先週8月15日(土)から大ヒット公開中のアニメ映画、
劇場版「Fate/stay night Heaven’s Feel Ⅲ.spring song」についてまとめています。
3章のあらすじと「正義」ではなく、「間桐桜」という1人の少女を選んだ主人公衛宮士郎が最後どうなったかについて考察していきます。
【Fate/stay night Heaven’s Feel】3章のあらすじ
3章「Ⅲ.spring song」のあらすじについてまとめてきます!
はっきり言いましょう「コロナ禍」による延期と生活様式の変化を無視して、前章までの「Ⅰ.presage flower 」、「Ⅱ.lost flower」とほぼ同じの観客動員数と興行収入を獲得したに相応しい作品かと思います!!
起:間桐邸の士郎 ~ 綺礼の舞台に上がる宣言
士郎が衛宮邸から姿を消した桜を追って間桐邸へ辿り着き、慎二が死亡しているのを発見し、そこに臓硯が現れて会話をします。
(臓硯が「桜を壊した(暴走させた?)」ことで初めて慎二が役に立ったと言い放っていて。慎二があまりにも可哀そうでした…)
そして衛宮邸で寛ぐ凜とイリヤの元に黒桜(マキリの杯となった桜)が現れ、イリヤを連れ去ろうとします。
(イリヤの寛ぎ方が可愛いのですが、凜に「お姉ちゃてんってどんな感じ?」と聞くのが後々の伏線となります……泣き)
凛は黒桜に反撃しますが歯が立たず、臓硯の元から撤退してきた士郎とライダーも応戦しますが、セイバーオルタに阻まれてしまいます。
そこでイリヤが3人を庇って黒桜に同行していってしまいます。
(黒桜の不安定ぶりがすごく丁寧に描かれていて、見入ってしまいました!!)
教会にいる綺礼へと場面が変わり、今までのあらすじとそして観客としてではなく役者?として聖杯戦争の舞台に上がる宣言をします。
そこへ負傷した士郎、凜、ライダーが綺礼に治療を依頼しに教会にたどり着いたところでタイトルロゴがドーンとなります。
(不気味な瞳も映りましたが…)
承:士郎と綺礼の同盟によるイリヤ奪還
~ 士郎 VS バーサーカー
目が覚めて士郎は綺礼に凜の状態を聞きますが、「遠坂の土に埋めた」とジョークをいわれます。
(魔術師は自分の魔術工房にいたほうが回復しやすいためです。)
士郎はイリヤ奪還に向かおうすると、綺礼が協力を申し出てきます。
(臓硯の思惑通りになるのが気に食わないのが理由?)
士郎と綺礼は自動車でアインツヴェルン城に向かいます。
その車中で「切嗣」のこと、「黒桜」のこと、「影」のこと会話します。
アインツヴェルン城に辿りつくと、士郎の魔術でイリヤの居場所を突き止め、壁をよじ登って向かおうとします。
そのころイリヤはセラとリーゼリットと会話をしており、やはり士郎の元に戻りたい?のか手を伸ばしながら、窓に近づきます。
そこに士郎が(綺礼に投げ込まれる感じで!)窓ガラスを破って、登場します。
そんな士郎にイリヤは怒りますが、士郎に自分を棚にあげた「自分以外のために自分を犠牲にするな」という言葉で逃げることを受け入れます。
(和解して士郎とイリヤが手を握りあおうとしたところで綺礼がイリヤを抱えてしまって…… 「空気読め!」って感じでした!!)
士郎が来たことに気づいた黒桜がバーサーカーを差し向けます。
そこにアサシン(呪腕のハサン)と臓硯も加わり、戦闘が始まります。
綺麗はアサシンと臓硯と対決し、異常な身体能力の高さと聖杯の呪いに侵されているのを駆使してアサシンと臓硯を退けます。
(臓硯を教典の詠唱?で倒した技は霊体に直接攻撃する技らしく、なんかスゴイ恰好良かったです!!)
士郎はイリヤに「私を置いて逃げて」や「士郎は何も悪いことをしていない」と言われながらも生きるために、アーチャーの左腕の聖骸布を外してバーサーカーと対峙します。
そして士郎はバーサーカーであるヘラクレスの伝承をトレース(投影)し、宝具「射殺す百頭(ナインライブズ・ブレイドワークス)」を投影・発動し、見事撃破します。
(バーサーカーが士郎に対して「お前が守れ」と託して消えていったのは、反則級の演出です!)
