アニメ「七つの大罪」の第20話では、ギルサンダーとマーガレットが呪縛から開放されるシーンがありますが、虫みたいなものが出てくる理由や、ギルサンダーが呪縛からどのようにして開放されたのか、少し分かりにくくなっています。
今回は、呪縛開放の経緯や、おまじないの言葉の深い意味について解説していきます。
【七つの大罪】ギルサンダーとマーガレットに呪縛にかかっていた理由
ギルサンダーとマーガレットに呪縛がかかっていた理由、それは、2人がギルサンダーの父親である元聖騎士長のザラトラスが殺害された事件の真相を知っていたからでした。
ザラトラスを殺害した真犯人は、現聖騎士団長のドレファスとヘンドリクセンでしたが、ギルサンダーに事件の真相を口外されては、聖騎士団は大変なことになります。
人々や聖騎士団の団員が、事件の真相を知ることがないように、魔術師のビビアンは、ギルサンダーとマーガレットに呪縛をかけたのでした。
ギルサンダーの呪縛
アニメ第20話では、ギルサンダーが魔術師ビビアンによって仕掛けられていた呪縛から開放されるシーンがあります。
ギルサンダーは、父親のザラトラスを殺した犯人が聖騎士団長の2人であることを口外すれば、マーガレットが殺されるので、誰にも真実を明かそうとはしません。
それどころか、恋人であるマーガレットを守るために、自分の心を傷つけてまでも、最も慕っているメリオダスと戦う道を選びます。
本心を言えば、メリオダスのことが大好きで尊敬すらしているギルサンダーは、メリオダスに攻撃を仕掛けるなどしたくありません。
しかし、ギルサンダーは、メリオダスに対抗している聖騎士団に所属しており、マーガレットを守るためには、メリオダスを敵視しているフリをする方が安全だと考えたようです。
なぜなら、呪縛をかけた魔術師ビビアンが、ストーカーのようにいつもギルサンダーたちを監視していたからです。
こうして、ギルサンダーは、父親が現在の聖騎士団長たちに殺されたことを、誰にも言わず、ずっと呪縛がかかったままで、ヘンドリクセンたちに従わなければならなくなりました。
マーガレットの呪縛
一方、マーガレットもギルサンダーと同じように、ザラトラス殺害の真相を口外すれば、ギルサンダーを殺すと言われていたため、事件について触れることをしません。
さらに、ビビアンは、エリザベスがマーガレットと牢獄で再会した時、マーガレットは自ら好んで牢獄に入っていると言っていました。
おそらく、誰にも言わないことを強調してギルサンダーを守るため、王都の牢獄に自ら閉じこもり、人との接触を絶っていたのでしょう。
マーガレットは、ビビアンによって呪縛にかかっていましたが、マーガレットが自らを責める気持ちも追い打ちをかけていたようです。
ギルサンダーが聖騎士としてつらい思いをしているのは、自分が「ギルはいつか誰よりも優しくて強い聖騎士になる。私はそう信じている」と言ったからだと、自分自身を責めていました。
このような自責の念も呪縛と重なり、マーガレットは牢獄に1人こもっていたのだと思います。
いずれにしても、ビビアンはマーガレットに、虫のようなエイリアンのような魔法生物を取り付けていました。
ギルサンダーとマーガレットを呪縛から開放したもの:メリオダスのおまじない
ギルサンダーとマーガレットは、秘密を守り続けることでお互いの命を守るという呪縛にかかっていましたが、2人の呪縛を解くきっかけとなったものは、ギルサンダーがメリオダスに伝えたおまじないの言葉でした。
幼少時代から仲が良かったメリオダスとギルサンダー。
メリオダスは、ギルサンダーにおまじないの言葉を教えていたのです。
おまじないの言葉とは「私は七つの大罪の誰よりも強い」という言葉でした。
強くなりたいと願っていたギルサンダーは、本来、聖騎士になるような男ではありませんでしたが、当時の「聖騎士になることは素晴らしいことだ」という世間体のため、聖騎士の道を歩んでいました。
しかし、そもそも心が優しく、平和主義なギルサンダーは、戦うことが得意ではありません。
それでも強くなりたいと、立派な聖騎士になることを願っているギルサンダーに、メリオダスは、「辛くて苦しくて、誰にも頼ることが出来ない時のおまじない」として、「私は七つの大罪の誰よりも強い」という言葉をギルサンダーに教えていたのでした。
1回目のおまじない:白夢の森でのSOS
アニメ第3話の「白夢の森」でメリオダスと再会したギルサンダーは、メリオダスに例のおまじないの言葉を伝えています。
しかも、改めて第3話を見直してみると、おまじないを言うギルサンダーに、物凄く意図があることが分かります。
第20話を見ておまじないの言葉の意味を知った上で、第3話を見ると、ギルサンダーの胸の内が分かって、ジーンときます。
ギルサンダーは、白夢の森で、メリオダスに「私は七つの大罪の誰よりも強い」と言うことで、「辛くて、苦しくて、誰にも頼ることができないよ」とメリオダスに助けを求めていたのです。
2回目のおまじない:ヘンドリクセンとの戦いでのSOS
エリザベスがビビアンにさらわれ、エリザベス救出のためにメリオダスたちが王都に向かうと、そこでヘンドリクセンと戦うことになります。
ここでもギルサンダーは、メリオダスにSOSのおまじないを言っています。
「そして、今一度言う。今の私は七つの大罪の誰よりも強い。」
ギルサンダーは、再度「今の私は辛くて苦しくて、誰にも頼ることができない」というSOSのサインを、おまじないを通してメリオダスに伝えているのでした。
おまじないの意味が分かってからこのシーンを見ると、ギルサンダーに心が揺さぶられます。
メリオダスは、そんなギルサンダーのSOSに気がついた素振りは一切見せませんが、ヘンドリクセンに反撃すらせず、何かを待っている様子です。
実は、メリオダスは、白夢の森でギルサンダーがおまじないを言った時、既にSOSの内容を読み取っていたのです。
王都でヘンドリクセンと戦っている時は、ヘンドリクセンと戦うことが目的ではなく、ギルサンダーとマーガレットを助けることが目的で、メリオダスは機会を伺っていたのでした。
そして、マーガレットが塔から飛び降りた時、普段は見ることができない魔法生物の存在に気がついたメリオダスは、その魔法生物を攻撃することで、マーガレットを呪縛から開放し、ギルサンダーも呪縛から開放されたのでした。
まとめ
ギルサンダーとマーガレットは、恋人同士であり、元聖騎士長の殺害事件の真相を知っていたために、ビビアンによって呪縛がかけられていたのでした。
しかし、機転を利かせたギルサンダーが、メリオダスに教えられたおまじないの言葉を使ってSOSのサインを出したので、メリオダスがマーガレットとギルサンダーを呪縛から開放することができたのでした。
このお話は本当に感動しますが、第20話を見た後に第3話を見直すと、ギルサンダーとメリオダスの株がさらに上がります。
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