野崎まどさん脚本の映画「ハローワールド」が公開になりますが、PVを見た感じ新海誠監督の「君の名は。」に似てる印象を受けることがあります。
また、既に映画を見た方からも、「ハローワールド」と「君の名は。」を比べる声が上がっています。
「ハローワールド」の内容は、「君の名は。」と似ているのでしょうか?
今回は2つの映画の共通点や相違点についてまとめてみました。
映画【ハローワールド】と【君の名は。】は似てるのか
野崎まどさん脚本の映画「ハローワールド」と新海誠監督の「君の名は。」は、どこか似ているような印象を受けるという声が上がっています。
また、「ハローワールド」という作品の感想を述べる際に、「君の名は。」と比較する方もいます。
これはやはり、「ハローワールド」と「君の名は。」にはどこか共通点があり、似ているところがどこかあるからかもしれません。
ハロー・ワールドって面白いんかな??
— 虹✩⡱ (@peco__7) 2019年9月16日
予告で流れて、主題歌が髭男のイエスタデイだったのと、どことなく君の名は感があって気になった🤔💭
ハローワールド面白いんかな?君の名はの二番煎じ感が強いんだよね
— 豆大福 (@kaniyaphenix69) 2019年9月15日
ハローワールドちょっと気になるんやがきっと天気の子とか君の名はみたいな感じなんだろうなぁーって思うと映画館に行ってまで見る必要はないんじゃないかなぁーって思っちゃうんだよなぁー。
— ∠わんぽるお@東京ドーム2days (@wank0_pg) 2019年9月17日
空の青さを知る人よとハローワールド、特にハローワールドが1部の人に君の名はのパクリじゃね?と言われそうで怖い。
— 三橋 友貴💯 (@Violet_snow0214) 2019年9月11日
ハローワールドって君の名はだな(今気づいた)
— ななし (@nanasi_hIt) 2019年9月14日
hello world にものすごい君の名は感を感じる
— memo@🌱 (@ninnintokku) 2019年9月17日
HELLO WORLD、サマーウォーズっぽい部分と君の名は。みたいな部分を足して野崎まどで50倍したような作品
— けー (@K8A080) 2019年9月15日
映画「ハローワールド」が「君の名は。」の二番煎じ作品であったら、大して見てみたいとは思いませんよね。
ですが、「ハローワールド」は「君の名は。」に比べるならば、かなり違った作品に仕上がっているので、「君の名は。」を見た方もとても楽しめると思います。
とは言っても、共通点があるのも否めません。
まずは、「ハローワールド」と「君の名は。」の内容の共通点を比較してみました。
映画【ハローワールド】と【君の名は。】が似てると感じる可能性のある共通点
映画「ハローワールド」と「君の名は。」の共通点は、大きく分けて5つあります。
- どちらもSF×恋愛の物語である
- どちらも理解するのがやや難しい
- どちらも主人公たちの困難な恋愛と再会がある
- どちらも高校生の物語である
- どちらも主人公が純粋な好青年である
- どちらも神社が登場する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
どちらもSF×恋愛の物語である
「ハローワールド」と「君の名は。」の共通点の1つは、どちらもSFの要素と恋愛の要素が中心の物語であるということです。
SFというジャンルは、現代にないような超技術が登場する作品だと捉える方もいますが、基本的には、現代には存在していない世界、もしくは、一般的にまだ気が付かれていない世界が描写されたものは、SF(スペキュレイティブ・フィクション=推論の必ずしも事実に基づいていない作品)というジャンルに入ります。
「君の名は。」は、瀧と光葉の精神が入れ替わり、彗星が地球へ落下してくるという物語なので、当然SFのジャンルに入る訳ですが、「ハローワールド」も、過去の京都の全事象をデータに収め、人々はそのデータ内を生きることができるというSFの物語です。
また、「君の名は。」では、主人公の瀧と光葉が結ばれるという恋愛軸がありましたが、「ハローワールド」も、主人公の直美(男)と瑠璃が結ばれるという恋愛軸があります。
このように、「ハローワールド」も「君の名は。」も、SFの要素と恋愛の要素が強い映画という共通点があります。
どちらも理解するのがやや難しい
これは、2つの作品に限ったことではないのですが、SFの要素を含む作品というのは、理解するのにやや難しいと感じることがあります。
なぜかと言うと、SFの世界は、今現在、現実の世界に起こっていて熟知している内容ではなく、なにか知らない新しい状況やシステムが必ず登場するからです。
そのため、SF作品を楽しむには、物語の舞台となっている情景や、キーアイテムなどを理解する必要があります。
「君の名は。」も「ハローワールド」も、映画を見ながら理解するべき新しい情報が含まれている点が共通しています。
どちらも主人公たちの困難な恋愛と再会がある
「君の名は。」では、瀧と光葉は想い合っているのですが、2人の精神が2つの世界を行き来し、記憶が薄れたり、1つの現実の世界の同じ場所でなかなか会えないといったような困難な状況がありました。
