サイコパス3期が放送されますが、1期や2期、また劇場版映画との繋がりはどうなっているのでしょうか?
今回はサイコパス全作品の繋がりや年表・時系列、また、過去作品の一覧や見る順番についてまとめてみました。
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サイコパスの全過去作品一覧
サイコパスの全過去作品は、以下です。
- サイコパス1期(テレビ)【2012年】
- サイコパス1期-新編集版-(テレビ)【2014年】
- サイコパス2期(テレビ)【2014年】
- 劇場版 サイコパス【2015年】
- 劇場版サイコパス Sinners of the System(通称:サイコパスSS) Case.1 罪と罰【2019年】
- 劇場版サイコパスSS Case.2 First Guardian
- 劇場版サイコパスSS Case.3 恩讐の彼方に
- サイコパス3期(テレビ)【2019年】
- 劇場版サイコパス3 FIRST INSPECTOR 【2020年春予定】
また、サイコパス1期の「新編集版」というのは、基本的には最初に放送された1期と同じストーリーですが、22話だった話が11話にまとめられています。
「新編集版」は、2期が放送となる直前にテレビ放送されたもので、2期を見る為のおさらいの為に放送されたと思っていいでしょう。
1期と比べて基本的なストーリーに違いはありませんが、「新編集版」には各話の始めに、2~3分のショートストーリーが付け加えられており、話数が減っても理解できるように少し説明的セリフなどが加えられています。
そして、サイコパスの劇場版SSは3部作映画でした。
それでは、まずはサイコパス全作品の年表・時系列について見てみましょう。
サイコパスの劇場版映画や全アニメ作品の年表・時系列まとめ
サイコパスの過去作品は、全て繋がっていますが、まずは年表・時系列を整理してみましょう。
年表・時系列は以下の通りです。
年 | 月 | 作品 |
2112年 | 夏 | 劇場版サイコパスSS Case.2「First Guardian」 |
11月 | サイコパス第1期(テレビ) | |
2114年 | サイコパス第2期(テレビ) | |
2116年 | 7月 | 劇場版 サイコパス |
10月 | 劇場版サイコパスSS Case.2「First Guardian」 | |
2117年 | 2月 | 劇場版サイコパスSS Case.1「罪と罰」 |
11月 | 劇場版サイコパスSS Case.3「恩讐の彼方に」 | |
2120年 | 10月 | サイコパス第3期(テレビ) |
サイコパスを見る順番
サイコパスの作品を年表・時系列に並べてみると、年表・時系列順に見た方が良さそうな気もするかもしれませんが、見る順番は、公開された順番がお勧めです。
つまり、
- サイコパス1期、もしくは1期の新編集版
- サイコパス2期
- 劇場版 サイコパス
- 劇場版 サイコパスSS Case.1 罪と罰
- 劇場版 サイコパスSS Case.2 First Guardian
- 劇場版 サイコパスSS Case.3 恩讐の彼方に
- サイコパス3期
- 劇場版 サイコパス3 FIRST INSPECTOR
という順番ですね。
なぜかと言うと、サイコパスを楽しむ上で必要な情報は、公開順に開示されているからです。
例えば、一番年代が若い劇場版SSのCase.2を最初から見ても、訳が分からない可能性が高いですが、1期から順に見ていけば、物語の内容を順を追って理解することができます。
そのため、サイコパスを見る順番は、公開された順番が良いでしょう。
サイコパスの劇場版映画やアニメ全作品の繋がり
サイコパスの作品は、全て繋がっています。
サイコパス作品の繋がりを、繋がっている順にまとめてみました。
サイコパス1期
サイコパス1期は、主に「サイコパスという作品の世界観」が物語として説明され、その世界の問題提起がされています。
サイコパスは、近未来SFの要素を含むので、様々な未知のものを視聴者に説明する必要がありますが、1期では公安局刑事課に新しく配属となった主人公・常守朱(つねもり あかね)を使うことで、世界観や舞台背景をとても興味深く説明しています。