転:聖杯戦争の真実 ~ 臓硯の最後
士郎と凛はイリヤの語りにより「聖杯戦争の真実」と「黒桜」について、そして「聖杯戦争第8のクラス・アベンジャーのアンリマユ」について知ることになります。(「黒桜」は端折り過ぎですね… 桜が今陥っている状態についてです。)
全ての真実を知った士郎と凛、そしてイリヤは(桜を救うための)最終決戦にそなえ、遠坂邸に向かい土地の記憶を辿り、宝石剣ゼルレッチを投影します。
(キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグの登場は興奮しました!)
準備を終えた士郎の元にはライダーが、そして凜の元には影を飛ばしてきた黒桜が現れ会話がなされます。
桜がライダー(メデューサ)を触媒なしに召喚した理由は中々に切ないですよね。
黒桜は凜との会話を終えた後、自分の神経の一部に成り代わって生きていた臓硯を取り除き、握りつぶし殺します。(ついでにアサシンも退場……)
黒桜が臓硯を殺したことで不安定になりますが、セイバーオルタが「彼らが来る」と告げたことで、落ち着き最終決戦へとつながります。
結:最終決戦(士郎・ライダー vs セイバーオルタ、凜 vs 黒桜) ~ エピローグ
士郎・ライダーとセイバーオルタの対決はライダーの機動力を生かした戦闘とセイバーオルタの圧倒的な魔力に任せた戦闘が繰り広げられました。
(バーサーカーとセイバーオルタの戦闘を超える演出で鳥肌ものでした!!
とにかく素晴らしかったです!!)
士郎が「桜を助けるためにお前は邪魔だ!」とセイバーオルタに言い放ったとき目を隠してセイバーオルタが微笑したシーンは切なかったです。
決着はセイバーオルタの宝具「約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)」を士郎が「熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)」で防御していることろをライダーが宝具「騎英の手綱(ベルレフォーン)」でカウンター攻撃することでセイバーオルタを倒し決着がつきました。
(ライダーが士郎が味方を窮地でも動かないことで自分は信頼されていて、セイバーオルタとは違うと煽っているシーンは切なかったです…
おそらくは信頼とかそういうのではない気がします。ヒロインだからです!!)
そしてライダーの宝具の直撃を受けて満身創痍なセイバーオルタを、士郎が凛から託されたアゾット剣で心臓を刺し、消滅させます。
(原作ゲームだとここで選択肢が現れて、刺さないのを選択するとBADENDになるんですよね…)
アゾット剣を士郎が刺す瞬間、セイバーオルタが「シロウ?」とつぶやくシーンはもう涙なくして、見られませんでした…
(反則です…)
続いて凜と黒桜の戦闘ですが、士郎が投影した宝石剣ゼルレッチを持った凜が終始圧倒します。
冒頭の戦闘が嘘のように完封勝利か!と思うほどに圧倒します。
ですが、最後黒桜を追い詰めてナイフを刺そうとするところで凜は「自分では桜を殺せない」と悟ってしまい、桜の触手攻撃を食らってしまいます。
(幼少期の凜と桜がトランプゲームする回想は導入の仕方がうまかったです!!)
この姉妹喧嘩の後の凜の桜に対する謝罪と、桜がリボンをずっと身に付けてくれいたことへ「ありがとう……」というシーンはもう感動的ですよね!!
これにより桜は今までにまして不安定になるが、正気に戻った感じになります。
凜を殺したことを後悔している桜のもとに士郎が現れ、「遠坂は死んでいない」と語ります。
そしてアンリマユが桜に近づこうとする士郎を拒もうとする攻防が繰り広げられた後、士郎は「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)」を投影し、桜に突き刺すことで桜をアンリマユから解放します。
ですが、アンリマユは止まりません…
凛と桜をライダーに任せて満身創痍(体から剣は生えている?)の士郎はアンリマユの元に向かうとそこには綺礼がいました。
そこからは士郎と綺礼の肉弾戦が繰り広げられます。
お互いの在り方をぶつけあいながらの戦闘です。(ここも神演出です!!)
決着つくのかというところで、往生際が悪く生きている臓硯が現れ、今までの人生を振り返りながら?マグマへと落ちていきました。
そこで聖杯戦争が本当の意味で終わり、綺礼が時間切れとなり二人の戦闘は幕が下ります。
【Fate/stay night Heaven’s Feel】3章のラストを解説!
