フランス映画「パリ、嘘つきな恋」が上映されますね。
フランスで大ヒットした作品で、笑えて心が温まる映画でした。
今回は、「パリ、嘘つきな恋」の概要や評価とネタバレあらすじ、また映画の結末の感想についてもお話したいと思います。
「パリ、嘘つきな恋」の概要
原題
映画「パリ、嘘つきな恋」は、フランス映画で、原題は「Tout le monde debout 」。
英語だと「Rolling to you」です。
公開日
プレミア公開はフランスで2018年2月23日。
一般公開日は、2018年3月4日です。
日本公開日は、2019年5月24日。
監督・出演者
監督はフランスで大人気のコメディアン「フランク・デュボスク」で、彼自身が主演の映画です。
他:アレクサンドラ・ラミー、エルザ・ジルベルスタイン、ジェラール・ダルモン、クロード・ブラッスール、グザヴィエ・ドゥメゾン
評価
既に映画を見た日本人の評価はそれほど高くはないけれど、本国フランスでは第一位を取り、観客200万人を動員し、5週連続トップテン入りを果たしたほどの人気作です。
「パリ、嘘つきな恋」のネタバレあらすじ内容
始まり
恋に真剣になることがない遊び人のモテ男ジョスランが母親の葬儀に参加します。
母親が生前住んでいた家は売りに出されることになっており、最後に見ておくことを勧められたジョスランは、鍵を受け取り母親が住んでいた家を訪れます。
そこで、車いすを見つけたジョスランは腰掛けます。
嘘の始まり
すると、ご近所さんで介護士の美女ジュリーに声をかけられます。
「歩けないのね、手伝いましょうか?」
介護士という仕事をしていたり、車いすの姉がいることから、助けが必要な人を見かけると放っておけないというところでしょう。
ジョスランは「俺みたいな人を助けるって・・・俺は車いすに座っているだけで助けは必要ないのだが・・・」と一瞬困りますが、ジュリーの美しさについ「お願いします」と答えてしまいます。
さらに、何も知らないジュリーは、日曜日にすることになっているバーベキューの集まりにジョスランを誘います。
フロランスとの出会い
ジョスランはもちろん参加しますが、そこでジュリーの姉フロランスに出会います。
フロランスは車いすを利用している美しい女性でした。
ジョスランはやがて、フロランスとの本物の恋に落ちることになるのです。
嘘がばれないように、ジョスランは車いすが必要なフリを続けます。
ある日フロランスが突然ジョスランのオフィスを訪ねますが、そこでも不自然で笑えるほど、ジョスランは嘘をつき通すことに一生懸命です。
ジョスランが恋したフロランスは、車いすを必要としている状態ですが、バイオリンを弾いたり、テニスをしたり、とても魅力的です。
ですがやはり好きな人に嘘をつき通すのは辛いこと。
ジョスランはフロランスに真実を明かすことを試みますが、なかなか勇気が出ません。
嘘がバレる
ところが、ある日妹のジュリーに嘘がばれてしまいます。
「48時間以内に本当のことを言わないとただじゃおかない」と言われ、焦ったジョスランは、ピンチを切り抜ける為に秘書たちを巻き込んで奇抜な計画を立てますが、実はフロランスの方も、ジョスランに何かを隠していたのでした。
結末・フロランスの嘘
フロランスは実は、ジョスランの嘘に初めから気がついていました。
確かに、「それは無理だろ~」というような子供だましの分かりやすい嘘がたくさんあるので、フロランスは既にジョスランの嘘を見破っていたのですね。
ジョスランを優しく気遣うフロランスなのでした。
「パリ、嘘つきな恋」の評価まとめ
映画「パリ、嘘つきな恋」を見た人の評価で多いのは、以下のようなものです。
- 心が温まる
- おもしろい
- 笑える
- 映画に出てくる女性のようになりたいと思った
- ハッピーな気分になれるエンディング
- 前向きな気分になる
- 人生悪くないと思える
などなど。
中には、主人公の男にイライラしたという意見もありますが、これは彼の気持ちを汲むことができるかできないかだと思います。
「パリ、嘘つきな恋」をおもしろいと思った感想
フランスで大人気だった映画「パリ、嘘つきな恋」ですが、私もとても良い映画だと思いました。
「車いす」が象徴している「体の不自由さ」をものともせずに、人生を楽しむことは可能であるということを伝えたかった映画だと思います。
私たちはそれぞれの人生で悩むことがあったり、暗い気持ちになることがあったり、「自分にはこれができない」とか「自分は○○という短所がある」などと暗い面に目を向けて落ち込むことがあります。
さらに、体が不自由であるということは、「幸せになることができない」フラグであるような感覚に陥ってしまうこともあります。
でも実際は、全ては私たちの心の持ち方次第なのだということを思い出させてくれる映画でした。
映画の監督・脚本・主演であったフランクは、フランスで大人気のコメディアンですが、そのセンスは本当に映画に活きていて、ケラケラ笑ってしまいました。
嘘をついていると知って見ているので、「それじゃバレるよ」と笑ってしまうシーンがいくつかあります。
フロランスもきっと、同じような感覚で憎めなかったのでしょう。
ジョスランの嘘をつく姿があまりにも子供っぽくて軽率で、往生際が悪いとイライラする方もいるようですが、私は初めて本物の恋をする男のどうしたらいいか分からない無邪気さが新鮮で面白いと思いました。
きっと、ジョスランが今までに本物の恋を経験していたら、面白おかしく嘘をつく男が表現されることはなかったでしょう。
この映画のテーマは、「どんな状況でも無邪気に楽しむことができる可能性」だったと思います。
体に不自由があってもなくても、辛い現実があってもなくても、楽しく前向きに明るく生きられたら素敵だなと思いました。