蜘蛛(アラクネ)と人間の半妖の子であるシキ。
普段は隠神探偵事務所で暮らしていて、家族はいないと言っています。
しかしシキは母親に関する記憶がとても曖昧なので、実は生きている可能性が…!
ということで今回は、シキの母親について真相を探っていきたいと思います!
【怪物事変】シキは母親と離れ離れになる
シキには母親と暮らしていた記憶があります。
ただシキが覚えている母親の記憶はとても断片的で、なぜ離れ離れになったのか思い出せずにいました。
思い出せないというより、思い出すことがとてつもなく怖いことだと思っている節があります。
シキは母親との暮らしの中で、トラウマのようなものを負っているのです。
母親と離れ離れになってからシキは、叔父の蓼丸と暮らしていました。
蓼丸というのはシキの父親の弟で、群馬県の錦糸郷で学者をしています。
シキは蓼丸と暮らしたのちに、隠神事務所でお世話になっているのです。
ちなみにシキの父親はシキが生まれる前に、事故で亡くなっています。
普段は夏羽や晶にズバズバ発言するシキですが、実はなかなか複雑な事情を抱えていることが分かりますね…。
【怪物事変】シキは母親が死んだものと半分諦めていた
シキは以前に隠神から「母親ことが少しわかった」と報告を受けます。
しかしシキは母親に関する具体的な内容を隠神から聞きませんでした。
シキは、「昔のことなんてどうでもいい」と半ばあきらめたようなそぶりを見せたのです。
シキがこんなことを言ったのは、事実を受け止めるのが怖かったから。
けれど、とある任務というか…ミイハのイタズラで勝手に受けた任務の際、ミイハはシキの本質に気付きます。
シキは冷静沈着な行動を取っているようで、怖いものから逃げ出そうしているだけだということに。
ミイハは恐怖に怯えるだけのシキが気に食わず、シキを無理やり敵と交戦させるという鬼畜ぶりを発揮。
けれど、これが功を奏したのか笑
シキに無理やり恐怖を与えたことで、シキがひとまわり成長することになります。
いままでずっと怖いことから逃げようとしていたシキでしたが、戦いを通して母親のことを知る覚悟が出来るようになります。
【怪物事変】シキの母親は生きてる!?
シキの母親の足取りを追うため、隠神探偵事務所のメンバーは全員で群馬県錦糸郷へ向かいます。
そして、シキが以前一緒に暮らしていた叔父の蓼丸から、母親の話をしてもらいました。
蓼丸がいうには、シキの母は病気ですでに亡くなっていて、シキはその亡骸を見たことで、トラウマを負ってしまったというのです。
母親が亡くなっていることを知ったシキ。
少し強がりはしたものの冷静に事実を受け入れて、落ち込んでいる様子はありませんでした。
しかし、錦糸郷の森の中で見つけた1本の木を見た時に、いきなり記憶がフラッシュバックします。
そして母親が働いている小屋の存在を思い出したのです。
シキは記憶の中にあった小屋を見つけると、母親に関する本当の記憶でありトラウマを思い出します。
シキが思い出したおぞましい記憶、それは…
母親が何でも治癒できる「金の糸」を生み出す実験体にされていたこと。
シキの過去の記憶が曖昧なのは、母の亡骸を見たことではありません。
本当はシキの母親がおぞましい実験の対象にされ、大きな化け物に襲われる姿を見たからだったのです。
【怪物事変】シキの母親は蓼丸に利用されていた!
幼かったシキは母親の痛ましい姿をみて混乱し、記憶があいまいになっていました。
その際、蓼丸からは母親はひどいけがをしているので、会えないと説明をうけます。
しかしシキは、蓼丸が何かを隠していることに薄々感づいていました。
というより最初は蓼丸に母親の無事を確認していましたが、次第に真実と向き合うことを恐れ聞くことをやめてしまったのです。
シキは母の姿を最後に見た小屋に辿り着いたことで、そんな過去辛い過去を思い出します。
そして一緒に小屋に向かった野火丸から、過去に怪物と人間が手を組んで金もうけをしていた話を聞かされます。
さらにその金もうけの際、蓼丸が飯生からブラックリストに指定されていたことを知ることとなります。
つまり、シキの母を実験体にして「金の糸」を作ろうとしていた黒幕は蓼丸ということ。
シキの母は蜘蛛(アラクネ)の怪物です。
錦糸郷には「錦蜘蛛伝説」という、『繁という男が蜘蛛を助けたところ、お金持ちになったという昔話』があり、蓼丸はシキの母の存在によってその昔話が実話だということに気付きました。
そして蓼丸は事実を知っただけでは物足りず、自ら「金の糸」を作りたいと欲望にかられ、シキの母を利用していたのです。
かなりゲスい男です、蓼丸…。
ではシキの母親は今どこにいるのか?
【怪物事変】シキの母親は泉の中で生きていた!
実はシキの母親は、森にある泉の中で生きていたのです。
生きていたというより、蓼丸によって隠されていたというような状態です。
蓼丸はシキの母親を使った「治癒する糸」こと「金の糸」を生み出すことに成功していました。
「金の糸」の正体は、アヤという一人の少女。
蓼丸はアヤが逃げないようにするためと、万が一のことがあった場合の保険としてアヤの糸で繭のようにしたシキの母親をどこかに隠していました。
とにかくやることが非道な蓼丸。
絶対に繭の隠し場所は言わないつもりでしたが、泉に隠していたことは隠神にすぐにばれてしまいます。
なぜなら、ミイハが蓼丸の怪しい行動をすでにチェック済みだったから。
ミイハさすがすぎます。
シキが指示された泉の中を確認すると…泉の底には繭に包まれ眠っている母の姿が!
泉は、解毒作用のある不思議な泉で、アヤは以前から泉の存在を知っていました。
しかしまさか泉の中に母が眠っているとは思っていませんでした。
実のところ解毒作用は泉の効果でなく、母を包む治癒の糸で作った繭の効果が溶けだしていたものだったのです。
シキは泉の底から母親を無事に救出することに成功し、アヤも蓼丸から解放されることとなります。
眠っていた母親ものちに目を覚まし、シキはようやく大切な母親と再会を果たすことが出来たのでした。
ちなみに蓼丸は、「研究をすべて奪われた上で生きることが蓼丸にとっての一番の苦痛」だと考えたシキによって生かされるはずでした。
しかしシキたちが帰った後に野火丸がふらっと蓼丸のところに現れて、抹消…
悪事をしたものには必ず制裁を加えるという…狐たちのなんとも容赦ない仕打ちで幕を閉じます。
まとめ
シキは母親の事実を受け止めきれず、自ら過去の記憶をふさいでいました。
過去を受け止める覚悟をしたシキですが、待っていたのは想像を超える母親の事実。
一時は母親が死んでしまったのかと思いましたが、最後に生きていることが分かり、物語としてはかなりハッピーエンドなストーリーだと思います。
母が目を覚まし、シキとアヤと抱き合うシーンは涙なしには見られない素敵なシーンです。
ぜひアニメや原作で、注目して見てもらえたらと思います!