「ハローワールド」でも、直美と瑠璃は想い合っていますが、直美の意識が異なる世界を移動したり、瑠璃が脳死状態になったりと、2人の意識が同じ場所(世界)で会うことに困難が生じています。
結局、「君の名は。」の2人も、「ハローワールド」の2人も、最終的には同じ世界の同じ場所で再会し、ハッピーエンドになるのですが、精神(意識)が世界を移動することですれ違う2人が、最終的に再会するというストーリーラインが共通しています。
どちらも高校生の物語である
「君の名は。」に登場した光葉と瀧は、中学生時代や大学生時代の様子も描かれているものの、基本的には高校生の時のお話でした。
「ハローワールド」も、社会人となった時の様子も描かれているものの、基本的には直美と瑠璃が高校生の時のお話なので、主人公たちが高校生という点が共通しています。
ちなみに、「ハローワールド」の舞台モデルとなった高校などの聖地については、こちら↓の記事でまとめています。
ハローワールドの聖地は堀川高校が舞台?モデルとなったロケ地についてまとめ
どちらも主人公が純粋な好青年である
「君の名は。」に登場した瀧は、絵を描くのが得意で、あまり記憶が定かではない光葉を見つける為に、一途に純粋に行動を起こしていきます。
「ハローワールド」に登場する直美は、本を読むのが好きで、瑠璃を助けようと一途に純粋に行動を起こしていきます。
そんな純粋で好青年な主人公が登場するところも、共通点であります。
どちらも神社が登場する
「君の名は。」には、宮永神社が登場していましたが、「ハローワールド」には伏見稲荷大社が登場しています。
どちらの物語も、それぞれの神社が大事なポイントとなって、それぞれ物語が進むイベントが起こります。
さて、これまで2つの映画の共通点についてお話してきましたが、今度は、相違点についてまとめてみました。
映画【ハローワールド】と【君の名は。】の相違点
共通点がいくつかある「ハローワールド」と「君の名は。」ですが、もちろん物語の相違点もあり、2つの映画は全く異なる映画です。
2つの映画の相違点は、主に
- SFの中でも異なる要素がそれぞれある
- 「ハローワールド」には戦闘シーンがある
- 結末に異なる手法が「ハローワールド」にはある
- 超技術アイテムが「ハローワールド」には登場する
- 自然現象を受け入れた「君の名は。」と変えようとした「ハローワールド」
詳しく見ていきましょう。
SFの中でも異なる要素がそれぞれある
「君の名は。」にはSFの要素が含まれていましたが、さらに深く見てみると、彗星などの宇宙的な要素と、口噛み酒などの、精神世界というスピリチュアル的な要素が強い映画でした。
比べることに「ハローワールド」もSFの要素があるものの、宇宙的でスピリチュアル的な要素はあまりなく、「マトリックス」のようなメンタル(頭脳の世界)の要素が強くなっています。
SFと一言で言っても、スピリチュアル的な要素が強いか、頭脳的な要素が強いかに違いがあるので、全く異なる感覚で映画を楽しむことができます。
「ハローワールド」には戦闘シーンがある
映画「君の名は。」には戦闘シーンがありませんが、「ハローワールド」にはあります。
「ハローワールド」の戦闘シーンは、かなりかっこいいとの声も上がっています。
結末に異なる手法が「ハローワールド」にはある
もう1つの相違点としては、「ハローワールド」では「君の名は。」にはなかったどんでん返しが結末に明かされます。
「ハローワールド」のキャッチコピーは、「この物語(セカイ)はラスト1秒でひっくり返る」ですが、本当に物語のラスト1秒で大どんでん返しがあります。
この最後のどんでん返し手法が、「ハローワールド」の味をぐっと引き出し、また見たいと思えるくらい、魅力的に仕上がっています。
ちなみに、ラスト1秒でどんなどんでん返しがあるのかは、こちら↓の記事でまとめています。
映画【ハローワールド】の最後のオチは?ラスト1秒に何がひっくり返るかについても
超技術アイテムが「ハローワールド」には登場する
「君の名は。」は、SF要素はあったものの、飛び抜けた超技術は登場しませんでした。
比べて「ハローワールド」には、「神の手(グッドデザイン)」と呼ばれる超技術とも表現できるものが登場しています。
物語の中では、この神の手(グッドデザイン)が、世界を変えるのに役立っています。
自然現象を受け入れた「君の名は。」と変えようとした「ハローワールド」
「君の名は。」では、彗星落下という自然現象を受け入れ、被害に合うはずだった人間たちを避難させるという手を使いました。
「ハローワールド」では、超技術・神の手(グッドデザイン)を使うことで落下する雷を止めようとしました。
彗星落下と落雷では、規模の違いがあるとはいえ、自然現象をそのまま受け入れるか、変えようとするかという点で、2つの物語は異なっています。
まとめ
「君の名は。」と「ハローワールド」の共通点や相違点を比較してきましたが、いくつかの共通点はあるものの、2つは全く異なる作品でした。
人々の関心が新世界に向いている中で、似た要素が含まれていると表現することもできますが、比較対象にならないほど異なる味を出す作品なのでした。
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