アニメ「あひるの空」で、主人公の車谷空が「ダックイン」という技を使うシーンがあります。
このダックインは、知名度が低いためにしばし「ダッグイン」と混同される傾向にあります。
今回は、ダックインやダッグインの違いについて解説してみました。
「あひるの空」ダックインとは?意味と定義
ダックイン(duck in)というバスケの技は、とにかく低い姿勢で自分にとって好都合な位置へ入り込む技です。
「あひるの空」では、原作漫画を見てみると、「ダックインとは、あひるが水にもぐり頭を出すまでの動作に似ていることからこう呼ばれます」という説明があります。
あひるの空の公式では、以下のように説明しています。
【#バスケットボール講座🏀】
— TVアニメ「あひるの空」公式 (@ahirunosora_tv) 2019年10月2日
TVアニメ「#あひるの空」× #川崎ブレイブサンダース によるバスケットボール講座が本日よりスタート🎬
本日のオンエアで放送された内容のロングバージョンを公開⛹️♂️
毎週更新していきますよ⛹️♀️
初回は #ダックイン です❗️
是非ご覧ください👀#Bリーグ pic.twitter.com/TpSlQXKnb9
「あひるの空」の車谷空とダックインの相性は抜群で、車谷空にとって、ダックインは弱点を強みに変えることができる技と言えるでしょう。
車谷空の身長は、149cmしかないので、バスケをするには少し身長が低いという弱点があります。
しかし、ダックインという技は、低ければ低いほど強さを発揮できる技なので、ダックインを極めることで、車谷空は弱点をかなり有効活用できるはずです。
通常、バスケットボールプレイヤーというのは、身長や体格が大きい人が有利な傾向がありますが、そんな身長が高く、体格がいいプレイヤーにとっては、車谷空ができるほど低い姿勢へ持っていくのは、かなり大変なことです。
姿勢を低くすることで、足腰に負担がかかりがちになりますし、低い姿勢で機敏な動きをすることはさらに大変ですからね。
そうしたダックインを必要とされるのが、バスケと言われれば、それは確かにそうなのですが、車谷空ができるほどの低い位置へ体を持っていくのは、普通はかなりしんどいことです。
しかし、身長が低い車谷空にとっては、低い姿勢で機敏な動きをすることは、体格が大きな選手に比べると得意な分野なので、ダックインの技を磨いていくことで、車谷空はどんどん活躍の場を広げることができることでしょう。
あひるの空のダックインと間違えやすいダッグインの意味
バスケに詳しい方のお話だと、バスケットボールの用語の中には、ダックインと似ているダッグイン(dug in)という言葉があるようです。
ダッグインの使用頻度は、ダックインよりも割と高く、知名度も高いそうです。
そして、ダッグインは、実際には、体格が大きなセンタープレイヤーが使うことが多いようです。
ダッグインもまた、バスケの基本的な技のようですが、似すぎた言葉で間違えやすいですね。
しかし、「dug in」で検索すると、情報が見当たらない(゜o゜;
日本のバスケをする方の間では、ダッグインもバスケ用語となっているそうなのですが、海外では用語としてのdug inがなかなか出てこないのですよね^^;
日本のプレイヤーの方々のお話では、ダッグインはダックインより知名度が高いというお話でしたが、海外ではダックインの情報の方が遥かに多いです。
なので、ダッグインとダックインは本当に別物で、ダッグインという用語は海外にも存在しているのか、少し疑問が残ります…。
ちなみに、ダッグインはゴール下で使われることが多いようです。
多くの場合、ゴール下でシュートが打てる位置に入り込みたい時にダッグインは使われます。
ダッグインの使用頻度としては割と高く、ゴール下でシュートを打つためや、シュートをするためのパスが欲しい時などに使われるのです。
ダッグインのやり方:低くバタバタと
ダッグインをする際は、できる限り低い姿勢を保つことが大切です。
そして、バタバタとたくさん足踏みをするように動くのが一般的です。
ゴール下では、特に低い状態で動くことで、お尻で相手を押しのけることができます。
「あひるの空」ダックインのやり方
ダックインとは、あくまでも、低い姿勢になって高ポジションに潜り込むプレーです。
なので、ダックインをしてドリブルをするとは限らないようです。
ダッグインの分かりやすいやり方の動画はこちら↓です。
英語で説明していますが、動きだけ見れば十分にダッグインが分かると思います。
しかし、こちらの動画も、ダッグインを説明しているようなダックインの動画。
この2つの言葉、ややこしすぎます^^;
ちなみに、こちら↓の動画は、ダックインとシール(あひるとアザラシ)という技を組み合わせて、ダックインの技をさらにアレンジしたやり方です。
体を低くして好都合の位置に入り込むダックインをしながら、アザラシが顔や尻尾をりんと上げるように手を上げることで、手に入れた位置をキープできるという訳ですね。
ダックインとダッグインの違いまとめ
私が思うところ、ダックインは体を低くする技として世界に存在していますが、ダッグインという用語は日本にしか存在していないのではないかと思います。
上に貼り付けた2つ目の動画を見て頂くと分かりますが、海外では、「ダックイン≠ドリブルを小さく突きながら、潜るように低い姿勢でドライブすること」ではありません。
2つ目の動画では、日本で言うダッグインの技の解説でダックインと言っていますし、動画の名前もダックイン(Duck in)です。
加えることに、海外ウェブには「ダッグイン(dug in)」の情報がありません。
なので、海外ではダックインが体を低くする動きのことを指し、ダッグインという言葉を使うことはあっても、ダッグインというバスケ用語があるわけではない。
そして、日本では、ダックインを、体を低くしてドライブすることとして認識したため、「ポストマンのドライブしない低い姿勢≠ダックイン」ではなく、ダッグインという用語が登場したのではないでしょうか。
ダックインとダッグイン、同じバスケ界に存在する2つの言葉。
紛らわしいですね。
プレー中とか、指導中に聞き間違えるかもしれない可能性を考えると、似すぎた言葉を用語とするかな、なんて思ったりもしますが、いずれにしても、日本と海外の捕え方には違いがあるように感じます。