アニメの考察・感想・ネタバレ

【炎炎ノ消防隊】烈火星宮が白装束になった理由を考察!カリムに氷漬けされた時の気持ちも

炎炎ノ消防隊の中でも一際目立つ“熱い男”烈火星宮

熱血キャラなところに親近感が湧いたり、好きなキャラ認定する人も多いかと思います。

そんな烈火星宮は、白装束の一員であり、仲間だったカリムに氷漬けにされ、その後白装束に消されました。

 

カリムは後ほど烈火のことを思い出し、自分に氷漬けされた時、烈火はどう思ったのだろうかと考えるシーンがありました。

そこで今回は、仲間のカリムに氷漬けされた烈火の気持ちや、烈火が白装束になった理由について考察してみたいと思います。

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【炎炎ノ消防隊】烈火星宮は白装束だった

まずは烈火についてや、烈火の身に起きた出来事の概要を簡単にお話ししたいと思います。

烈火は第1特殊消防隊の中隊長であり神父でした。

熱血漢あふれ、暑苦しいと周りから言われる烈火は、拳から炎を発することができる第三世代能力者であり、能力においても、ムードメーカー的な性格に関しても申し分なく、第1にとって心強い存在でした。

 

炎を凍らせる熱音響冷却の使い手のカリム心優しく争いを好まないフォイェンもまた、同じ第1特殊消防隊の中隊長且つ神父で、カリム、フォイェン、烈火の3人は若いころからの付き合いで、長年の間苦楽を共にしてきました。

烈火は「俺の後ろにはいつもカリムがいる」といい、カリムが後方で絶対的なサポート、カバーをしてくれていました。

烈火とカリム、フォイェンは絶大な信頼関係で結ばれていたのです。

 

ある時、第1の管轄内で人工焔ビトが発生している事件が多いことから、第8の森羅とアーサーは第8特殊消防隊大隊長秋樽桜備により、新人研修配属制度を利用し第1への潜入捜査を命じられます。

調査を進めていくうちに、人々を焔ビト化していた犯人が烈火ということがわかりました。

 

森羅が目にしたのは、子供達を集め、蟲を埋め込み、種火の適合者を探していた烈火の姿でした。

烈火の正体は伝道者とよばれる白装束の一味だったのです。

 

烈火は焔ビトにならない方法があると嘘を付き、環を利用して子供をたくさん集めさせていました

しかし本当の目的は、伝道者の思し召しのもと種火の適合者を探すことでした。

森羅は騙され利用されていた環を助け、烈火と死闘を繰り広げますが、最終的にはカリムの熱音響冷却により凍らされます。

 

カリムは烈火を拘束し後々詳しく事情を吐かせようとしたのです。

しかしカリムが烈火を凍らせた直後、白装束の一味の一人、アローによって烈火は殺害されてしまいます。

伝道者は口封じのために烈火の命を奪ったのでした。

 

烈火は普段は第1特殊消防隊の神父、中隊長として、焔ビト鎮魂の任務を果たし、人一倍優しい性格から、同じ第1の環からも憧れられる存在でしたが、その正体は白装束という衝撃の事実を知ることになるエピソードでした。

 

【炎炎ノ消防隊】烈火星宮が白装束になった理由は何だったのか考察!

皆から親しまれる存在の烈火星宮がなぜ白装束になってしまったのでしょうか。 

熱血で優しいはずの烈火の身に一体何が起きたのか考察していきたいと思います。

 

考察1:サイコパスだった

烈火は熱血漢あふれる熱い男。

表の顔は優しく、仲間思いで、ムードーメーカー的な存在でした。

しかし裏の顔は白装束。

外面的にはいい人でも、実は冷酷で利己的というのはサイコパスの特徴です。

サイコパスは猟奇的な殺人者のイメージが強いですが、表向きは誰にでも好かれるいい人で、それを自分の都合のいいように事を運ぶために演じている場合が多いのです。

 

烈火もいざ表面の皮が剥がれた途端、環を容赦なく殺そうとしたり、怖がる子供にも一切容赦していません。

森羅と戦い瀕死の状態になってもなお、自分を燃やし尽くしてまですべてを燃やそうとしていました。

この裏表の激しい一面や、自分のことしか考えていない利己的、冷酷な面がまさにサイコパスだったと言えないでしょうか。

 

本来の姿がサイコパスで、伝道者たちもそのような存在だとしたら、カリム達を騙していたことも、熱血クソ野郎ということも説明できそうです。

 

考察2:伝道者にマインドコントロールされていた。

伝道者の目的は、世界を第2の太陽とすることでした。

すべての人間を炎に変えて地球を炎炎の炎で包むこと。

そのために種火の適合者、つまりアドラバーストを探していました。

 

烈火は伝道者に賛同した裏切り者ではありましたが、性格はものすごく真っすぐで、それは裏切り者になっても変わっていませんでした。

そっちの方に熱くなってしまったのか……と思った人も多いのではないでしょうか。

まっすぐな性格というのは向く方向を間違えると大変なことになりますよね。

 

烈火の過去に関する描写はほとんどありませんが、もしかしたら烈火の過去や弱みを白装束に握られていることも考えられます。

ただ、過去や弱みに付け込まれ、脅されていたというのはなんだか無理がありそうです。

マインドコントロールされ、伝道者に洗脳されていたという感じの方がしっくりきます。

 

長い付き合いのカリムやフェイェンが烈火の異変に気付かなかったと言うのも引っ掛かります。

烈火は実は性格も人柄もそのままで、何も変わっていたわけではなかったのではないでしょうか。

純粋な人ほど操作や洗脳をされやすく、催眠などにもかかりやすいのです。

 