さらに、1期ではある1つの「問題提起」がされています。
1期では、世界が混乱状態に陥っている中で、日本が鎖国状態にあるのですが、日本は国内の平和を保つために巨大な監視システムである「シビュラシステム」という人工知能が様々なことを数値化することで人間を管理しています。
しかし、このシビュラシステムという人工知能は、数値だけで人間を管理しているので、「人間が機械に管理される社会は脆いし危険だ」という問題提起がされているのです。
これはつまり、高度な人工知能に人間が頼り過ぎることで、システムが崩壊したら、自発的に判断・行動することができない人間たちの社会はダメになるというような意味ですね。
1期には、槙島といういわゆる「悪役」が登場しますが、槙島は悪役でありながら、「シビュラシステムに管理され、能動性と十人十色さを失った日本人の社会は、脆いし危険」ということを知らしめるキャラクターであり、視聴者にも人気のあるキャラクターでした。
言い換えると、1期は人工知能が日本を管理する社会を映し出し、そんな社会に異議を申し立てるという内容です。
劇場版サイコパス
サイコパス1期は、鎖国状態にある日本国内が舞台となっていましたが、劇場版サイコパスは、1期の4年後に、日本政府が鎖国状態に終止符を打ち、海外へシビュラシステムを輸出し始めるという物語です。
シビュラシステムを日本から輸入した海外は、日本と同じように人間を人工知能システムに管理させる実験を始めますが、そうこうしているうちに、日本に密入国のテロリストが侵入し、テロ行為に及ぼうとします。
テロリストのリーダー格は、なんと、サイコパス1期で常守朱と共に公安局刑事課で仕事をしていた元同僚でした。
尊敬し、一目置いていた元同僚がテロ行為をしようとしていることに気がついた常守は、元同僚の真意や正義を確認するために、単身で捜査に向かいます。
常守とその元同僚は、上司に命を狙われることになりますが、公安局の仲間が参戦することで危機は逃れます。
劇場版サイコパスでは、主人公の常守朱が、シビュラシステムを導入しようとした国に「国の未来を民衆に預けるべきだ」と主張するという物語でした。
言い換えると、日本は人工知能が人間を管理する社会を海外に勧めますが、そんな社会にするべきではないと、異議を申し立てるという内容です。
サイコパス2期
サイコパス2期は、公開順で言えば、1期の後、劇場版サイコパスの前なのですが、1期の後に構想されたのは、2期ではなく実は劇場版サイコパスの方でした。
そして、1期と劇場版サイコパスをより良く繋げる為に2期が制作されたと言われています。
1期では槙島の事件が解決していますが、2期は槙島事件が終わった後のお話です。
槙島事件が解決された日本には平和が戻りましたが、それもつかの間で、また新たなタイプの悪役が登場し、シビュラシステムを崩壊させることになります。
つまり、シビュラシステムの計測する犯罪係数では見つけられなかった悪役が、事件を起こしていくということですね。
1期では公安局刑事課の何人かの刑事が様々な理由で公安局から抜けているので、2期では新しい刑事たちが追加されています。
また、日本はシビュラシステムが人間を管理する社会を継続していることで、人間の非道さや残酷さ、残虐的な事件などが増し、1期よりも過激な描写が増えています。
2期は、人工知能シビュラシステムに支配権を与えてしまったことに気がついている常守朱が、シビュラシステムを信頼しきっている同僚たちと触れ合いながらも、平和な社会を築くにはどうしたらいいのかという問題と向き合うことになります。
ただ人工知能シビュラシステムを破壊するだけでは社会に混乱が起こってしまう。
2期は、間違った社会システムの中で人々はどう行動するべきなのか、また、間違った社会システム事態をどう対処するべきなのか、考えさせられる物語です。
劇場版サイコパスSS Case.1
劇場版サイコパスSSは、Case.1~3の3部作映画でした。
3部作であった理由は、サイコパスSSは、サイコパスの「過去・現在・未来」の物語だったからです。
Case.1は、サイコパスの「現在」でした。
2期が終わって、その後今どうなっているのかを描写した作品です。
Case.1は、日本で権力を持つ者がシビュラシステムと共に不正を犯していくという物語です。