士郎と綺礼の戦闘後については解説を交えて触れていきます。
体中を剣で貫かれ満身創痍の士郎は最後に投影して、アンリマユを破壊しようとしますが手が震えて投影することができません。
(一人の少女「桜」を選んだからこその葛藤ですね。)
そこに法衣を纏ったイリヤが現れ、士郎に「生きていたい?」と尋ねてきます。
そして士郎は初めて自分を犠牲にしない選択をし「生きていたい!」と答えます。
(ほかのルートでは見られない「Heaven’s Feel」ならではの士郎の在り方ですよね。)
そしてイリヤは士郎の願いを叶えるために聖杯の門を開き、第三魔法「Heven’s feel」を発動させます。
士郎がアーチャーの左腕の使用した影響で、イリヤの名前も思い出せずにいたところに、イリヤに「お姉ちゃんは弟を守るもの」と言われた瞬間、8回も「イリヤ!」と叫ぶところは胸が熱くなりました……
イリヤも聖杯の中で母であるアイリスに会えたようでみんなハッピーエンドという感じで良かったです。
第三魔法の発動と同時に柳洞寺(決戦舞台はここでした!!)から光が上がるのを離れたところで目を覚ました桜が見つめて「先輩…」と手を伸ばすシーンで一旦締めくくられます。
1章冒頭の弓道場での士郎の再起させるかの如く、桜が弓道場で弓を弾くシーンとなります。
季節は夏で結構過ぎてる感じです。
タイガー(藤村大河先生)のセリフから士郎が帰って来ていないことがわかります。
そこから凜と桜が世界中を旅するシーン続きます。
(桜は鳥かごを持っている?)
そこで凜のよって士郎の肉体が消滅したことが語れます…
そして髪を伸ばし大人びた桜が墓参りをするシーンになります。
その後、衛宮邸で料理をする桜の元にライダー(メデューサ)が現れます。
いつの間にかに受肉していたんですね。
すごく良いお姉さんって感じです。
大人びた凜も衛宮邸に帰ってきて、自然と姉妹のように会話する凜と桜が描かれています。
ほっこりしますよね…
そして桜がまた料理をするシーンに士郎が登場します!!
(生きててよかった!!)
最後は仲間たちと桜見をするシーンで締めくくられます。
桜と士郎が二人並んで桜並木に一歩踏み出すところは感動的ですね!!
【Fate/stay night Heaven’s Feel】3章のラストで士郎はどうなった?
イリヤと凛より「絶対外すな!」と言われた聖骸布を外し、アーチャーの左手を使い続けた士郎は体中を剣に貫かれ、記憶もなくしてしまった状態からイリヤに救われます。
(剣で貫かれているのは「無限の剣製」の影響で記憶はなくしているのは英霊の力を人の身で行使した影響かと考えられます。)
イリヤは第三魔法「Heaven’s Feel」を行使し、士郎の魂の物質化します。
士郎の肉体は上記の理由でボロボロでそれしか救う方法がなかったのです。
イリヤも士郎に「どんな形(命)になっても生きたい?」に問いかけています。
また第三魔法と発動と同時に凜があげた宝石(凜が英霊エミヤを召喚した触媒)が砕けるシーンは反則ですよね……
イリヤの第三魔法「Heaven’s Feel」は成功し、士郎の魂は物質化しますが肉体は滅んでしまっています。
桜がエピローグで鳥かご?のようなものを持っていますが、あの中に物質化された士郎の魂が入っていると推測できます。
凛と桜は世界中を旅をし、士郎の魂に適応できる「何か」を探し続けます。
そして旅の末で魔法で作られた人形を見つけることができ、それに士郎の魂を宿したのがエピローグで五体満足で登場する士郎だと思われます。
人形を見つけるシーンですが、後ろ姿で冠位人形師蒼崎橙子らしき人物が映っていましたね!!
(真実は不明ですが、私はそうだと思いたいです!! 粋ですよね!)
これがハッピーエンドと言えるかは賛否両論分かれると思いますが、私はハッピーエンドかと思います。
第三魔法「Heaven’s feel」の成功というタイトルの回収もしてますしね!!
最後に出てきたのが本当に士郎かどうかは視聴者に委ねれている可能性もありますよね。
エピローグは終始、桜の語りですし……
でも最後に「Ⅱ.lost flower」で士郎と桜で約束した一緒に桜の花見をしようというのを果たしています。
なので私はラストに出てきた士郎は間違いなく、”今までの士郎”だと思います。
まとめ
劇場版「Fate/stay night Heaven’s Feel」は最高の三部作でした!!
最後まで丁寧に制作され、本当にufotableと須藤監督には感謝です!!
作品の愛を感じましたね!
終わったばかりですが、「Fate/hollow ataraxia」がアニメ化されたらいいなと思いました!!