2020年冬アニメもクライマックスを多く迎える中、面白さと謎めきがクロスオーバーして止まらない、大人気アニメ「イドインヴェイデッド」。
主人公の酒井戸・鳴瓢の魅力やキャラ立ち、抱えた背景やエピソードは、考えさせられたり、泣かされたりと、目が離せない人物の筆頭となりつつあります。
今回の記事では、イドインヴェイデッドの主人公:酒井戸こと鳴瓢秋人をまとめてみました。
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【イドインヴェイデッド】鳴瓢・酒井戸とは
鳴瓢秋人とは、アニメ作品イドインヴェイデッドの主人公です。
年齢は公表されていませんが、おおよそ30代後半ぐらいと思われます。
猟奇的事件が頻発する社会で刑事をしていた彼は、ある事件をきっかけに殺人犯となります。
そして酒井戸とは、鳴瓢が「イド」という殺人犯の潜在意識の世界へ潜ったときに名乗っている名前です。
【イドインヴェイデッド】鳴瓢は殺人犯
鳴瓢は殺人犯として、独房にて拘留されています。
独房の壁にはおびただしい数の「家族写真」がピンナップされています。
殺人犯にしては、哀愁漂うというか、普通の殺人犯とは何か違う「影」のようなものを全身からにじみ出している雰囲気がするのです。
それもそのはず。
彼が殺人犯になった原因こそが、ピンナップ写真で笑う「家族」なのです。
【イドインヴェイデッド】鳴瓢が殺人犯になった原因
鳴瓢が殺人犯となったきっかけの事件とは。
鳴瓢の愛娘:椋が連続殺人鬼「タイマン」の被害者になってしまった事件です。
「タイマン」とは文字通り、1対1でのタイマン形式で被害者を事切れるまで殴り続けるという、猟奇的連続殺人事件でした。
タイマンの犯人は筋骨隆々の格闘家、対して愛娘:椋はまだ年端もいかない中学生でした。
その少女をタイマンの犯人:勝山伝心は一方的に殴り続けたのです。
親として、娘がこのようなむごい最後を迎えたことに対して、憤りを覚えないわけがありません。
鳴瓢が殺人犯になってしまった原因のひとつとしては、十分すぎる要因といえるでしょう。
鳴瓢は元警察官
刑事という仕事にプライドとやりがいをもっていた鳴瓢は、ある日殺人犯になりました。
それはそうです。
愛娘が残酷な手口で命を奪われてしまったのです。
いくら警察官でも、許せるわけがありません。
鳴瓢は単身で勝山邸へ乗り込み、けん銃で勝山を銃殺します。
【イドインヴェイデッド】酒井戸はイドの名探偵
殺人犯として逮捕され、独房へ拘留された鳴瓢。
しかし、ただ留置されているのではありません。
連続殺人事件の解決への協力として、殺人犯の残した殺意の思念粒子から作られる「イド」という犯人の無意識の世界に侵入して、手がかりを探し謎を追う「名探偵」をしています。
酒井戸とは、「イド」の中に潜った際に、鳴瓢が自分のことを指す名前なのです。
「イド」の中で酒井戸は名探偵として、「イド」に必ず死体で現れる少女「カエルちゃん」の死の謎を、その死に方や周りの状況等を観察しながら解明していくことで、現実世界での事件解決に貢献しています。
名探偵をしている経緯
では、鳴瓢はなぜ「名探偵」をしているのでしょうか?
