2022年冬アニメで話題のダークファンタジー作品「薔薇王の葬列」。
主要キャラクター:ヘンリーが話題です。
ヘンリーは死亡するの?
生い立ちは?
主人公リチャードとの恋の行方は?
というわけで今回の記事では、薔薇王の葬列の主要キャラであるヘンリーについて、ネタバレ込みで深掘りしてみました。
では早速見ていきましょう。
【薔薇王の葬列】ヘンリーとは
ここでいうヘンリーとは、ランカスター家の王であるヘンリー6世のことです。
基本的に穏やかで、戦争や殺戮が嫌いな性格です。
加えて敬虔なクリスチャンでもあります。
いわゆる博愛主義者であるヘンリー。
しかし時代は血生臭い中世ヨーロッパです。
博愛溥儀が罷り通るほど甘い時代ではありません。
博愛主義で争いが苦手といえば聞こえがいいですが、王として重要な場面、例えば戦争などにおいての意思決定には不向きです。
ヘンリーがこうなったのは、生い立ちが少なからず影響していると思われます。
【薔薇王の葬列】ヘンリーの生い立ち
実はヘンリー、生後9ヶ月でイングランド王になっています。
それは、ヘンリーの父親であるヘンリー5世が、ヘンリーが生まれて間も無く亡くなったからです。
いわゆるお飾りの王です。
そのため、物心ついた頃には、彼の周りには王の権威を利用したい打算に満ちた大人が多く群がっていました。
大人たちは自分達に都合よく振る舞う王ヘンリーを望み、言うことを聞くように促します。
その上、ヘンリーの母親は息子をそっちのけで男性との情事を楽しむ始末。
時代や環境がアレだったにせよ、なんだか気の毒な境遇のヘンリーです。
やがてヘンリーは現実逃避をするようになっていきます。
そんな現実逃避時に、主人公であり宿敵ヨーク家の三男であるリチャードと運命的な出会いを果たすことになります。
【薔薇王の葬列】ヘンリーが現実逃避をする理由
心優しい博愛主義の王ヘンリー。
その優しさ故に(?)現実逃避癖が発動します。
その具体的な理由を考察してみました。
まずは、ヘンリーの大嫌いな殺戮や戦争です。
時代は百年戦争がようやく終結した中世ヨーロッパ。
まだまだ策略謀略が多く、人が貶められたりとヘンリーにとって辛い現実が続きます。
加えてヘンリーの妻が気が強いのも要因でしょう。
ヘンリーの妻マーガレットはフランス出身で百年戦争の絡みで政略結婚した相手です。
ただでさえ母親がらみで女性が苦手なところに、臣下が見ている前で手足を拘束されて嫁マーガレットとの初夜を強要されてしまいます。
これはヘンリーじゃなくてもトラウマ級の出来事でしょう。
加えて嫁マーガレットは頼りないヘンリー王に代わって戦争を仕切る剛腕の持ち主。
嫁との相性が良くないのも現実逃避の加速が進んだ原因のひとつなのでしょう。
心を痛めたヘンリーは、ずっと憧れている羊飼いになりたいと強く願い、いつしか自分は羊飼いだと思い込むようになります(現実逃避)。
そんな時リチャードと出会い、互いに惹かれていくことになるのです。
【薔薇王の葬列】ヘンリーとリチャードの恋の結末はどうなる?
ここからは、ヘンリーリチャードの恋について、ネタバレ込みで結末等をご紹介します。
二人は互いの素性を明かさぬ、知らぬまま森の中でただの羊飼いと少年として出会いました。
その後も事あるごとに顔を合わせていましたが、とうとう互いの素性を知ることとなります。
ヘンリー側であるランカスター家とリチャード側のヨーク家の血で血を洗う戦いを繰り広げ、勝利したヨーク家がヘンリーを捕らえた時に互いが敵同士だったことに初めて気付くのです。
そしてリチャード兄エドワードは、リチャードにヘンリー王の殺害を指示します。
幽閉されているロンドン塔へ赴いたリチャードは、殺害前にヘンリーと口づけを交わし思いを打ち明けます。
しかし、その直後ヘンリーの「女性へのトラウマ」が発動し、錯乱状態の中でリチャードに対して「悪魔」と発言したため、今度はリチャードの「母から受けたトラウマ」が発動。
もはや収拾がつかなくなり、結局リチャードはヘンリーをその場で処刑してしまいます。
二人の淡い恋はここで一旦終止符が打たれます。
【薔薇王の葬列】ヘンリーは死亡している?
ロンドン塔でリチャードはヘンリーを処刑しました。
しかしネットでは「ヘンリー実は生きてる?」的な情報が溢れています。
ヘンリーは本当に死亡したのでしょうか?
ここからは壮絶なネタバレです、ご注意ください。
実はヘンリーは生きています。
それも記憶を失った上に、名前を「ジェイムズ・ティレル」と改めあろうことか暗殺者となっているのです。
あの博愛主義の殺生が誰よりも嫌いだったヘンリーが、雇い主の命令とあれば誰でも無慈悲に任務を遂行しています。
もちろん、リチャードのことは覚えておらず、その美しい顔にはリチャードがあの日あの時トラウマと共に切り付けたであろう傷跡が刻まれています。
そして仕事とあればリチャードの護衛もしますし、逆に依頼があればリチャードを暗殺することも厭いません。
唯一の救いは、記憶を無くす前ヘンリーが夢にまで見た「羊飼い的な悠々自適な生活」を、すでに王でもなんでもないティレルとして堪能していることでしょう。
ちなみに、なぜ生きていたかは謎のままです。
ネタバレに次ぐネタバレですが、ヘンリーは最終回近くまで自分が元々何者だったかは思い出しませんが、最後の最後にふとかつての自分がよぎってくるようですよ。
そのあたりの詳細は、アニメで描かれるのを待ちたいと思います。
まとめ
ヘンリーは心優しい博愛主義のランカスター王でした。
リチャードといい感じになりますが、互いのトラウマが枷となり結局うまくいきません。
後になって実は死んでなかったことが明らかになり、前半のヘンリーとはまた違った面が見られると期待が高まっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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