烈火は伝道者の思し召しに何の疑問も感じていませんでした。

烈火は自分はなにも間違っていない、むしろ森羅やカリムたちが間違っていると訴えるかのような態度でした。

もちろん烈火の真っすぐな性格ゆえそうなったのかもしれません。

 

しかし、特殊消防隊にいながら白装束だったということには、あまりにも無理がある気がします。

特殊消防隊と白装束という相反する存在を両立するのは、真っすぐな性格の烈火には難しいのではないかと思います。

単に熱血クソ野郎で真っすぐな性格が途中で変な方向へいってしまった可能性もありますが、最初からなのか、ある時からなのか、烈火が洗脳を受け、理解しがたい裏切りを起こしたというように考えることもできそうです。

 

考察3:世界を変えたかった。

炎炎ノ消防隊の舞台である太陽暦佰九拾八年の東京皇国は、約200年前に炎の大災害により、それを境に世界は変わってしまいました。

烈火は表向きでは第1特殊消防隊の中隊長、神父として、人体発火現象が起きた現場を収め、焔ビトを鎮魂していました。

実は烈火はこの焔ビトの世界に飽き飽きしていたかもしれません。

 

最初から白装束というわけではなかったのだと思います。

どの時期なのかはわかりませんが、おそらく途中で伝道者となんらかの関りを持ち、自らもその思し召しに賛同したのでしょう。

終わりのない、人体発火現象を目の前にし、日に日に生活していくうちに、心の闇が生まれ、その闇に入り込むように伝道者が烈火に手を差し伸べた。

 

そして烈火は白装束となりこの世界を熱い炎に包み第2の太陽とするため、白装束としてアドラバーストを探すようになった。

どこまででも熱く真っすぐな烈火。

世界が第2の太陽となることで、もう人体発火現象はなくなり、混沌とした世の中を変えられると信じたのかもしれません。

 

【炎炎ノ消防隊】カリムに氷漬けされた烈火はどう思ったのか考察!

正体が白装束だとわかった烈火ですが、森羅に重傷を負わされてもなお、残った力全部で、自らだけでなくすべてを炎に包み燃やそうとします。

そんな烈火を見ていたカリムが熱音響冷却で烈火を凍らせ、氷で烈火を拘束するのでした。

烈火は抵抗しようと炎の力を増しますが、カリムに言われた通り、烈火の体は熱くなればなるほど凍っていきました。

 

カリムに氷漬けにされた烈火は一体何を考え、何を思ったのでしょうか。

 

考察1:単純に邪魔だと思った

カリムに凍らされた時、烈火は単純に自分の邪魔をする者を憎む気持ちが沸いたきたのではないでしょうか。

カリムに凍らされた時、「邪魔をするな」とカリムに言い放っています。

ただ、そうなるとあまりにも短絡的ですよね。

 

しかし上記の考察のマインドコントロール説の場合はどうでしょうか。

烈火が悪気のない単純思考になり、伝道者の思う通りに行動するのもおかしくはないかもしれません。

 

考察2:カリムには勝てないと痛感した

「俺の後ろにはカリムがいる」

烈火はいつもカリムの前にいて、カリムもそれに答えるようにいつも烈火の後ろでサポートをしていました。

常にこのようなお決まりのやり取りを交わし、烈火の無茶もカリムがフォローして事なきを得ていました。

 

カリムが烈火を凍らせた時もそうでした。

「言ってただろう?お前の後ろにはいつも俺がいるって」

烈火は自分の凍った手を見てカリムに「邪魔をするな」と叫びます。

 

「やめろ、お前が熱くなればなるほど、俺はお前を冷やす」

烈火は口では「こんな氷蒸発させてやる」と叫んでいましたが、カリムの言葉通り、烈火は全身冷えて凍ってしまいました。

烈火は心の底ではカリムにはかなわないと思っていたのかもしれません。

 

烈火が殺された後、フォイェンが白装束からカリムを庇い右腕を失ってしまう場面がありますが、フォイェンはカリムに「カリムは第1の盾だ。お前を失うわけにはいかない」と告げています。

カリムがおそらく冷静でありながら、一番能力があるということなのではないでしょうか。

 

烈火自身も常にカリムに“後ろを任せて”いますよね。

単なる信頼関係だけでなく、能力についても認めていることに間違いなさそうです。

実は烈火はカリムにはかなわないとわかっていて、自分のやろうとしていることを阻まれたことで、やっぱりカリムには勝てないのかと実感させられたのかもしれません。

 

考察3:実は止めてほしかった?

熱血キャラの烈火だけあり、一度決めたことには一直線。

現に烈火は任務中に、後を考えず直進してしまうことから、後ろを任せたと言わんばかりに何度もカリムを頼っています。

それに答えるかのように、烈火の後ろにはいつもカリムがいました。

 

無茶をしたり、間違った方向へ行ってもカリムに止めてもらえる、カリムがなんとかしてくれるという安心感が烈火の中にはあったのだと思います。

烈火は自分の性格を解ったうえで、自分でも自分を止められないことを悟っていたのでしょう。

カリムしか自分を止められないとわかっていたのかもしれません。

 

向く方向を間違えてしまった烈火ですが、カリムに正してもらいたかったのではないでしょうか。

止められない自分を凍らせて止めてもらうことで、烈火は一種の安心を感じられたのかもしれません。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

個人的に烈火は最初から好印象キャラだったので、裏切りが発覚した時は驚いてしまいました。

王道を外してくるあたりが、ダークファンタジーの炎炎ノ消防隊の魅力なのかもしれません。

やっていることどうこうは別として、なんだかんだ憎めない性格の烈火のキャラが好きなので、烈火の過去にスポットを当てた回もほしいなと思いました。

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