「イド」とは殺人犯の「殺意」を材料としてつくられる、犯人の無意識の世界です。
殺意を検知し「イド」をつくるところまでは捜査機関で行えます。
しかし、「イド」の内部へ侵入できる人間には条件があったのです。
それは、「殺人をしたことがある」です。
鳴瓢は、元警察官であると同時に殺人も犯してしまった。
そのことが、「イド」に潜ることのできる条件に当てはまったのです。
名探偵になれるのは向き不向きがある
しかし、「殺人」を犯したからといって、必ずしも「イド」の中で名探偵として役に立つわけではありません。
名探偵になるには、向き不向きがあるというのです。
そして鳴瓢こと酒井戸は、名探偵に向いていたようで、「イド」の中で謎解きを繰り広げます。
酒井戸が名探偵に向いている理由を考察
「イド」に潜るだけならば、殺人犯であればその資格を有します。
しかし、素質となると話は別問題です。
鳴瓢が「名探偵:酒井戸」として活躍できる理由として考えられること。
それは「正義感」でしょう。
元刑事という経歴は、観察眼と捜査手法、推理など、名探偵として「イド」に潜っているときにも大層役に立ったスキルのはず。
前職で培ったスキルで推理することで、今後増えるかもしれない被害者と、「イド」の中でいつも亡くなっているカエルちゃんを救いたいという思いが、彼を名探偵にしているのでしょう。
そしてもう一つは「怒りと楽しみの共存」です。
アニメ第3話で外務分析官の松岡が部下の本堂町の危うさを指摘しての言葉です。
鳴瓢にも同じ危うさがあるとのこと。
確かに、連続殺人犯への怒りとともに、犯人を自殺教唆し楽しんでいる節があるような描写がこれまで描かれています。
また、いつも死体で現れる「カエルちゃん」を助けられない怒りと、死の謎を追い解明する楽しさも共存しているように見受けられます。
「イド」という無意識の産物の世界では、普通なら相いれないベクトルの感情が混在する人格は、受け入れられやすいのかもしれません。
【イドインヴェイデッド】鳴瓢は人を自殺へ追い込む
鳴瓢は「タイマン」である勝山を殺害しただけの、ただの殺人犯ではありません。
これまで何人も言葉巧みに相手を自殺へ追い込んでいるのです。
人を自殺へ追い込む方法
鳴瓢が人を、特に殺人犯を自殺へ追い込むやり方は、言葉巧みに相手の心理的矛盾をつついて、精神的に追い詰めて、自殺へと促しています。
興味深いのは、「花火師」冬川を自殺教唆した場面です。
冬川の「イド」で彼の潜在的欲求に触れ、冬川の吐く理想論と本来の欲求との間の矛盾点を鮮やかに指摘しつつ、生死の2択を優しく突き付けてあたかも冬川自身が選んだように誘導していく様は鮮やかな手口でした。
なぜ人を自殺へ追い込むのか考察
鳴瓢が人を、特に犯罪者を自殺へと追い込む理由、それはおそらく「自分の正義のため」。
元刑事としての正義はもちろん、誰かを守るため邪魔になる存在を消すという発想で、「イドの中のイド」の世界ではカエルちゃんこと飛鳥井木記の夢に出てくる殺人鬼予備軍を次々と自殺に追い込みます。
それはカエルちゃんに悪夢を見させる犯人への憤りと、今後起こるかもしれない犯罪を未然に防ぐという正義感、そして少しの「始末することの楽しさ」が入り混じっているように受け取れます。
前出の松岡の言葉「怒りと楽しみの共存」がその通りだと再認識するシーンでした。
また、自殺させる方法が、自殺した犯罪者の好む殺害方法で自殺させている部分も気になるところです。
10話での「他者へやった行為で自分を死に至らしめることで何かが完成する」という発言は、犯罪者への純粋な憎悪や怒りだけではないように思えるのです。
犯罪者の行為自体に何かの意図があって、例えば未完成のパズルで、最後の1ピースが犯人自身の命を使っての行為であり、そこでようやく全体像が見え完成に至るというシナリオなのかと考察できます。
ただ、パズルが完成したところで、鳴瓢にとってメリットや喜びが見当たらないので、この考察は空回りかもしれません。
まとめ
不思議な魅力をもつ、名探偵であり連続殺人鬼でもある、鳴瓢秋人。
守るために推理し、守るために殺害する。
彼の姿勢の源は、かつて守り切れなかった大切な「家族」への贖罪なのでしょう。
彼の時間は3年前から進むことも戻ることもできないままです。
もうすぐ迎えるクライマックスで、止まった時間が再び動き出すことを祈ります。
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