映画「ハローワールド」は、物語を理解するのがやや難しいと言われています。
今回は、時系列・時間軸を含めて難しい物語の内容を解説していきます。
映画【ハローワールド】の内容が難しい
映画「ハローワールド」は、高校生の主人公のもとに、未来から成長した主人公がやってきて、保存されたデータ内で愛する人を守る為に生きるという物語です。
近未来SFの要素を含むので、登場するキーパーソンやキーアイテム、特異な情景などを理解することができないまま話が進んでしまったり、未来と過去を行ったり来たりする意識の時間軸や時系列についていけないと、「あれ?どういうこと?」とストーリーが分からなくなってしまったりします。
既に映画を見た方からも、「面白かったけど、内容が少し難しかった」「整理のためにももう一度見たい」という声も上がっています。
ハローワールド 京都プレミア
— nao (@nao13933249) 2019年9月12日
映画の感想。めちゃくちゃ泣けました😢個人的に、SFがちょっと苦手なので1回では話が理解しずらいところもあったけど、何度も見たい作品だなぁと。ネタバレになるからあまり言えないけど、子供ナオミと大人ナオミの場面が…😭あと、大人ナオミがまんま桃李くんでした🥰
HELLO WORLD見終わったー
— 心の迷い猫 (@mayoibit0) 2019年9月17日
感想(?)としては
・瑠璃ちゃん(ヒロインの子)がめっちゃ可愛い
・SFなので割とぶっ飛んでます
・途中脳内でリンクスタートってなりました
映画『HELLO WORLD』★★★3.3点。 Filmarks試写会にて。
— 井上 トロ (@toro_dokoitsu62) 2019年9月14日
終盤あたりから、ちょっと1回見ただけでは理解しきれなかったです。ですが… https://t.co/GrUv5LIj4e #Filmarks #映画
雑誌時代のご縁諸々あって拝見した「HELLO WORLD」試写、自分もある程度のSF読みだけれど、「……だ、大丈夫? 本気すぎない?」という具合のSF作品だったので、SF好きのみなさんの感想をたくさん見たい。何重にもゲートが用意された展開、スピーディーで面白かったです。
— 紙ラボ (@kami_labo) 2019年9月5日
SFの世界って、作者の想像の域であったり、まだ未知なる世界のことだったりするので、特異な人・物・状況が出てきて、時に理解するのが難しいんですよね。
今回は、理解するのがやや難しいと言われている映画「ハローワールド」の内容を、時系列・時間軸を含めて解説していきます。
ちなみに、「ハローワールド」に登場する能力や、アルタラ、クロニクル京都などの用語の意味が難しいと感じた方は、こちら↓の記事も御覧ください。
映画【ハローワールド】の能力・神の手とは?用語解説についても
映画【ハローワールド】の難しい内容を時系列・時間軸を含め分かりやすく解説
映画「ハローワールド」の時系列・時間軸を、映画の最初から説明するのではなく、映画の物語に描写されている最も過去の時間軸から解説していきます。
2027年 データ化される前の現実の世界
「ハローワールド」の時系列の一番最初の時間軸
「ハローワールド」という物語に描写されている、時系列の一番最初の時間軸は、2027年です。
主人公の堅書 直美(16歳)は、同級生の一行 瑠璃に想いを寄せています。
古本市で交際開始
図書委員だった直美と瑠璃は、古本市を開くことになります。
しかし、不慮の事故で大事な本が燃えてしまい、瑠璃は悲しみます。
その後、どういう訳か、直美と瑠璃は恋人になるのでした。
7月3日 花火大会
直美と瑠璃が付き合ってすぐの2027年7月3日に、宇治川の花火大会がありました。
直美と瑠璃は花火大会に行きますが、落雷が原因で、瑠璃は脳死状態になってしまいます。
悲しみにくれる直美は、瑠璃の回復の為に一生を捧げるのでした。
直美は、食事や睡眠時間を削って、瑠璃を助けるためにひたすら努力をします。
学校を卒業した後は、アルタラに入社し、さらに努力を重ねることで、アルタラの中心人物となり、ついにはアルタラセンターのシステム管轄のメインディレクターという役職につきました。
2037年 脳死した瑠璃と10年後のナオミがいる世界
アルタラセンター・システム管轄のメインディレクターになったナオミは、脳死状態の瑠璃を助けるために、過去のデータの世界へ入り込み、落雷から瑠璃を助けるという案を実行します。
まずは、瑠璃が落雷を受ける前の時間、つまり、2037年より10年前の2027年に意識を移動させるナオミなのでした。
再び2027年 直美とナオミの出会い
映画の始まり/未来のナオミが2027年へ来る
2037年のナオミが2027年のデータの世界へ飛ぶと、高校1年生の直美(16歳)が存在しています。
また、直美の彼女となる瑠璃(16歳)も、まだ元気に生きています。
2037年から来たナオミは、2027年のデータの中では、データを改ざんすることはできません。
その為、2027年を生きている、実態のある直美に協力を求めます。
10年後からやってきたナオミが、伏見稲荷大社にて、馴れ馴れしく直美に話しかけた時は、直美は不気味に思いますが、他の人には見えない、触れられないナオミに興味を持った直美は、ナオミが10年後の自分自身であることを理解します。
