとルイスの3人だけが生存したという事故でした。
真相は、前述したように、ウィリアムのコンサルで引き起こされた事件です。
貴族体質に嫌気がさしていたアルバートが依頼して、養子に入った孤児の現ウィリアムが火災を計画。
アルバートと養子の孤児以外は焼死し、みごとモリアーティ家を乗っ取ったというお話です。
この事件でアルバートの本物の弟ウィリアムは死亡し、孤児だった今のウィリアムと入れ替わっています。
二つ目は、ノアティック号事件です。
貴族院の議員でもあるロンドンの貴族:エンダース伯爵は、自身の快楽殺人欲求を抑えきれずに、豪華客船ノアテッィク号内で乗客を殺害します。
その場面を客船乗客に見られたことでパニックとなり、犯人エンダース伯爵は海に投身自殺を図りました。
この事件の真相は、やはりウィリアムたちが裏で糸を引いていました。
殺人衝動を抑えられないエンダースの味方を装い、死体を海へ捨てるようエンダースを促しますが、遺棄後にウィリアムの仲間が死体を回収します。
そしてエンダースには、遺棄した死体は実は生きていて客船内に戻っている「嘘」を伝えます。
あせったエンダースは、実はちゃんと死亡している死体にとどめを刺します。
その場面が、乗客にさらされたのです。
この事件で興味深いのは、シャーロック・ホームズが登場することです。
ホームズはこの事件には裏があることに気づきました。
そして、その気づきにウィリアムは興味をもちます。
ホームズとウィリアムの邂逅となった事件でした。
【憂国のモリアーティ】最後の事件とは
表向きは大学教授だが、裏では「犯罪卿」と名高いウィリアム・ジェームス・モリアーティ。
そんな彼が「犯罪卿」として最後の事件をおこします。
モリアーティのコンサルの行動理念は、常に階級制度への怒りでした。
そんなイギリス帝国の階級制度、腐りきった貴族たちの考え方に鉄槌をくだし終わりにするというものです。
【憂国のモリアーティ】結末内容をネタバレ!
モリアーティ教授が請け負う最後の事件の結末は、果たしてどうなるのでしょうか?
モリアーティは、最後の事件においてあるものを犠牲にするといいます。
その「あるもの」とは、モリアーティ自身のことです。
彼はすべてを終わらせるために、自身が「犯罪卿」であることが世間に知れ渡ったことを利用して、自分ひとりの犯行にみせかけようと、仲間を動かさずに単独で貴族を連続殺人してまわります。
その行動に仲間達は一定従いますが、唯一反発する実の弟ルイス。
一方、ホームズはモリアーティのことを調べあげて、彼の本当の目的を知ることになります。
そうこうしているうちに、モリアーティの計画は最終段階へと移行し、ついにはロンドン火の海化計画まで持ち上がります。
残念ながら、憂国のモリアーティは原作が完結していないため、ここから先は未発表です(2020年10月末現在)
しかし、「憂国のモリアーティ」はコナン・ドイル「シャーロックホームズ」シリーズを元に作られているので、そちらからある程度ネタバレが推測できるかと思います。
それは、最後モリアーティとホームズが転落死するというものです。
「憂国のモリアーティ」冒頭でも、そのシーンが描かれています。
果たして、二人が死んで終わりなのか?
それとも、続きがあるのか?
気になる結末は本編発表を待たなければいけません。
まとめ
憂国のモリアーティの結末は、元ネタ「シャーロックホームズ」シリーズではホームズとモリアーティが転落するということです。
しかし、「憂国のモリアーティ」自体は連載真っただ中なので、結末は発表されていません。
モリアーティは、どうなるのでしょうか?
続きが楽しみでしかたありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。