映画「君の名は。」で空前の大ヒットを実現した新海誠監督ですが、「天気の子」が公開になる今も、新海誠監督を好きになれないという人が多くいるようです。
なぜ、新海誠監督や彼の作品がそこまで嫌われるのかについて、今回は世間の意見をまとめてみました。
新海誠監督や作品を嫌いな理由は気持ち悪い
新海誠監督や彼の作品を大好きで、新作が楽しみで仕方がないという人が多数いる中、新海誠監督とその作品を受け付けないという人が結構見受けられます。
その多くの意見は、「気持ち悪い」というもの。
新海誠さんは男の気持ち悪さを映像的な美しさで希釈したものを販売する日本でも随一の気持ち悪い男なので、以前から気持ち悪い男からの評価が高い
— 激走ちゅきはぐ (@ku_ja_wa_3) 2019年7月2日
今回は、新海誠監督を嫌いな人は、なぜ彼とその作品を気持ちが悪いと嫌うのかについてまとめました。
新海誠監督や作品を気持ち悪いと思う理由まとめ
理由①登場する女性キャラクターに不満
新海誠監督とその作品を嫌いな人の理由の1つ目は、作品に登場する女性キャラクターが、現実離れしすぎているということです。
新海誠監督の作品には、純粋で心がピュアな感じの少女(中高生)が登場する傾向があります。
おそらく、新海誠監督は「人間本来のあるべき姿」、もしくは、「心のピュアさ」を表現しているのだと思いますが、その綺麗な登場人物の心が、現実的ではなく、妄想的であるという意見があるのです。
実際に映画をよく見てみれば、綺麗な心を持っているキャラクターは、女性キャラクターだけではないのですが、女性キャラクターの綺麗な心をあまりにも美しく「感じ取れるほどに」表現している新海誠監督の作品を、気持ち悪いと感じる方がいらっしゃいました。
逆に、美しくピュアな心を持つ新海誠監督作品に登場する男性キャラクターについて、「妄想的だ」と感じている女性はほとんど見受けられませんでした。
もしかすると、新海誠監督が表現するような女性像が、妄想的で気持ち悪いと感じるのかもしれません。
理由➁突然の成功を認められない
新海誠監督と彼の作品を認められない方の中には、新海誠監督の突然の成功が認められないという声があります。
今まで、大々的に人に認められることがなく、一部のファンに支えられてきた新海誠監督ですが、映画「君の名は。」という空前の大ヒットを放ち、瞬く間に世界中に注目されるスターとなりました。
この突然の成功を、「自分とそんなに変わらない存在なのに、なんで突然成功するわけ?」と納得がいかないという感情を経験している方がいるようです。
中には、「新海誠監督の突然の成功が気に入らない」と公言している方もいれば、単純に「別に凄くないじゃん」と感じる方もいらっしゃいました。
また、似た意見で、「新海誠監督の作品が嫌いだけど、見てみたら思ったよりおもしろかったって思うと思うから、嫌い」というタイプの方も見受けられました。
理由③新海誠監督の世界観
新海誠監督の世界観が難しくて、話のストーリーや結末の意味がわからなくて嫌いという意見も存在しています。
映画の結末を見てすっきりしないとか、結局何が言いたいのかが分からないから嫌いだという声があります。
また、単に世界観が気持ち悪いというコメントも頂きました。
新海誠監督の世界観は、野田洋次郎さんがおっしゃっていたように、好き嫌いがはっきりと分かれるようです。
理由④新海監督の表現力
新海誠監督は、世界的に認められるようになったのは、映画「君の名は。」を公開した後ですが、以前から「新海誠監督ファン」という人々は存在していました。
もともとの新海誠監督ファンの方は、他の作品を見たり、小説を読んだりして、新海誠監督の世界観を見てきた訳ですが、映画「君の名は。」をもってしても、新海誠監督の世界観は出し切られていなかったという声があります。
つまり、新海誠監督の世界観はもっと広くて深くて素晴らしいのに、映画「君の名は。」は、新海誠監督の世界観をもっともっと表現してもらいたかったという意見があるのです。
このタイプの人々は、新海誠監督を嫌いな訳ではありませんが、作品をあまり好きになれないという意見の一部であるようです。
理由⑤声優の選び方
新海誠監督作品が嫌いな理由の1つに、「声だけで俳優を起用しているから」というものがあります。
というのは、映画「天気の子」に登場する女子大生・夏美役を、本田翼さんが担当しているのですが、声の演技が下手すぎるという辛辣な意見が飛び交っています。
新海誠監督自身が、「Vコンテ(動く絵コンテで自分が演じた夏美から)どんどん違うキャラクターになっていく。キャストの中で一番遠いところにいった。予想もしないアクセント、言い方ばかりが出てきて。」とコメントしたことで、世間は「演技が下手ということか?」という憶測や意見で賑わいました。
この「声優としての演技を見ずに、声だけで俳優を声優として起用する作品作りが嫌い」という意見があるのです。
本田翼さんの演技力についての評価は、それぞれ個人の感じ方によって異なると思いますが、いずれにしても、声優の評価が新海誠監督の評価に繋がることがあるようです。
理由⑥ミーハーになりたくない
新海誠監督の作品を嫌いだと言う方の中には、ミーハーになりたくないからという意見も存在しています。
もともと、新海誠監督や彼の作品は好きだったけど、あまりに世間に騒がれすぎて、「大勢のうちの1人」になりたくないという方がいました。
このような理由で「新海誠監督の作品が嫌い」になってしまう方もいるようです。
理由⑦心を開かれて置き去りにされる
新海誠監督や彼の作品を嫌いだという方の中には、「心を開かれてそのまま置き去りにされるから」だと主張する方もいます。
新海誠監督の作品は、心に響く作品なので、人生の中で今まで辛い経験をしてきた方には、新海誠監督の作品を見ることが辛い体験になるということのようです。
つまり、今まで心を強く閉じた状態で大丈夫なふりをして生きてきたのに、新海誠監督の作品によって心を開かれ、辛い感情が溢れ出し、それなのに、その溢れた感情をどうしていいか教えてくれない新海誠監督を嫌いと感じる方がいるようです。
理由⑧色使いが良くない
新海誠監督の作品の色使いが単純に嫌いという意見も頂きました。
新海誠監督といえば、光源を細かいところまで操作したり、整合性を重視した背景画を作ることで知られています。
要は、実際の色使いをたくさん操作して、色調や明度にコントラストを強くかけたり、光源を増やしてみたりと、実際にはありえない色使いや表現をしているということです。
こういった「嘘」の色使いが本物とかけ離れていて、好きになれないということなのかもしれません。
もしくは、色彩が単純に嫌いなのかもしれません。
理由⑨ターゲット層が低くて嫌い
新海誠監督の作品は、ターゲットが中高生であるかのような印象を受けることがあります。
そのため、その層を通り越した大人にとっては、内容が未熟すぎて嫌いと感じることがあるようです。
新海誠監督の焦点を合わせているところは、たしかに、独特なので、精神年齢が高い方からすると、浅はかな精神年齢感だと感じることがあるようです。
まとめ
新海誠監督の世界観は、ある意味強いですからね・・・。
それを好きになるか、嫌いになったり気持ち悪いと感じるかは、本当に意見の分かれるところですね。