2022年冬アニメのダークファンタジー作品「薔薇王の葬列」。
物語序盤から物議を醸すキャラ:エリザベスが話題です。
エリザベスの思惑とは?
悪女なの?なぜ?
最後はどうなるの?
というわけで今回の記事では、薔薇王の葬列で暗躍するダークキャラ:エリザベスについてネタバレ込みで深掘りしてみました。
では早速見ていきましょう。
【薔薇王の葬列】エリザベスとは
この物語には同じ名前のキャラクターが複数出てきますが、この記事でいうエリザベスとはヨーク家長男のエドワード(後のエドワード4世)の奥さんのことです。
本名はエリザベス・ウッドヴィルといい、ランカスター派の下級貴族です。
ランカスターといえば、リチャードやエドワードの属するヨーク家の敵方です。
そんなランカスターの女性がなぜエドワードの奥さんになったのでしょう?
それは、この物語の舞台である薔薇戦争が原因なのです。
もともとエリザベスはランカスター派の下級貴族であるジョン・グレイと結婚していました。
しかし、最愛の夫を戦争で失います。
後々わかることですが、エリザベスの夫を手にかけたのはリチャードです。
夫を亡くしただけでも失意なエリザベスですが、ランカスター派が戦争に負けたことで、ヨーク家はランカスター貴族などの所領を没収したため、生活まで困窮します。
そこでエリザベスは、亡き夫の所領を返して欲しいとお願いするためにエドワードの前に突然現れるのです。
エリザベスはとても美しい女性だったため、女好きなエドワードは速攻で気に入る運びとなり、あれよあれよという間に二人は結婚してしまいます。
こういうあらすじをなぞるだけだと、エリザベスは不運から一転玉の輿に乗ってラッキーな感じに見えますよね。
しかしそこは中世ヨーロッパスタイル。
このエリザベスという女性は、なかなかの食わせ物、いわゆる「悪女」としてネットでも話題です。
なぜ悪女と呼ばれるのか?
この後ご紹介しますので、続けてみていきましょう。
【薔薇王の葬列】エリザベスが悪女と呼ばれる理由
エリザベス・ウッドヴィルが悪女と呼ばれる理由、それはヨーク家のエドワードに近づいた理由が復讐だからです。
先の戦で夫を失ったのもヨーク家のせい、生活に困窮したのもヨーク家のせい、と思っていたのでしょう。
だからエドワードに近付いて誘惑したのです。
エリザベスにとって幸いだったのが、エドワードが無類の女好きで、かつエリザベス自身が美女だったからでしょう。
エドワードはエリザベスの誘惑にあっさり陥落し、側近ウォリック伯が段取りしていたフランス王の縁者との婚約を無下に破棄することとなり、面目を潰されたウォリック伯はエドワードから離れていくこととなります。
夫を殺され路頭に迷い生活も困窮した原因のヨーク家を乗っ取るために、自らを犠牲にして王妃となった後は、自らの一族を続々と重用し爵位を与えたりとやりたい放題していきます。
【薔薇王の葬列】エリザベスの最終的な思惑は?
王妃になってやりたい放題やっているエリザベスですが、復讐の先にある最終目標も気になりますよね。
エリザベスは夫を先の戦争で亡くした後、単に所領の返還をもとめて、そして復讐のためだけにエドワードの前に現れたわけではありません。
エドワードを誘惑しあわよくば王宮内に潜り込んで、ヨーク家を乗っ取ろうと目論んでいたのです。
なんやかんやで上手く王妃になり、その上自分の親戚縁者まで宮廷に集め爵位を与えたりとやりたい放題し、着々とヨーク家を我が物にするための下準備が順調に進んでいるようにも思われました。
しかし、全てが順風満帆というわけにはいきません。
籠絡したエドワードは結婚して約20年後には病死します。
それに伴って息子をエドワード5世として王に即位させるのですが、この即位に意義ありとエドワードの弟でもありこの物語の主人公リチャードが王位継承の無効を主張し、リチャードが王位に着くことになります(リチャード3世)。
そしてリチャードによってエリザベスの縁者で重用してきたウッドヴィル家の面々が続々と処刑されることに。
さらに、息子で時期王だったはずのエドワード5世と次男が行方不明になるという悲報まで。
せっかくヨーク家に入り込んでいろいろやりたい放題してきたことが音を立てて崩れ始めます。
仕方なくなりを潜めることとなったエリザベスですが、ここで諦めるほど彼女はか弱くありません。
【薔薇王の葬列】エリザベスは最後どうなる?
エドワードを籠絡し上手いこと王妃に就きやりたい放題してきたけど、エドワード没後は第一線から退いたエリザベス。
しかしこんなところで終わる彼女ではありません。
なんと、エドワード4世との長女で自身の名前をつけたエリザベス(エリザベス・オブ・ヨーク)を政略結婚の道具に使うチャンスを掴むのです。
娘の結婚相手として白羽の矢が立ったのが、ランカスター系の血統であるリッチモンド伯、後々のヘンリー7世です。
ヨーク家を潰すためなら、娘もその道具にするエリザベスの剛腕さ。
というか、中世ヨーロッパの王族貴族はこんな話ばっかりなのかもしれませんね。
この縁談がうまく運び、波に乗ったリッチモンドはリチャードを倒した後で王位に着くことに。
それに伴いエリザベスは王妃の母親として、またエドワード4世元妃として表舞台に返り咲きます。
ここまできてやっと念願だったヨーク家を掌握することに成功したことになります。
女性の執念、恐るべしです。
まとめ
エリザベス・ウッドヴィルは戦で夫を亡くし、その復讐としてヨーク家に王妃として入り込み内部からヨーク家を攻撃していきます。
途中退場しかけましたが、最終的にヨーク家を乗っ取ることができた執念の女性です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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