2020年冬アニメでも異色にして大人気ミステリーアニメ「イドインヴェイデッド」。
その世界観の謎具合も本格ミステリーさながらです。
視聴者の中には「意味不明」とリタイアを考えた者も少なくないのでしょう。
今回の記事では、イドインヴェイデッドの難しい世界観を、相関図を交えて考察及び解説します。
意味不明なところも、可能な限りわかりやすく説明を試みますので、お楽しみください。
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イドインヴェイデッドに登場する世界は3つある
イドインヴェイデッドで描かれる世界は3つあります。
「現実世界」「イド」「イドの中のイド」の3つです。
アニメでは、この3つの世界が交互に入れ代わり立ち代わりクロスオーバーしながら場面が変わります。
その描写がミステリーたらしめているのですが、謎解き初心者ユーザーからすると、謎めいた展開によっておいてけぼりをくらうという結果を招いている節があります。
そんなポカーンな状態から少しでも脱却できるよう、考察を交えた解説及び相関図が、次からです!
【イドインヴェイデッド】難しいイドの世界を相関図で考察解説
「現実世界」「イド」「イドの中のイド」の世界関係は図のようになっています。
【イドインヴェイデッド】現実の世界の考察解説
イドインヴェイデッドにおける現実世界は、大量殺人や猟奇的殺人等、凶悪事件が頻発している世界です。
そして最大の特徴は、「イド」を形作るための素材である、殺意の「思念粒子」が検知できるということです。
私たちが住むこの世界でさえも、思念という概念が科学的に存在するという研究途中の段階です。
イドインヴェイデッドにおける「現実世界」は、我々のそれと比べると、少し先の近未来な印象を受けますね。
この現実世界で、殺意の思念粒子を探し、犯人逮捕に奔走するのが、「蔵」という特殊犯罪捜査組織の外務分析官なのです。
【イドインヴェイデッド】イドの世界の考察解説
「イド」とは、殺人犯が残した殺意の思念粒子を原材料として形成されます。
殺意をまき散らした張本人の深層心理・無意識の世界なのです。
「イド」を形作る装置が「ミヅハノメ」で、「イド」の原材料である思念粒子探知機が「ミヅハノメ」という携帯端末です。
これらの装置は、白駒二四男が開発したとされています。
ワクムスビで検知した殺意をもとに、ミヅハノメを使ってイドを作り、その中で起こる現象や登場人物を観察・分析することで事件解決を図ります。
その観察・分析する機関が蔵所属の「井戸端」という部署で、実際に「イド」の中を調査する役割を担う者がパイロットです。
パイロットになれる素質は、殺人犯と限定されていて、「イド」に潜ったパイロットは「名探偵」と呼ばれ、自称します。
これまでの話で出てきたイドの種類は、上の図の通りです。
深層心理から生成されているだけあって、どの世界も持ち主のトラウマや願望が反映された仕様となっています。
そして「イド」最大の特徴であり謎が「カエル」という少女:飛鳥井木記の存在です。
どのイドにも、イドごとに「カエル」が様々な死に方で名探偵の前に現れます。
名探偵たちは「カエル」の死の謎を追うことで、現実世界で起こっている猟奇殺人事件を解く手がかりを井戸端メンバーに観察させます。
なぜ、「カエル」という少女がいつも死体としてイドに存在するのか?
それは、「カエル」こと飛鳥井木記の特異な体質のせいでしょう。
現実世界の飛鳥井は、夢の中でいつもいろんな殺人鬼によって殺害されているのです。
眠るたびにどこかの殺人鬼が夢に現れ彼女を殺害することで、飛鳥井は目覚めます。
その中にはこれまで登場した連続殺人鬼たちもいるのです。
その連続殺人鬼(予備軍)と彼女の夢に、連続殺人鬼メーカー:ジョン・ウォーカーがかかわっていた模様。
そしてミヅハノメの開発者:白駒は、そのような特性をもつ飛鳥井を研究対象にしていました。
「ミヅハノメ」は彼女の「夢」という潜在意識とリンクさせる特異体質が応用されて作られたイド生成装置。
「ミヅハノメ」を作ったことで、毎晩かわるがわる飛鳥井の夢に登場する殺人鬼(予備軍も含む)も、その夢の中で彼女を殺害する行為が潜在意識に書き込まれていた。
そのため現れるイドには「カエル」である飛鳥井木記の亡骸があり、亡くなり方は犯人の心から望む手法がとられているのだと考察します。
ちなみに、「イド」は潜在意識のため、名探偵として潜っている間は、基本的に本体の記憶を有しません(穴井戸は例外)。
また、本人が自分の「イド」へ潜ることも禁じられています。
もし自分の「イド」に潜ったなら、「イド」の中に閉じ込められる「ドグマ落ち」になってしまいます。
通称「イド嵐」と呼ばれ、外部からの排出も不可能なのです。
【イドインヴェイデッド】イドの中のイドの世界の考察解説
「イドの中のイド」が登場したのは、酒井戸の本体である鳴瓢秋人のイド「雷の世界」でみつけた「飛鳥井木記」と書かれたコックピットが始まりです。
「雷の世界」へは本堂町小春が潜り、コックピットを見つけてさらに潜入を試みました。
本堂町を助けるために、イド「砂漠の世界」へと潜った酒井戸と穴井戸は、本堂町が「雷の世界」で見つけて乗ったコックピットと同じものを見つけます。
本堂町救出のため酒井戸が「イドの中のイド」へ潜ると、そこは酒井戸の本体:鳴瓢の娘が殺害される前の世界(3年前)が広がっていたのです。
「イドの中のイド」で鳴瓢は、娘を殺害する(予定)の対マンを殺害し、対マン最後の被害者:飛鳥井木記を救出します。
飛鳥井木記の特性を本人から聞いてからは、彼女の夢に登場する連続殺人鬼(予備軍)を次々と始末していくのです。
「イドの中のイド」は、鳴瓢の家族が生きているという、彼の望む世界。
ここにとどまりたい、名探偵であることを放棄したいと思うのが人情でしょう。
「イドの中のイド」を現実世界だと思い込みながら殺人鬼予備軍を始末しているときに、当初の目的だった本堂町と遭遇します。
と同時に鳴瓢は酒井戸であることを思い出し、「イドの中のイド」が崩壊を始め、酒井戸は穴井戸によって強制排出されます。
「イドの中のイド」とは、酒井戸の例をとって考えるに、通常の殺意の思念粒子によって作られる「イド」よりも、もう一段階深い深層心理を描いたもので、所有者本人が真に、心の底から望むものが反映しているように思います。
あの時本堂町に出会わなければ、
「イドの中のイド」に潜る前に穴井戸へ強制排出の依頼をしていなければ、
酒井戸は「イドの中のイド」の世界を現実世界と自ら思い込み、その場にとどまっていたことでしょう。
本体にとってはそれはもはや、魂の抜けた昏睡状態と同じこと。
しかし、現実を直視したくない状況であれば、それが本人にとっては一番の幸せかもしれません。
まとめ
複雑に絡み合った、イドの世界観はいかがだったでしょうか?
難しい世界観でも、一つずつ紐解くことで、ミステリーアニメさながらの「謎解き」を味わうこともできます。
クライマックスに差し掛かりつつあるイドインヴェイデッドをより楽しむための参考にしてくださいね。
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