「天気の子」と「君の名は。」の舞台となっているのは2021年であることが分かりますが、新海誠監督が2021年にこだわる理由は何なのでしょうか?
理由は2021年に何が起こるかにあるようです。今回は、舞台が2021年である理由について深掘りしてみました。
「天気の子」と「君の名は。」の繋がりは2021年が舞台だということ
新海監督の作品は、SF色のある恋愛ドラマであることが多いですが、「天気の子」と「君の名は。」は特にいくつかの繋がりがあります。
例えば、「天気の子」と「君の名は。」には月刊ムーが登場していますし、「天気の子」には「君の名は。」の主人公たちが登場していました。
詳しくは下の記事でまとめています。
「天気の子」と「君の名は。」に月刊ムーが登場する話↓
天気の子にオカルト雑誌月刊ムーが登場する!ティアマト彗星など新海誠の小ネタまとめ
「天気の子」に「君の名は。」の瀧と三葉が登場する話↓
天気の子に瀧くんと三葉が?登場シーンと結婚したのかについても
しかし、最も注目すべきは、新海誠監督が2021年の物語を2つ制作しているということです。
もちろん、単純に、「君の名は。」が何となく2021年のお話だったので、繋がりを持たせる為に、「天気の子」も2021年を舞台にしたと考えることもできますが、映画公開前に新海監督は「あなたはどうする?と投げかける作品になっている」と言っていました。
また、RADWIMPSの野田洋次郎さんも「(世間が納得する王道の物語を書くのではなく)新海誠さんは自分のやりたいことに正直」と言っていました。
このことから、新海誠監督が自身の作品、特に「天気の子」にどれほど情熱的で、どれほど真剣で、どれほど思い入れがあるかが分かります。
そんな新海誠監督が制作した「天気の子」や「君の名は。」の舞台が2021年であることは、偶然であるようには思えないのです。
そこで、2021年に何が起こるのかを調べてみたところ、新海誠監督が作品の舞台を2021年にしたと思われる理由が出てきました。
「天気の子」は2021年が舞台の物語
映画「天気の子」は、2021年が舞台となった映画でした。
劇中には、月刊ムーが登場していますが、その月間ムーには発行番号が記載されており、現在の月刊ムーの発行番号と比較することで、「天気の子」に登場した月刊ムーがいつ発行されたのかを知ることが出来ます。
現在、月刊ムーは、2019年の7月号の時点で、464番です。
「天気の子」に登場している月刊ムーの発行番号を見てみると、488番であることが分かります。
月刊ムーは毎月発行されているので、488番目のムーは、2019年の7月から24ヶ月後の2021年に発行されることになります。
このことから、「天気の子」の舞台となっているのは2021年であることが分かります。
#天気の子
— Michael (@JiangHaiyangMic) 2019年7月3日
スペシャル予報の中で雑誌「ムー」の番号はNo.488です。でも、現実的に「ムー」の七月号のは464。それで、「天気の子」のストーリーの時点は2021年7月でしょうか(24ヶ月後)?
「#君の名は 」の最後も2021年です。@tenkinoko_movie @shinkaimakoto @kiminona_movie pic.twitter.com/O8yxGiKodW
「君の名は。」も2021年が舞台の物語
「君の名は。」の舞台となっているのも2021年でした。
東京で暮らしていた瀧は高校を卒業した後大学生となり、大学4年生となって就職活動をしている年は、2021年という設定になっています。
2021年には三葉も東京に来ており、瀧と再会を果たしています。(2022年という説も有り)
あの名シーンの「君の名は。」と言い合うシーンがまさに2021年です。
新海誠監督が「君の名は。」と「天気の子」の舞台を2021年にする理由
新海誠監督が2021年にこだわる理由は、「2021年が地球の最終章に突入するから」だと思われます。
過去を振り返れば、ノストラダムスの予言があったり、科学者たちによって地球絶滅の時期が明らかにされたりと、「世界には終りが来る」ということが騒がれてきました。
その世界の終わりは、2021年に始まると言われているのです。
世界の終わりというものは、一瞬で来るわけではなく、数十年間の間にジワリジワリとくるようで、その始まりが2021年だと言われています。
例えば、世界聖書協会のトップであったビショア牧師は、聖書にあるような世界の終わりの兆候が現実に現れていると言っていました。
イスラエルという国は1948年に建国されましたが、この時既に、世界の終わりの準備が始まったと一般的には理解されています。
そして、世界の終わりが本格化するのが2021年であり、2028年には最終局面を迎えると言っています。
世界の終わりと聞くと、恐ろしい未来を想像してしまいますが、実は「終わり」は「始まり」でもあり、新しいことが始まる時代でもあります。
しかし、恐ろしい体験をすることになるのか、素敵な体験をすることになるのかは、私たち自身にかかわってくると言われており、私たちが自分の未来に責任を持つことになります。
新海誠監督は、「天気の子」は「あなたはどうする?と投げかける作品」だと言っていましたが、これはつまり、「世界の終わりが始まる時、あなたはどうする?」という意味なのだと解釈できます。
「天気の子」の中には、「世界と個人」のジレンマが登場しますが、新海誠監督は、密かに、「世界の終わりが来る時、こうした方がいいかもよ~」というヒントを描いていると私は思いました。
「自分のことを大切にする」というヒントです。
実際に世界の終わりが始まったならば(既に始まっていると考えることもできますが)、私たちは周り環境に非常に影響されやすくなると思います。
例えば、気候が著しく変化したり、社会が崩壊したり、何が起こっているかを知らなければ、周りに圧倒されて恐怖感を経験することでしょう。
そして、自分の人生ややるべきことなどに集中するのは難しくなるでしょう。
そんな状況の中でも、私たちは、私たちの未来のために、心を強く持つ必要があります。
新海誠監督は、作品にSFの要素を含んでいることや、子供の頃から月刊ムーが好きだったことなどから、月刊ムーにあるような精神世界や宇宙のことにとても詳しいと思われます。
新海誠監督の「天気の子」は、私たちが2021位年以降の危機を乗り越えられるようなヒントが込められた貴重な作品だと、私は思いました。
まとめ
「天気の子」と「君の名は。」の繋がりの1つは、舞台が2021年になっているということであり、その理由は、2021年が「世界の終わり」の始まりの時だからと考察することができるのでした。
改めて作品を見直したくなりますね。