そして、10年後の自分自身が、未来で脳死状態になっている、愛する瑠璃を助ける為に、2027年にやってきたことを知り、直美は協力するようになります。
2027年の直美は、2037年のナオミに言われるままに、最強マニュアルに書かれた通りに行動し、神の手(グッドデザイン)を使って雷を止める練習をするのでした。
古本市で交際開始
図書委員だった2027年の直美と瑠璃は、古本市を開くことになります。
しかし、不慮の事故で大事な本が燃えてしまい、悲しむ瑠璃を見た直美は、未来のナオミに与えられた神の手(グッドデザイン)を使って、燃えた本を修復します。
その結果、古本市は成功し、瑠璃の笑顔を見た直美は告白することに。
この日から、再び直美と瑠璃は恋人になるのでした。
7月3日 花火大会
直美と瑠璃が付き合ってすぐの2027年7月3日に、宇治川の花火大会がありました。
以前瑠璃が落雷を受けて、脳死状態になってしまった花火大会です。
直美は、瑠璃を落雷から守る為に、花火大会に誘うのを止めます。
しかし、データの自動修復システムの狐面たちが現れて、直美と瑠璃は、結局花火大会へ連れて行かれてしまいました。
そこで、直美は、神の手(グッドデザイン)を使って、雷をブラックホールへ追いやります。
脳死状態の原因となった雷から瑠璃を守ることで、瑠璃はそのまま元気に生き延びることになります。
すると、2037年から来たナオミは、2037年の脳死状態の瑠璃が、2027年の瑠璃と同調する必要があると言い、2027年の瑠璃を連れて、2037年に帰ります。
再び2037年 瑠璃が脳死から回復するが問題が起こる
瑠璃が目を覚ます
2037年のナオミが、2027年の瑠璃を2037年へ連れてくると、2人の瑠璃は同調し、瑠璃は脳死状態から目を覚ましました。
2037年の身体の中で目を覚ました2027年の瑠璃は、10年歳をとった自分の姿を受け入れることができず、起こった出来事を理解できません。
しかし、ナオミが涙を流すのを見て、2037年の瑠璃としてこれから生きていくことに意を決します。
ところが、瑠璃は、2037年のナオミが、2027年に好きだった直美とは異なることを思い知らされ、2037年のナオミは、なんとか2人のちぐはぐな関係を乗り越えようとします。
リカバリー発動
2027年の瑠璃を2037年に連れてくるという、データの大幅な改ざんに気がついたアルタラは、重大なエラーを訴えます。
通常の修復作業では間に合わないため、緊急措置として、リカバリーが発動されたので、ディレクターであったナオミはアルタラのリカバリーを発動させます。
リカバリーを発動すると、過去の直美が生きているデータの世界が壊され、再構築されます。
ナオミの気づき
ナオミが気がつくと、自動修復システムの狐面たちがナオミと瑠璃を取り押さえ、データの改ざんを修復しようとしています。
2037年という現実の世界には、自動修復システムの狐面たちは存在しない為、驚きを隠せないナオミでしたが、2037年も現実の世界ではなく、データの世界であったことにナオミは気が付きます。
2027年の様子 2037年と平行するパラレルワールド
2027年の直美の様子
一方、10年後のナオミに2027年の瑠璃を連れ去られた2027年の直美は、未来でアルタラのリカバリーが発動されたことで、今度は世界が崩壊していくのを体験することになります。
そんな中、偶然にも未来へ繋がる穴を見つけ、直美は勇敢にも飛び込んでいきます。
2037年へ移動する直美
穴へ飛び込んだ直美は、2037年へ移動し、瑠璃に2027年の元の世界へ戻ろうと言います。
そして、2037年のナオミを殴って瑠璃と逃げ出します。
2037年にいる2027年の直美と瑠璃を狐面たちが追って来ますが、2037年のナオミが助けます。
直美はナオミの心情を察し、和解します。
2027年へ帰る直美と瑠璃
2037年で直美は神の手(グッドデザイン)を使い、2027年へ帰る為の扉を創ります。
直美と瑠璃が、ナオミに別れの挨拶をしていると、狐面たちが扉を破壊しようとしてきます。
ナオミは行く手を阻む狐面たちを消す為に、2037年のナオミを消すことを、直美に提案します。
直美はその提案を拒否しますが、ナオミは狐面たちに攻撃されてしまい、結局最後は直美の手でナオミを苦痛から開放します。
2037年のナオミが姿を消した瞬間に、狐面たちも消え、直美と瑠璃は元の2027年の世界へ戻っていきました。
2047年 現実の世界
ナオミが目を覚ます
2037年に、2027年の直美の手によって消されたナオミは、2047年の病室で目を覚まします。
本当の現実である2047年の世界では、ナオミが脳死状態にあり、瑠璃はナオミを助けようとしていたのです。
現実の世界に戻ってきたナオミは、ようやく瑠璃と抱きしめ合うことができるのでした。
まとめ
映画「ハローワールド」は、意識が過去と未来を行ったり来たりするので、ややこしく感じますが、結果として、2027年も2037年もデータの世界だったのですね。
そして、現実の世界である2047年では、脳死状態だったのは瑠璃ではなく、直美の方であり、最終的には直美と瑠璃はめでたく再会するのでした。
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