Case.1では、犯罪潜在犯隔離施設というものが存在しており、シビュラシステムがはじき出した犯罪係数が高い、まだ犯罪を犯していない人々が収容されています。
権力者(国会議員)であり、事件を引き起こしていた悪役は、潜在犯隔離施設に収容された人々の「自我」を薬物投与と催眠療法で失わせ、政府の悪態を隠すための作業を強いていたのです。
さらに、権力者たちは個人がシビュラシステムを構成する端末ユニット(人工知能化している人間)になっています。
まとめると、Case.1は、シビュラシステムと共同で犯罪を犯していく人々にはどう対処するか、むしろ、犯罪の定義とは一体何なのかという問題が浮き彫りになっている物語です。
劇場版サイコパスSS Case.2
サイコパスSSのCase.2は、時系列でいうと、1期より前の過去の物語です。
1期よりも前の時代をCase.2で描写した理由は、1期と2期の登場人物たちの繋がりを強くすることでした。
1期では数人の刑事が公安局を去り、2期で新しい刑事たちが追加されていましたが、その代わった登場人物たちにも繋がりがあるという物語をCase.2で見せることで、サイコパス全作品がしっかりと繋がっていることを強調したと言えるでしょう。
2期は、ファンの評価が賛否両論であり、「物語にのめり込めなかった」「キャラクターに感情移入できなかった」という声が意外に多く上がっていました。
詳しくはこちら↓の記事で解説していますが、視聴者に2期の新キャラクターに愛着を持ってもらい、サイコパスの続編を見る気になってもらうには、Case.2で1期と2期のキャラクターの繋がりを見せることは必須だったと言えるかもしれません。
アニメ【サイコパス2】はひどい失敗と不評?評価が低かった理由について
Case.2で舞台となっているのは、1期で新しく刑事になった主人公の常守朱の配属が決まる数ヶ月前です。
1期で公安局を去った人気キャラクターと、2期に登場した新キャラクターがどのように繋がっているのかを描写したCase.2のおかげで、キャラクターに感情移入しやすく、サイコパスの物語に入りやすくなっています。
また、Case.2の舞台は過去ということで、人工知能シビュラシステムに反する(人間として自分で考えて行動する)刑事の活躍ぶりも見どころとなっています。
劇場版サイコパスSS Case.3
サイコパスSSのCase.3は、「未来」の物語であり、サイコパス3期に繋げる為の物語です。
Case.3には、1期に主人公として登場した狡噛(こうがみ)という刑事がメインで登場しますが、1期の後2期には登場せず、海外に身を潜めていた狡噛がどのような経緯を追って3期の日本に登場するのか、を描写した物語です。
Case.3では狡噛の信念やあり方、過去の囚われや迷いと決意などについて詳しく知ることができます。
まとめると、1期で自分の信念に沿って行動を起こした末、日本にはいられなくなってしまい、海外に逃亡していた狡噛は、そこで自分の信念が正しいのか、正義とは何なのかなどについて自分を見つめる時期を経験していて、その「自分探し」に決着が着いたことで日本へ帰る決意をしたというところです。
サイコパス3期
サイコパス3期は、年表・時系列でいうと、サイコパス全作品の中で最新の物語、最も遠い未来の物語です。
サイコパスSSのCase.3で、狡噛が日本へ帰る決断をしてから3年後のお話です。
日本は鎖国状態から貿易をするまでになっていましたが、3期ではさらに開国政策が進められ変革期に入っています。
公安局刑事課のメンバーも新たな態勢に変わっており、日本人とロシア系移民の帰化日本人である新キャラクター2人が主人公となっています。
開国した日本には外国人も多く受け入れられているという設定なのでしょう。
また、日本へ帰国した狡噛は、Case.3で狡噛と共に仕事をすることになった外務省行動課特別補佐官の花城フレデリカや、宜野座、須郷と共に活躍することになります。
そして、外務省と公安局は、共通の悪組織を追うのでした。
まとめ
サイコパスの作品は、全作品がしっかりと繋がっているということをお話してきましたが、どれか1作だけを見ても、理解できない可能性が高いです。
3期も同じで、3期を楽しむには、過去作品を見ておいた方が楽しめると思います。